産後の骨盤ベルト〜タイプ別の上手な使い分け方〜
私が骨盤ベルトの存在を初めて知ったのは、長女の妊娠中、産院で腰痛について相談した時のことでした。
助産師さんがさも当たり前のように「腰痛なら骨盤ベルトを使ってみて」と勧めてくれたのです。
若かりし頃の私は、まさか自分が健康グッズを使うことになろうとは想像もできず、少なからずショックを受けたことを覚えています。
しかしこのことをきっかけに「骨盤」について知り、骨盤をきちんとした位置に保持することを意識し始めました。
妊娠、出産における骨盤の役割
骨盤は子宮や腸、膀胱などを包み込む骨の塊です。
普段はこれらの臓器をしっかりと支えていますが、出産時にホルモンが増えると、赤ちゃんの頭が通れるように緩みます。
このホルモンが、妊娠中や授乳中、生理中に骨盤の緩みを感じる要因なのです。
腰痛はひどくならないまま何とか出産を迎えた私も、産後、骨盤が安定しないのを体で感じるようになりました。
そう、産後は最も骨盤が緩む時期なのです。
さらに子供が少し大きくなって抱っこ紐を長時間つけるようになると、その負荷が腰に！
これはまずいと思いました。
少しでも腰をサポートしてあげたくて、日常的に骨盤ベルトを愛用するようになったのです。
「骨盤ベルト」が多すぎる
さて、「骨盤ベルト」と検索すると、実に様々な商品が出てきます。
しかもそれぞれかなり仕様が違います。
初めて骨盤ベルトを試される方は、どれを買えば良いのか迷ってしまいますよね。
ここでは3つのタイプに分けてご紹介します。
伸縮しない素材を使ったタイプ
私のように妊娠、出産をきっかけに骨盤ベルトに興味を持った方に最もなじみがあるのは、伸縮しない素材でマジックテープ止めするタイプの商品だと思います。
こちらは多くの産院や助産院で推奨されていることもあり、初めて妊娠された方にとっては安心な商品だと思います。
助産師さんが締め方を教えてくれる病院も多いです。
ただこのタイプは伸縮性がないので、私の場合は座った瞬間にズレてしまったり、腰に2重に巻く長めの作りになっているため、トイレで外した時にもたもたしてしまったりと、不便な点もありました。
主な製品：「トコちゃんベルトII」
伸縮性の素材を使ったタイプ
それよりも便利なのが、伸縮性の素材を使ったタイプです。
どこがどう便利なのかというと、伸縮性があるうえに形が工夫されているので、伸縮しないタイプのようにズレることもなく、トイレと寝る時以外はつけっぱなしで使用できます。
ただ、伸縮性があるために締め付けすぎてしまうことがあるので、妊娠中の方にはおすすめできません。
すでに伸び縮みしないタイプを使ったことがある方、通常の締め心地をよく知っている方におすすめです。
私もこのタイプの骨盤ベルトで抱っこ紐の負荷を支えていました！
主な製品：「NEWメッシュV型ダブル骨盤ベルト」
ショーツタイプ
さらにさらに便利なのが、ショーツタイプです。
ショーツの編み地を工夫していて、履くだけで骨盤を正しい位置に保持してくれるというものから、無理なくそっと引き締めるという優しいものまで揃っています。
骨盤の歪み、開きは気になるけれど、特に力強い支えを必要としていない方にはぜひおすすめです。
主な製品：「スリムウォーク 骨盤をきっちり支えるショーツ」
そうは言っても試着したい
消耗品と思えるほど安いものではないので、紹介文を見たところでやはり実際に試してから購入したいですよね。
私がこれまで見てきた中では、赤ちゃん本舗やベビザラスなどの赤ちゃん用品店で試着できるようになっていたり、産院や子育て支援センターなどで試着させてくれるところもありました。
全てのタイプを試せるかはわかりませんが、試着したいという方はお近くで探されてみてくださいね。
まとめ
今回は、妊娠・出産を経験した私にとって使いやすかった骨盤ベルトについて書かせていただきました。
私にとって骨盤ベルトは、日常生活を送る上でなくてはならない心強い味方であり、将来の健康のための保険でした。
ちなみに授乳も長時間抱っこも卒業した今では、力強いサポートを必要としなくなりました。
今後はショーツタイプの導入を考えています。
骨盤の緩みにお困りの方は、ぜひとも骨盤をサポートしてくれる相棒として、骨盤ベルトを試してみられてはと思います。
全然違いますよ！