楽に座りたい!椅子に座るのと正座、腰痛に良い座り方はどっち?
慢性的に腰痛を抱えている方は、家にいる時にもなるべく腰に負担をかけないような座り方をしたいと思うものです。
腰に悪い座り方としてよく声が上がる座り方を除外していくと、残るのは正座と椅子に座ることになります。
ではこの椅子に座るという座り方と、正座では、どちらが腰に良い座り方となるのでしょうか?
以下ではそれを見ていきます。
12年間腰痛の私が絶対おすすめする腰痛によい椅子ランキングはこちら
正座は正しく座れば負担が少ない
まず正座は本当に腰に負担が少ない座り方なのか?
という事について疑問に思っている人も多いでしょう。
正座と一口にいっても、実はその座り方は色々あります。
もし本当にただしい姿勢で正座ができていれば、それは腰への負担はあまりないと言えます。
だから正しく座りさえすれば、正座は腰に良い座り方だと考えてよいでしょう。
でもその正しい座り方ができていない方が多いです。
だいたいの人が正座をしようとすると、膝も足もくっつけないで、ただ足をおり、ただ座るだけの姿勢をとります。
或いは膝と膝はくっつけて見栄えだけは良くしようとしているというパターンもあるでしょう。
それは間違えた姿勢です。
そういう姿勢で正座をしていると、前のめりになりがちになります。
それはつまり、猫背になるという事です。
猫背の状態が長く続くと、上からの重さを逃がすことができなくなります。
そしてその重さは腰に来るようになります。
だから腰痛になりやすくなると言えるのです。
正しい正座の姿勢とは
では、正しい正座の姿勢とはどのような姿勢になるでしょうか?
正しい正座の姿勢と言えるのは、両足をしっかりとくっつけた姿勢になります。
両足のかかとや、親指の側面をくっつけるようにして、丁度かかとのあたりがお尻の下の骨のあたりに来るようにするのです。
するとそれで身体を支えることが出来るようになるので、正座が楽になりますし、良い姿勢もキープしやすくなります。
12年間腰痛の私が絶対おすすめする腰痛によい椅子ランキングはこちら
正座は長時間やりづらいという難点もある
ただ正座には、長時間やりづらいという難点もあります。
確かに正しい姿勢をとった正座は、少なくとも適当な姿勢の正座よりは疲れづらいです。
そして何より姿勢が悪くなりづらいので、腰痛になりづらいという特徴があります。
でも、まったく疲れないということはまずありません。
それは、常に正しい姿勢で長時間座っているお坊さんであっても、ずっと正座でいると上手く立ち上がれなくなったり足がしびれたりすることがあるということが証明しているでしょう。
疲れる疲れないでいえば、間違いなく椅子に座ることの方が疲れないと言えるでしょう。
疲れると姿勢も崩れがちになる
腰痛にならなければ別に多少疲れても問題はないと思う方もいるかもしれません。
でも実は疲れるというのはいささか大きな問題なのです。
なぜなら、人は疲れると、その疲れから解放されようと思って、姿勢をかえてしまう生き物だからです。
ずっと正しい姿勢で正座をしていても、疲れてきたらそこで結局あまり良くない姿勢の正座になってしまったりして、知らない間に腰に負担をかけてしまっているという可能性もあります。
そうして次第に腰痛がおこっていくという可能性もあります。
だから、長時間ずっと正座をしているのは腰にとって良くないと言えるでしょう。
椅子も浅く座るのはダメ
では、椅子の場合はどうでしょうか?
椅子の場合も、浅く椅子に座るのはNGです。
椅子に浅く座ると、良い姿勢をキープすることができなくなります。
いうなれば良くない姿勢の正座のようなものです。
どうしても次第に前のめりになりがちになるのです。
ましてや特にやることがない時に椅子に浅く座っていたら、次第にぼーっとしてきてしまい、どんどん姿勢は前のめりになるでしょう。
これがもし仕事中等であれば、人の目もあるので、椅子に浅く座っていてもとんでもなく姿勢が悪くなるということはないかもしれません。
もちろん多少姿勢は悪くなるでしょうが、それでもたとえばデスクに突っ伏したりすることはまずないでしょう。
でも、家で椅子に座っていると、知らないうちにそうなる可能性はあります。
或いは、机の上に肘をついたりして、ひらがなの「く」のような姿勢になってしまう可能性もあるでしょう。
それも腰にとっては良くない姿勢なので、腰痛を起こす可能性は高いです。
深く座れば腰は良い
ただそんな椅子ですが、深く座れば腰痛対策としてすごく良いと言えるでしょう。
椅子に深く座ると、ちょうどお尻や背中を背もたれが支えてくれることになります。
だから、別段力を入れたり、なにかを意識したりしなくても、キレイな姿勢を保つことができるようになるのです。
別に力を入れたり意識したりしなくてもいい姿勢が保てるということは、椅子の上で良い姿勢で座っていたとしても、あまり疲れないということになります。
ということは、長時間椅子の上に座ることも出来るようになるでしょう。
なので、椅子に深く座ることには特別死角はないと言えるでしょう。
だから、家の中での座り方として、一番腰に良い姿勢は、椅子に深く座ることだと言えます。
適度に組み合わせるのが一番良い
基本的な腰痛に良い座り方は椅子に深く座ることだと言えますが、一番良いのは間違いなく正座を我慢してずっと続けることでもなく、椅子に深く腰掛けることをずっと続けることでもなく、それぞれを組み合わせて過ごすという事でしょう。
というのも、人は、どんなに疲れない姿勢でいても、ずっと同じ姿勢でいたら疲れるようにできていますし、次第に痛みを感じるようになる生き物なのです。
基本的に長時間座ることが問題ない椅子に深く座るという座り方であっても、こうして姿勢とは別の理由から長時間座ることができなくなることがあるのです。
だから、たとえ良い座り方をしていても、それだけでずっと過ごすことはしないようにするのがおすすめです。
たとえば一時間椅子にしっかり座ってテレビでも見ていたら、次には30分くらい正座でテレビを見て、その後でまた1時間くらい椅子に深く座るというな座り方が理想です。
座り方に変化をつけることで運動にもなる
こうして座り方に変化をつけることは、筋肉や血流を動かす運動にもなります。
ずっと同じ姿勢でいると腰痛がおこってしまうメカニズムとしては、筋肉が全然動かないことによってだんだんと血流が滞っていき、それによって次第に痛みを感じるようになるということが言えます。
それは避けるためには、時には筋肉を動かしていかないとなりません。
時に筋肉を動かすためには、やはり座り方を変えるのが自然です。
正座と椅子であれば、比較的に大きな類の運動になるので、筋肉や血流をほぐすのにもぴったりだと言えるでしょう。
是非これらの座り方を上手く組み合わせて、家の中にいる時の腰痛を防ぐようにしていって下さい。
家の中にいるのに腰痛に悩まされるというのはやはりツラいです。
でも外にいる時よりも、あまり気が張っていない家にいる時の方が腰痛を感じやすいことは間違いありません。
だから、余計に家の中での過ごし方にも気を使っていかないとならないのです。
まとめ
正座もきちんと座れば腰痛対策の座り方として十分なものになりうると言えますが、やはり椅子にしっかりと深く座ることの方が、腰にとっては良いと言えます。
ただそれだけに頼るのは良くないので、それぞれをうまく組み合わせていってください。
それが、ここでの結論になります。
是非参考にして腰痛を上手く防いでいってください。