睡眠におけるまくらの重要性とは?まくらが変われば生活も変わる
家に帰って仕事の疲れを取り除いてくれるものにはさまざまなものがあります。
お酒とつまみ、テレビやパソコン、ゲーム・・・ですが誰にとっても欠かせないのは睡眠です。
そしてその睡眠の質の鍵を握っているのは布団とまくらです。
もちろんまくらがなくてもあったかい布団さえあれば朝には元気ハツラツという方もいるでしょう。
ですがまくらにもちゃんとした意味があるのです。
人生のおよそ三分の一は睡眠時間にあてられています。
まくらについて深く知ることによってあなたの睡眠の質をより向上させる事ができます。
そしてそれはあなたの生活、そして人生をより良い物にすることにつながるのです。
肩こり・腰痛におすすめのまくら(枕)ランキングベスト3はこちら
まくらの持つ生活への影響力
最近のまくらにはポリエステル、ストロー、昔ながらのそばがらから低反発、羽毛と様々な素材を使ったものがあふれています。
この中から自分にあったまくらを探すのはそう簡単ではありません。
さらに水洗いが出来るか、大きさや値段と考え始めたらきりがありません。
そしてもしも自分に合わないまくらを買ってしまった場合、健康にもいろいろと影響があらわれます。
それはまくらに預けている首だけにとどまらず肩や腰、あるいはいびき等呼吸にも関係してくるのです。
このような事になってはせっかく一日の疲れを癒すためにとった睡眠が、朝起きたら疲れが取れないどころが健康に支障をきたしてしまいます。
場合によっては病院に通わなければならないぐらいの症状すらでてしまう事さえあるのです。
この様な事にならないためにも、知識を得て自分に合ったまくらを選ぶというのはとても重要な事だということを覚えておいてください。
なれないまくらは御用心?
もちろんまくらを使わないほうがいいという場合もあります。
例えば旅行や仕事などではほぼ間違いなく慣れないまくらを使う事になると思います。
そのときに備えてまくらを持ち運びするような人はまずいないでしょう。
そうなってしまった場合は思い切ってまくらを使わないという方法もあります。
よくまくらが変わると眠れないと言われますが、まくらが変わるという事は睡眠時の姿勢が変わっているということなのです。
家のまくらに問題がない場合、いつものあなたは睡眠時にとてもリラックスした状態でいるということです。
そのまくらが変わってしまうということは睡眠時でも身体がわずかとはいえストレスにさらされ続けるということなのです。
眠れないぐらいならお酒の力を借りてなんとかする人も多いでしょう。
しかし寝ている間のわずかなストレスを自覚することはまず無理だと思います。
そしてそれを自覚するときとは身体に肩こり等の症状が出始めてしまったときなのです。
もしもまくらを使わないほうが寝やすいというのであれば無理して使わないほうが得策でしょう。
肩こり・腰痛におすすめのまくら(枕)ランキングベスト3はこちら
合わないまくらを使うとどうなってしまうのか
ではまず合わないまくらを使ってしまうと健康に対してどのような効果があるのでしょうか。
合わないまくらを使った際の症状として多いのは首や肩のこりです。
これはまくらの大きさがあっていないことが原因ですので枕のサイズを変更することで解決する場合が多いです。
大きいまくらは首の横の隙間を埋めてくれるため、風邪を引かないよう冬に使う事が多くなります。
ですがあまりに大き過ぎると首が前傾してしまい首周りの筋肉が緊張状態になってしまいます。
一般的に理想の睡眠時間は7~8時間とされていますが、この様な姿勢を長時間続けては首を痛めるのも無理はありません。
逆に小さい場合はまくらで首元をささえる事ができません。
こうなっても首周りの筋肉が頭を支えるために緊張状態を続けることになってしまいます。
大き過ぎず小さ過ぎず、ちょうどいいサイズのまくらを探すというのは非常に重要なのです。
普段の姿勢にも影響が?
まくらの与える影響は首の周りだけに止まりません。
例えば猫背は起きている間の姿勢ももちろんですが、睡眠時の姿勢も重要な要素なのです。
猫背の人に共通する睡眠時の特徴とは横向きやうつぶせといった仰向け以外の寝方をする事が多いということです。
横向きの姿勢は身体を丸めがちになります。
それは背筋だけでなく肩を内側に入れるという巻き肩という姿勢にもなりやすくなります。
巻き方の姿勢は肩甲骨の動きを制限してしまうために肩がこりやすくなってしまうのです。
またうつ伏せでは呼吸をしやすくするために首が横を向くのですが、この状態を続けることで首がゆがみやねじれを引き起こしてしまいます。
このねじれを解消するには首の姿勢を正せばいいのですが、うつ伏せではそれができないため股関節をひねることで解決しようとします。
するとこの動きは腰周りにも影響を及ぼすため腰椎等の筋肉が緊張状態になってしまい、結果として腰痛を引き起こしてしまうのです。
たかがまくらと侮っていると恐ろしいことになってしまいます。
問題にあわせてまくらを選ぼう!
これらのまくらを解決するためにはどのようなまくらを選べばいいのでしょうか。
まず首や肩のこりですがこれはまくらを変えることで比較的簡単に対処できます。
まくらを使ったときに強制的にあごを引くような状態になってしまうひとはまくらが大きいので小さいサイズのまくらを選びましょう。
首の後ろにそるような緊張感を感じる人はまくらが小さいので大きめのまくらに変えたほうが良いでしょう。
しかし店頭まで買いに行って今までのまくらと比べても実際に使ってみるまでは善し悪しはわかりません。
そこでできるだけ失敗しないために素材で選ぶ事をおすすめします。
羽毛など柔らかい素材のまくらならば中身を寄せたりすることで調整がきくため、多少大きくても対処する事ができます。
羽毛が柔らかすぎると思う人は低反発ウレタンでもいいでしょう。
スポンジ状の素材でできているため頭の形に合わせて形状を変えてくれます。
ウレタンは温度によって熱がこもったり硬くなったりしてしまいますが、最近はその弱点を改良した商品も発売されています。
猫背に対処するためのまくら選び
猫背を解決するためのまくら選びにはいくつかポイントがあります。
まず少々硬めのまくらがいいでしょう。
柔らかいまくらだと頭を動かしやすいため姿勢を矯正することができません。
かといってあまり硬いまくらだと別の問題を引き起こしかねないので、あまり頭が沈まない程度の硬さを選んでください。
次に高さですが、腰の位置よりも約3cmの高さに頭が来る上体が良いとされています。
身体全体のラインとしては頭・首・肩の三点がまっすぐになるようになるまくらが理想です。
もしもちょうどいい高さのまくらが見つからないようであればバスタオルなどを畳んで腰の下に敷くなどするとあまり身体に負担をかけずにラインを保つことができます。
また、本来首から腰までの背骨はS字のカーブを描いているのですが、猫背の人には首の部分のカーブがないストレートネックと呼ばれる状態の人も多くいます。
その場合は首の湾曲を作るストレートネック専用のまくらが売っているのでそちらから選ぶと良いでしょう。
まくらは姿勢を保つためだけのもの?
睡眠は人生のおよそ三分の一をしめるものであり、その質の向上を助けるために様々なまくらがあります。
例えば昔ながらのそばがらを使ったまくらですが、これは八世紀に中国からソバと一緒に伝えられたとされています。
奈良の正倉院でも発見されていて高級品として使用されていました。
その秘密は通気性がよく熱がこもらない、汗などの水分を吸収してくれる、また柔らかさもちょうど良く現代のウレタンのように頭のサイズにフィットしてくれます。
そしてウレタン真似できないのがそばがら独特の香りです。
この田舎を思い起こさせるような懐かしい香りが安眠効果を促進してくれます。
さらに生活に密着していくまくら達
まくらは大きな市場を持っており、星やハート形をしたクッションの様なファッション性の高いまくらから大きな抱きまくらと様々な用途を持つものがあふれています。
寝床で使うまくら一つ取っても中央にくぼみをつけたり、いくつかの部分に分割され調整されていたりと非常に細かい部分にまで配慮が行き届いています。
まくらは睡眠時に頭を乗せるだけのものではなく、普段の生活への影響も考えられた、生きるための必需品になりつつあるのです。
まとめ
まくらにはいろいろな特徴があり使い方次第で良くも悪くもなります。
例えば先に挙げたそばがらのまくらはアレルギーを持つ人は使用できませんし、虫がわかないように湿気などに注意して定期的に天日干しをするなどメンテナンスが必要です。
ウレタンなどはメンテナンスこそ必要ありませんが、時間がたつにつれ素材が劣化していくため、そのまま使い続けると高さなどが変わってしまい、かえって姿勢を崩す原因となってしまいます。
自分の身体に最適な状態のまくらを選び快適な睡眠、ひいては素晴らしい人生をおくれるようにしましょう。