枕を使って肩こりになるのはなぜ?注意したい4つの原因
枕は、寝るときの必需品であり、快適に眠るためには、なくてはならないものです。
ただし、枕を使うときは、肩こりには注意しなければなりません。
枕が自分に合っていなかった場合、肩に大きな負担がかかり、ひどい肩こりに悩まされることも多いのです。
では、肩こりの原因となるポイントについて、詳しく紹介していきましょう。
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高さが合っていない
ひとくちに枕といっても、商品によってその高さはさまざまです。
枕を快適に使うためには、その中から自分に合ったものを見つけ出さなければなりません。
自分に合わないものを使っていた場合は、気持ちよく眠ることができず、肩にも負担をかけることになってしまうのです。
高すぎる枕を使うと、極端に顎を引いたような状態になり、とても不自然な姿勢で眠ることになります。
すると、首と肩の筋肉がひどく緊張し、だんだん血流が悪くなってきます。
その結果、朝起きたときには、肩のこりを強く感じるようになってしまうのです。
顔が変に下を向いていると、首を圧迫することで、いびきが悪化する可能性も高いので、高すぎる枕には注意しなければなりません。
とはいえ、低すぎる場合もデメリットが出てくるので、低さばかり優先するのは間違いです。
低すぎる枕を使うと、首がうまくフィットしないために、安定感がなくなります。
そうなると、やはり首と肩が緊張した状態になり、肩こりを防ぐことは難しくなってしまうのです。
確実に肩こりを防ぐのであれば、高すぎたり低すぎたりしない、ちょうどよい枕を見極める必要があります。
顔の角度に注意
肩こりにならないベストな高さを見極めるためには、枕に頭を乗せたとき、顔がどれくらい傾くことになるかチェックしてみましょう。
顔が約5度に傾いている状態であれば、最も肩の負担が少ない高さになります。
それなら、筋肉が無駄に緊張するようなことはなく、一晩寝ていても、肩こりになることはありません。
また、首を圧迫することがないので、気道が圧迫されず、呼吸も楽になります。
すると、肩こりだけでなく、いびきの対策にもなるのです。
5度よりも急な角度になると、筋肉の緊張や首の圧迫が起こってしまうので、選ぶときは慎重に確認するようにしましょう。
肩口から頭の角度も
ちょうどよい高さの枕を選ぶなら、顔だけでなく、肩口から頭にかけての傾き方も重要です。
そこが10~15度くらいになっていれば、首の頸椎が自然なカーブを維持できるため、筋肉の緊張を防ぐことができます。
寝るときの頸椎のカーブは、立っているときと同じになることが一番自然であり、直立した姿勢から、そのまま体を倒したような状態が理想的です。
10~15度というのは、そうした自然な姿勢を保つためには最適な角度なので、しっかりチェックしておきましょう。
肩口から頭までが変に持ち上がらない枕であれば、肩こりを防ぎ、毎日快適に眠ることができます。
中身を出す
枕を選ぶときは、しっかりと高さをチェックしておくべきですが、すでに購入した枕が合わなかった場合は、なんとか調整できないか考えてしまうものです。
そんなときは、中身を増減させる方法をおすすめします。
中の詰め物を取り出してしまえば、その分だけ枕は低くなるので、高すぎる枕でも買い替える必要はありません。
減らしたり戻したりして慎重に調整していけば、肩に負担をかけないちょうどよい高さにすることができます。
中身を取り出せるものを使っているなら、ぜひ試してみてください。
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硬さが合っていない
自分の体に合った肩こりになりくい枕を選ぶなら、高さだけでなく、硬さも無視できないポイントになります。
高さと同じように、硬さも商品によって違いがありますが、その中から肩に負担をかけないものを選ばなければなりません。
硬すぎる枕を選んでしまった場合、頭がほとんど沈まない状態になるため、安定性が低下します。
すると、低すぎる枕を使ったときのように、筋肉の緊張で肩こりになってしまうのです。
また、硬さのために後頭部への圧力が増してしまい、だんだん痺れてくることもあり、快適に眠ることができません。
かといって、柔らかさばかりを重視してしまうのも間違いです。
柔らかすぎる枕は、頭が沈みすぎて底についてしまうため、顔の角度や、肩口から頭までの角度がすっかり崩れることになります。
それでは、肩こりを防ぐことはできません。
硬すぎず柔らかすぎず、ちょうどよい枕を選んでおけば、そうしたデメリットを回避することができるのです。
寝返りの邪魔にならないか
枕の柔らかさをチェックするときは、寝返りのしやすさに注目してみてください。
柔らかすぎる枕には、底につきやすいことの他に、頭の動きを制限してしまうというデメリットもあります。
頭の両側に枕が盛り上がってしまうため、うまく動かすことができず、自然と寝返りが減ってしまうのです。
しかし、寝返りの回数が少ないと、体にかかる負担が大きくなり、肩こりになる可能性も高まります。
寝返りを妨げないように、頭が動かしにくいほど柔らかいものは使わないようにしましょう。
タオルを敷く
すでに使っている枕が硬すぎるものだった場合は、柔らかいタオルを上に敷く方法がおすすめです。
そうすることで、少し硬さが軽減され、安定感を増すことができます。
ただし、タオルが厚すぎると、今度は高さの方が合わなくなる可能性があるので、やりすぎないように注意してください。
どうしても解決できないようなら、思いきって買い替えましょう。
幅が狭い
枕は、商品によって幅もさまざまですが、肩こりを防ぐのであれば、狭すぎるものは使わないようにしてください。
幅が狭すぎる枕だと、寝返りをうったときに頭が落ちてしまうことも多いですが、それを繰り返していると、無意識に寝返りを躊躇してしまうことがあります。
寝返りをうたなければ、頭が落ちることもないというわけです。
しかし、寝返りの回数が減れば、それだけ肩こりのリスクは高まります。
確実に肩こりを防ぐのであれば、できるだけ幅のある枕を使うようにしましょう。
大きめの枕でゆったりと
肩こりにならないためにしっかりと寝返りをうつなら、肩幅の1.5倍くらいを目安にして、なるべく余裕のあるものを選ぶことが大切です。
それくらい大きいものなら、頭が落ちたりすることはないため、寝返りをためらう必要もありません。
常に楽な体勢で、肩に負担をかけないように眠ることができるのです。
固定しすぎている
枕の中には、頭の安定性を高めるために、中央が凹んだ形状になっているものがあります。
それを使うと、頭がグラグラしないため、筋肉を緊張させずに済みますが、あまりにがっちり固定されるものは、肩こりの原因になってしまいます。
中方が凹み、両側が高くなっている枕は、柔らかすぎて沈む枕と同じように、頭の動きを極端に制限することになってしまうのです。
そうなると、寝返りの回数が減り、結局は肩に負担をかけてしまいます。
ある程度は頭の安定性を重視することも大切ですが、顔を左右に動かしづらくなるような枕は、頭を固定しすぎる可能性が高いので、なるべく避けるようにしてください。
まとめ
枕にはいろいろな種類があるので、どれを使うか迷ってしまうこともありますが、決められないからといって、適当に選んだりはしないでください。
自分に合わない枕を使うことになれば、肩に余計な負担をかけてしまいます。
それを防ぐためには、ここで紹介した原因をしっかりと頭に入れておき、デメリットの少ない枕を使うようにしましょう。