優れた保温効果で腰痛に効くタケダ薬品の薬用入浴剤「シャンラブ 生薬の香り」
日本の冬の寒さが厳しい時期といえば、1月20日から2月3日にかけての「大寒」の頃ではないでしょうか。
厚着をして暖房で室内を温めても背中を丸めてしまうといった方は慢性的な冷え性ではないでしょか。
寒い時期は、普段よりも腰痛が辛く感じたり、ヒザや背中も痛くなることもあるでしょう。
そんな時、体を芯から温めるために薬味の効いた料理や、温かい紅茶にほんの少しお酒を入れて飲んだりするのも良いですよね。
でも、寒い日も一晩中ぽかぽかにしてぐっすり眠るにはお風呂が一番です。
そして温浴効果を高めてくれる入浴剤は冬の寒い時期にはかかせませんよね。
さまざまな入浴剤の中で、私の体を一番ぽかぽかにしてくれた薬用入浴剤「シャンラブ 生薬の香り」についてご紹介します。
目次
タケダ薬品から販売されている「シャンラブ」をご存知ですか?
「シャンラブ」をスーパーやホームセンター、ドラッグストアなどの入浴剤コーナーで見かけたことはありますか。
私はありません。
入浴剤のメジャー商品である「バスロマン」、「バスクリン」、「バブ」のようにCMで見かけた記憶もほとんどありません。
「シャンラブ」は薬剤師さんがいらっしゃるカウンターに置かれている湿布などのコーナーの近くで見かけることが多いです。
私がはじめて「シャンラブ」の存在を知ったのは小学校高学年の頃でした。
私の母の友人は薬局を営んでおり、タケダ薬品の商品が多く置かれていたため、風邪薬も栄養剤もイチオシはベンザブロックやアリナミンでした。
はじめは「バスクリン」などを使っていた我が家のお風呂はある日「シャンラブ」へと変わりました。
箱の中に一包ずつ個別包装された入浴剤で、お湯に溶かすと栄養剤のような鼻を決して抜けきらない匂いが印象的でした。
色は透明度のある黄色に近いライトグリーンをしていました。
「シャンラブ」のお風呂は私の個人的な感想で言い表すと、見た目は「栄養ドリンク風呂」でした。
栄養ドリンクにまぎれて香る爽やかなニンニクの香り
見た目の次に、鼻を刺激する「香り」が印象的な「シャンラブ」は、実は「ニンニク生薬」と「ビタミンB1」が配合された入浴剤です。
おそらく、ニンニクが配合されている事実を知らないまま「シャンラブ」のお風呂につかれば、栄養ドリンクの香に何か爽やかさを感じる程度です。
実際に当時小学生だった私はお母さんが買ってくれた入浴剤に何が入っているかは考えたことはありませんでした。
「控えめに香ることはない強烈な香りの入浴剤」とは思いましたが、ニンニクとは気づきませんでした。
むしろ、栄養剤の中に爽やかな別な香りがまぎれているという印象でした。
しかし、パッケージに表記されているために、購入したほとんどの方が、おそらくは「シャンラブ」の香に「ニンニク」を感じてしまうかもしれません。
人に会わない日の前夜にしか使えない入浴剤という使い方をするともったいないです。
前日に利用したから香りが残ることはないからです。
人を不快にする香りではないことをご理解頂きたいのです。
ニンニクって臭い?お料理の風味を良くしたり、風邪予防にも効果的!
日本ではニンニク料理を食べた後は、消臭効果のある「ブレスケア」や「ストロングミント」と表示のあるガムを使うことがエチケットのようになっています。
しかし、ロシアやヨーロッパ北部の一部の地域では「ニンニク」を一片小さな袋に入れて首からヒモでぶら下げる民間療法があります。
ニンニクの香に含まれる成分が風邪を予防するとされています。
日本のニンニクの産地である東北の地方の小学校では、この民間療法を子供達に実行させ、その冬風邪で学校を休んだ子供がいなかったという結果を出したそうです。
ニンニクは香りの強い植物です。
この香りが良い面もあれば、厄介に思われている面もあります。
食べると口臭や体臭がきつくなると心配にされる方も多いかもしれません。
しかし、口臭は食べカスが口の中に長くとどまっていることで発生したり、舌の汚れ、鼻の病気の蓄膿症、虫歯などが原因であることもあります。
そして、ニンニクを使った料理を食べると代謝が良くなって汗をかくこともあります。
その汗と皮脂や皮膚が混ざり、雑菌が加わると体臭が発生していることもあります。
お料理をされる方であればニンニクの香がお料理の風味を良くしたり、みじん切りした時の爽やかな香を感じた経験をお持ちではないでしょうか。
ニンニクそのものは匂いはきつくても臭くはないと私個人は感じています。
みなさんはどう感じられますか?
ニンニクはビタミンB1の吸収を良くするので疲労回復効果がある
ビタミンBは疲労回復にかかせない成分です。
ニンニクに含まれるアリシンという成分はこのビタミンB1の吸収や体内に長く成分をとどまらせる作用があります。
ビタミンBを多く含む食品に豚肉があります。
豚肉料理には肉のくさみを取るためにニンニクが使われることが多いのですが、一緒に食べることで吸収率をあげているのです。
「シャンラブ」は入浴剤ですが、湯気を吸い込んだり、皮膚に触れることで疲労回復成分を体内に取り入れることができます。
風邪予防にもなるニンニクの殺菌作用
ロシアや北ヨーロッパの一部の地域でニンニクを首から下げているだけで風邪の予防ができる民間療法をご紹介しましたが、その根拠は何か気になりますよね。
実は、ニンニクの殺菌作用についての実験は論文で発表されています。
実験では食中毒を起こすO157菌に感染させたマウスに、1パーセントのニンニク水を与え、その結果、腸管内の生菌数を減少させたというものです。
ニンニクを取り入れることで消化器系への感染を予防できる作用が確認できたと報告されています。
インフルエンザのようなウィルスには効果がなくても、体を弱らせるような菌を死滅させる力があるというのは頼もしい効果ですよね。
人によっては刺激が強いニンニクも「シャンラブ」なら疲労回復効果へ
生ニンニクや、加熱調理したニンニクでも食べすぎるとお腹の調子を悪くすることがありますよね。
実は、私も生ニンニクをダイレクトに食べたり、加熱調理したニンニクでもたくさん食べると胃が痛くなるタイプです。
ニンニクの強烈な香りと辛味は、胃壁などを刺激するので人によっては私のように胃が痛くなったり、下痢などを起こします。
そんな私でも「シャンラブ」を使用して気分が悪くなったり、胃痛を起こすことはありませんでした。
ニンニクを食べるとお腹の調子が悪くなる方でも、「シャンラブ」であればニンニクの良い効果を手軽に入浴剤で得られるのでおすすめです。
整形外科で処方されたビタミン剤とその効能とは
私は10代後半で腰椎椎間板ヘルニアを患った時に、整形外科では痛み止めと神経を回復させる錠剤の他に、ビタミンB6とビタミンB12とビタミンEを処方されました。
ビタミンBには代謝を上げ、疲労回復を促す作用があります。
ビタミンEは抹消まで血流を良くする効果があります。
ヘルニアで傷ついた神経や筋肉など腰椎周辺組織の回復にこれらのビタミンは有効だそうです。
通院が終わってからも、市販のマルチビタミンでこれらの栄養素を取るように心がけています。
腰痛改善には、不足している栄養素をしっかり体内に取り入れることも大切なことだと感じました。
食事のバランスをとるのが難しい時はサプリメントを活用するのもおすすめです。
栄養不足と冷えは疲労の原因
腰痛もお疲れサインの一つですが、痛みが出る前の体のサインを見逃していませんか?
例えば、「朝起きるのがつらい」、「肌があれている」、「目が疲れる、痛い」、「頭痛や肩こりがある」、「集中力がなく、考えがまとまらない」、「食事を美味しく感じない、食欲がない」、「寝てもたまらなく眠い」、「やる気が出ない、頑張りがきかない」といったことはありませんか?
当てはまる方は、体から「休息しましょうよ」というメッセージが出ています。
「休みの日に寝溜めするから私は大丈夫」と体からのサインを後回しにしていると、体がオーバーヒートしてしまいます。
また、「寝溜め」は疲労回復に効果が高いかというと、そうでもないという調査結果があります。
こまめに休憩をとったり、短い時間でも昼寝の時間をもおけた方が疲労回復につながるそうです。
また、お疲れサインが体から出ている頃には、食欲不振のため満足な栄養が取れていなかったり、起きるのが辛い、やる気が出ないといった状態であれば血のめぐりが悪くなり手足の先が冷え、体温も低くなっています。
すると、筋肉に疲労もたまりやすく、病気にかかりやすい体になっています。
普段の食事に体を温める薬味の入ったスープを加えたり、短い時間でもお風呂のお湯に毎日つかって、病気になりにくい体を維持しましょう。
「シャンラブ」の成分、効能、値段など
「シャンラブ」は生薬を使用した薬用入浴剤です。
「シャンラブ」の効能
市販の入浴剤でリュウマチや痔にも効果がある「シャンラブ」の温浴効果と生薬の薬用成分には個人的には期待が持てます。
●しっしん
●冷え症
●疲労回復
●肩こり
●腰痛
●あせも
●にきび
●荒れ性
●ひび
●あかぎれ
●しもやけ
●うちみ
●くじき
●神経痛
●リウマチ
●痔
「シャンラブ」の有効成分
主な主成分は3つです。
●ニンニクB1エキス末
●炭酸水素Na
●無水硫酸Na
その他に含まれる成分に浴槽をいためる硫黄は含まれていません。
●軽質無水ケイ酸
●ビタミンB2
●香料
「シャンラブ」の内容量と価格
「シャンラブ」は粉末が一包ずつ包装された薬用入浴剤です。
一包30g入りで、内容量は20包入りと30包入りの2種類販売されています。
一般的な入浴剤は同じくらいの内容量を500〜800円で販売されていますが、「シャンラブ」の値段は約5〜6倍と高めです。
●20包入2,880円(税抜き)
●30包入4,150円(税抜き)
「シャンラブ 生薬の香り」を使った私の個人的な感想
子供の頃はこんなに値のはる入浴剤とは知らずに毎日入っていましたが、大人になって自分で買おうとしても手が出せません。
実家の母が送ってくれた時に使える程度でした。
しかし、「シャンラブ」の温浴効果は即効性と持続性が高く、本格的な冬の寒い時期も一晩中体がぽかぽか温かくなります。
私が実際に使用した入浴剤の中で「シャンラブ」の保温効果の高さは一番です。
そして、とても元気が出ます。
おそらく、薬用入浴剤の生薬成分が含まれた湯気を吸うことも影響があるのではないかと思いますが、とにかく温まって翌朝も顔色が良いです。
肌荒れ知らずを目指せます。
効能には書かれていませんが、朝のお通じが個人的には良くなっていました。
慢性的な体の冷えが強い方に「シャンラブ」はおすすめです。
体温が上がると体の不調が改善されますよ。
「シャンラブ」は生薬の香りの他にも種類が豊富で、固形石鹸も販売されている
生薬の香りがする「シャンラブ」の他に香りや成分が違う薬用入浴剤と、そして、生薬成分配合の固形石鹸も販売されています。
●「シャンラブ・エメラルドグリーン」
薬用成分は変わりませんが、フローラルブーケの香りでお湯の色が透明な淡い緑色をしています。
生薬の香りが苦手な方におすすめです。
●「シャンラブ・ハーブ」
スタンダードな薬用成分にカミツレエキスが加わったタイプです。
キク科の花のハーブの香りがしてヨーロッパ風な「シャンラブ」です。
ハーブは20包入(2,880円税抜き)のみの店頭販売です。
●「シャンラブ・フロイデ」
保湿成分と生薬を配合した固形石鹸です。
ニキビ、肌荒れ、乾燥肌の方におすすめの薬用石鹸です。
肌に優しいので赤ちゃんからお年寄りまで幅広い年齢層の方にお使いいただけます。
固形石鹸の色は白です。
有効成分はβ-グリチルレチン酸です。
その他の成分はEDTA-4Na、PEG4000、グリセリン、香料、酸化Ti、ニンニクB1エキス末、石けん用素地です。
一個100gで税抜き950円です。
筋力をつけて冷えからくる腰痛を予防しよう
冬は気温が低くなるので、身体中の筋肉が縮こまって硬くなります。
全身の筋肉量が少ない方は、筋肉でつくる熱量が小さく、慢性的な冷えを抱えてしまいます。
体が冷え筋肉が縮こまっていると、痛みを感じる感度も上がってしまいます。
普段から体の抹消である手や足、首などが冷えないように防寒機能の高い服装を心がけましょう。
寒い外を歩くのは勇気が必要ですが、太陽が出ている時間帯に20分〜1時間程度の散歩をすると、全身の筋肉の緊張がほぐれ、手足も温まります。
週に数日でも全身を動かすことで体を支える筋肉がついてきます。
寒い外気が苦手な方は、エアロバイクを自宅で散歩と同じくらいの時間こぐと、腰椎を支える筋肉を鍛えることができます。
可能な限りこまめに全身運動をする時間をつくって筋力アップを目指しましょう。
まとめ
風邪薬や栄養剤で知名度があるタケダ薬品の薬用入浴剤「シャンラブ 生薬の香り」の温浴効果は腰痛持ちの私のイチオシです。
お値段がいいのも納得できる効能が期待できます。
日本人の7割は匂いに敏感だと言われています。
もしかすると、生薬の香りが受け入れがたいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
そんな時は店頭販売商品ではフローラルブーケやカミツレエキス入りのハーブをぜひお試しくださいね。