クッションを枕代わりに使っても大丈夫?枕とクッションの異なる点をしっかり解説!
多くの人が睡眠時に枕を使用しています。
それは、枕を使用することによって寝やすくなったり、身体にかかる負担を軽減することができるからです。
しかし、自分に合わない枕を使用していると、肩こりや腰痛などの症状を起こしやすくなります。
それでは、クッションを枕代わりとして使うのは、どうなのでしょうか?
ここでは、枕とクッションの異なる点を解説していきます。
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大きさや形状が異なる
基本、枕とクッションは、大きさや形状が異なります。
枕は枕らしい大きさや形状をしており、クッションはクッションらしい大きさや形状をしています。
では、枕らしい大きさや形状とは、どのような大きさや形状なのでしょうか。
枕は、睡眠をサポートするものであり、眠りやすくすることを考えて設計されたものです。
そのため、多くの枕は長方形のような形をしています。
寝返りを打つことや頭の乗せやすさなどから、そのような形をしています。
それに対してクッションは、正方形のものが多く販売されています。
では、なぜクッションは正方形のものが多いのかというと、睡眠時だけの使用として設計されていないからです。
基本クッションは、お尻の下や腰の後ろなど、色々な部分に使うことを考えて設計されたものです。
そのことをスポーツで例えると、「どこのポジションでもそつなくこなせる人」という感じです。
そのため、クッションは正方形のものが多く販売されています。
クッションは寝返りを打つと頭が落ちやすい
先程も言ったように、多くのクッションは正方形をしているので、クッションを枕代わりにして寝ると、寝返りを打った時にクッションから頭が落ちやすくなります。
枕のように長方形の形をしていれば、幅があるので頭が落ちにくいですが、正方形だと幅が比較的短くなってしまいます。
そのため、クッションを枕代わりにすると、寝返りを打った時にクッションから頭が落ちやすく、頭が落ちると枕がない状態で眠ることになってしまいます。
枕がない状態で眠ると、寝返りが打ちにくくなります。
寝返りが打ちにくくなると身体を動かす頻度は少なくなり、血流は悪くなってしまいます。
血流が悪くなることで疲れが取れなかったり、むくみやすくなったりしてしまいます。
また、腰痛や肩こりを起こす原因にもなります。
そのため、クッションを枕代わりにするのはおすすめできません。
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枕の方が比較的フラットになっている
枕とクッションを比べると、枕の方が比較的フラットになっており、多くのクッションは中心がフンワリと盛り上がっています。
クッションを使用する場合は、基本クッションの中心に体重をかけます。
そのため、クッションの中心が盛り上がっているのは合っていると言えます。
ですが、眠る時は中心にだけ頭の重みが加わる訳ではありません。
寝返りを打ったり動くことにより、寝具の端の方にも頭の重みが加わります。
それらのことから、中心が盛り上がっているクッションを枕代わりにすると寝返りが打ちにくく、寝具に適していないとい言えます。
睡眠中は頭の位置が移動することから、比較的フラットな枕の方が寝具に適しています。
頭を乗せる面がフラットの方が安定しやすい
頭を乗せる面がフラットの方が頭が安定しやすくなります。
クッションだと、中心が盛り上がっていることで、中心と端とでは高さが異なってきます。
高さが異なると、中心に頭を置いて寝る時と、端に頭を置いた時では寝やすさが変わってきます。
寝やすくなったり、寝にくくなったりして、睡眠の質は低下してしまうでしょう。
枕はクッションと違って比較的フラットになっているので、寝やすさが安定します。
そのため、枕の方が睡眠の質が高くなりやすいといえます。
クッションの方が柔らかい
基本、枕よりもクッションの方が柔らかくなっています。
クッションの中には硬めのものもあるかもしれませんが、多くのクッションはフンワリとしており、柔らかくなっています。
そのフンワリとした触り心地がクッションの魅力となっており、多くのクッションは柔らかい材料で作られています。
柔らかい材料で作られているので、クッションを枕代わりにすると、頭はクッションに深く沈み込んでしまいます。
頭が深く沈み込むと、寝返りを打つ時に通常よりも力が必要になり、自然に寝返りを打つことは困難になります。
自然に寝返りが打てないことで寝返りの回数が減ったり、寝返りの際、目が覚めやすくなります。
そうなると睡眠の質は低下し、血流は悪くなり、朝起きた時に「なんだか腰が痛い」や「なんかだるいな~」ということが起きやすくなります。
寝返りを打つことは、血行不良を防ぐためにも必要なことなので、寝返りが打ちにくいクッションを枕代わりにしない方が良いでしょう。
現在の枕は気持ち硬めのものが多い
基本、枕はクッションくらい柔らかくありません。
先程も説明しましたが、クッションのように柔らかすぎると、睡眠の質は低下しやすくなります。
そのため、現在の多くの枕は気持ち硬めになっています。
気持ち硬めといっても、カチカチになっている訳ではなく、頭が痛くならないくらいの柔らかさにはなっています。
寝返りの打ちやすさや寝やすさを考えた硬さになっているので、クッションよりも枕の方が断然寝やすくなっています。
睡眠は、疲れを取ったり、身体を成長させたりなど、健康を維持するために取ります。
健康を維持するために睡眠を取っているのに、健康を害したら意味がありません。
そのため、寝る時はクッションよりも枕を使用したほうが良いでしょう。
枕とクッションとでは通気性が違う
大人は睡眠中にコップ一杯くらいの汗をかくといわれています。
そのように一晩でたくさんの汗をかくため、多くの枕は通気性が優れています。
それに対してクッションは、座布団のように使用したり、腰に当てたりして使うことを考えて作られています。
そのため、枕くらい通気性を良くする必要はなく、基本クッションよりも枕の方が通気性は優れています。
ですから、クッションを枕代わりに使用すると、湿気がクッションに溜まりやすくなります。
多くの枕は通気性が良い材料が使用されている
では、なぜクッションよりも枕の方が通気性が優れているのでしょうか?
それは、枕は通気性が良い材料で作られているからです。
中には通気性の良いクッションもありますが、多くのクッションはコットンで作られています。
枕の種類によって使われている材料は違ってきますが、そばがら・羽・パイプなど、多くの枕の材料は通気性が良いものになります。
それらとクッションの材料を比べると、どうしてもクッションの方が通気性が悪くなってしまいます。
使われている材料の違いは通気性の違いだけでなく、寝心地にも関わってきます。
多くの枕に使用されている材料は、頭が安定しやすい材料を使用しているので、クッションよりも枕の方が頭が安定しやすくなります。
頭が安定しやすいということは、睡眠の質を良くすることに繋がるため、寝る時はクッションよりも枕を使ったほうが良いでしょう。
まとめ
以上のように、枕とクッションとでは質や形状などが異なります。
そのため寝やすさも異なり、枕は睡眠のことを考えて作られているため、寝る時はクッションよりも枕を使うことをおすすめします。
クッションだと睡眠の質が低下する恐れがあり、疲れが取れにくくなる可能性があるので、クッションは枕代わりに使用しない方が良いでしょう。