様々な原因で起こる腰痛。 でも、多くの場合、骨盤矯正がおすすめ!
腰痛は、原因は様々です。
意外にも、内臓が原因のこともあります。
便秘も腰痛と無関係ではありません。
しかし、臓器や宿便、そして過度に緊張した筋肉により、血流や神経が圧迫されて、腰痛の症状がおきます。
そのような圧迫の原因は、骨盤の歪みによることが多いのです。
骨盤の歪みを矯正することで、そうした圧迫をなくすことができ、腰痛も解消できるのです。
目次
腰痛の原因は色々あって、特定が困難
腰痛は、腰に負担が掛かる動作をした後に一時的に起きても暫くするとまた治まるのであれば、そんなに問題にはならないのですが、現実は、とても多くの人が、しかも長期にわたって腰痛持ちであって、なかなか治らずにお困りなのです。
国民的慢性病と言ってよい程です。
なかなか治せずにいる理由は、腰痛の原因の特定が難しいことです。
腰痛につながる原因はいくつもあり、また、MRIやレントゲンなどで画像検査をしても原因が特定できない腰痛も少なくないのです。
原因が特定できなければ、ずばり効く治療法を選ぶこともできないのは当然です。
内臓の炎症から来る腰痛もある
腰は胴体の一部であり、胴体の内部には内臓が入っています。
内臓が正常の時の大きさのままであれば良いのですが、疾患があると内臓が肥大することがあります。
そうすると、胴体の中で他の部分を圧迫し、それが腰痛として自覚されることがあるのです。
女性の場合、子宮筋腫や卵巣炎、卵巣嚢腫といった病気でも、各臓器の肥大によって腰痛を引き起こしますし、腎炎や尿路結石も腰痛を伴うことがある病気です。
更に骨盤よりも上の方に位置する胆嚢炎や胆石症、胆道結石、十二指腸潰瘍、そしてもっと上の方に位置する胃潰瘍、胃炎も腰痛の原因となるのです。
内臓疲労で筋肉が衰えることで腰痛になることも
内臓が炎症を起こして肥大することによる圧迫が原因となる腰痛のほか、内臓、特に胃腸が疲労することにより、胃腸を支えてくれていた周囲の筋肉や腹部の筋肉も含めて硬くなってしまい、それまで筋肉で支えていた圧力を支えきれなくなることがあります。
そうすると、腰の部分の筋肉が正常な時に比べて圧迫されるようになり、血流にも影響が出て腰痛となってしまうのです。
腰痛は、便秘でも起きる
血流が悪くなると腰痛が起きることがあるわけですが、血流が悪くなる原因の一つに、便秘があります。
便秘の場合、便が腸内でせき止められることで、それが大腸を圧迫し、肥大することで腰を圧迫することになります。
しかし、それだけではないのです。
特に女性に多い事例ですが、慢性的に便秘である場合、腸内で便から発生するガスが溜まり、これが腸を膨張させるのです。
膨張した腸は周辺の臓器、そして血管や神経を圧迫することとなり、それにより血流も悪くなるのです。
血液の循環が悪い為、疲労物質が排出されずに溜まる一方となって、それで腰痛が起き易くなるのです。
更に、便は腸内で溜まる間に腐敗し、それに伴い毒素を出します。
それが腸から吸収され、血流により運ばれていくのですが、この毒素は腸から近い腰に溜まり易いのです。
そこで腰の筋肉の緊張を引き起こし、腰痛の原因となるのです。
腰痛を起こす圧迫は、骨盤の歪みが原因となることも
このように見てくると、腰痛は何らかの原因で起きる圧迫により引き起こされることが分かり、ただ、その圧迫を起こす原因となる場所が沢山考えられるので、なかなか特定が難しく、治療法を見極めるのに時間が掛かる、ということが分かってきます。
内臓・臓器には問題がなく、便秘持ちでもないのに腰痛に悩まされているという人の場合、可能性として疑われるのが骨盤の歪みです。
骨盤が歪むと、骨盤とつながっている腰椎、つまり背骨の中で腰の高さにある部分がずれてしまいます。
腰椎がずれると、周辺の神経が圧迫されます。
この圧迫により、腰痛が引き起こされるのです。
腰椎がずれる原因となる骨盤の歪みはどうして起きるの?
腰椎に疾患があったり、ぎっくり腰になれば、それは骨盤の歪みと無関係の、腰椎のずれの原因ということになります。
しかし、多くの場合、腰椎のずれは骨盤の歪みにより引き起こされるのです。
では、骨盤の歪みはどのようにして引き起こされるのでしょうか?
実は、身体の色々な部位の筋肉が過度に緊張状態を続けることにより、筋肉が圧迫され、その影響で骨盤が反っていき、歪んでしまうのです。
現代人に典型的なのが、オフィスワークで一日中ずっと同じ姿勢で固まってしまい、首、肩、背中の筋肉が過度の緊張を続けるケースです。
背筋を伸ばす筋肉が過度に緊張することで、筋肉の圧迫によって背骨のS字の湾曲が崩れてしまうのです。
骨盤は、上の方に引っ張られるようになり、骨盤に歪みが生じます。
また、背中の筋肉が緊張すると、バランスを保つ為に腹部の筋肉は逆にゆるんでいきます。
すると、腹筋がそれまで支えていた圧力を支えきれなくなり、そのことによっても骨盤に歪みが生じるのです。
オフィスワークと縁がなくても、背筋の緊張が起こる場合
しかし、オフィスワーク、デスクワークと縁が無いという人でも、骨盤が歪んで腰椎がずれ、腰痛の原因となっているケースが少なくありません。
誰にでも訪れる加齢という要因で、骨盤を支える腹筋の力が衰え、骨盤を支えられなくなる、ということが起きるのです。
腹筋が弱まると、身体はバランスを保とうとして背中の筋肉が過度に緊張するようになり、骨盤は背中の筋肉によって引き上げられ、これも歪みを生じさせるのです。
また、加齢により太腿の筋力が衰えると、ふくらはぎの筋肉が緊張して硬くなります。
そのことにより、大腿骨とつながる骨盤も引っ張られることになり、そのせいで骨盤は歪むことになるのです。
硬い筋肉と、過度の緊張が続く筋肉とでは、対処法を区別する
整体、整骨といった治療院では、端的に言えば仙骨の位置を正常に戻すことを目的に矯正を行いますが、厳密には、筋肉が単に硬いだけなのか、或いは筋肉が過度の緊張を続けているのか、区別して矯正法を選びます。
単に硬いだけならば、その筋肉をマッサージしてやることで改善が期待できますが、筋肉が過度に緊張し続ける場合は、マッサージで一時的にほぐすことはできても、緊張の原因を取り除かなければ緊張は続くのです。
ポイントは、仙腸関節、仙腸靱帯がゆるんで不安定になっていないかどうか、という点です。
ここがゆるんで不安定な場合は、無理して骨盤を安定させようとして筋肉は緊張を続けざるを得ないのです。
つまり、やむを得ない防御反応として起きていることなので、仙腸関節、仙腸靱帯のゆるみそのものを解決し、しっかり安定的に固定させるように矯正を行うことがおすすめです。
一方、仙腸関節、仙腸靱帯にゆるみがない場合であれば、硬くなって動きが悪くなっている骨盤周辺の筋肉をほぐしてやることで、骨盤が再び動き易くなり、歪みを矯正できるのです。
骨盤ベルトも、骨盤を固定させる為の方法として使える
骨盤を安定的に固定させる目的であれば、骨盤ベルトを使用する方法もあります。
例えば「骨盤ウォーカーベルト」という商品の場合、上部のベルトが骨盤の左右方向の開きを閉じる役割を、下部のベルトが骨盤の傾きを整える役割を果たすほか、仙骨パッドが付いていて、これが骨盤の前後方向の反りを矯正してくれるのです。
ただ、現在腰痛がひどい人の場合は、骨盤の上の方からみぞおちにかけての高さに巻く腰痛ベルトというコルセットタイプのものを使用する方が効果的です。
対症療法にしかなりませんが、今重症の腰痛があるのであれば、骨盤ベルトよりも効きます。
骨盤ベルトは、腰痛の痛みに効くというよりも、その原因になる骨盤の不安定さを矯正する為のものなので、痛みの緩和というよりも、腰痛の根本的予防に役立つものとして、おすすめです。
骨盤の歪みが内臓を圧迫したり、便秘の原因になることも
はじめのところで、内臓が原因の腰痛、そして便秘が原因の腰痛のことに触れましたが、実はこれらも骨盤の歪みと無関係ではないのです。
骨格が歪むことで内臓は正常な位置からずれてしまうことになるわけで、骨盤が歪めば周辺の内臓は特に位置がずれ易くなり、その結果として圧迫が生じることになります。
また、骨盤が特に後ろに傾いている人の場合、股関節が圧迫されることで周辺の臓器も圧迫されて便秘になりますし、大腸や直腸が圧迫されて便通がスムーズにできなくなることもあります。
骨盤の歪みは、内臓下垂の原因となって血流やリンパ液の流れを悪くするので、代謝の低下と共に排泄機能も弱まるのです。
なので、腰痛の原因は様々でも、多くの場合、骨盤矯正を行うことが腰痛対策としておすすめなのです。
まとめ
腰痛の原因は様々ですが、基本的には臓器や筋肉が血流や神経を圧迫することにより起きることが多いのです。
その臓器や筋肉は身体の色々な部位に位置していますが、臓器の圧迫は骨盤が歪むことで内臓の位置が正常からずれことで起きることが多く、血流の悪化も骨盤の歪みにより筋肉が過度に緊張して起きることが多いのです。
腸を圧迫して腰痛の原因となる便秘も、骨盤の歪みにより助長されるのです。
そのように考えれば、骨盤矯正は、こうした原因全てに対して効果的な対策と言えるのです。