肩こり解消の秘訣は入浴剤を入れたお風呂でしっかり温まることだった
肩こりは現代病とも呼ばれるほどで、多くの方の悩みでもあります。
デスクワークや立ち仕事、一日中の外回りや家事や育児などで、一日の終わりには肩こりが辛いという方も多いことでしょう。
そんな辛い肩こりは入浴剤を入れたお風呂でしっかりと体を休めてあげると、随分楽になります。
そんなお風呂と入浴剤の力を借りて、効率的に肩こりを癒せる方法を紹介しましょう。
目次
どうして肩こりが起こるのか
肩というのは頭と腕を支えていてバランスを取っている大切な部分で、主に僧帽筋という大きな筋肉で支えています。
この僧帽筋の疲労や損傷などで肩こりが起きやすくなってしまいます。
頭は体の中でも重たい部分ですから、普通にしているだけでも肩の筋肉には負担がかかっていて、緊張を強いられています。
また、腕は日常的に動かす部分ですから、夜に近づくほど徐々に肩の筋肉も疲れてきてしまいます。
筋肉が疲れてくると硬くなってしまって疲労物質や痛み物質がたまりやすくなります。
また、血管を圧迫するようになり血流が悪くなるので、疲労物質などが流れにくくなり、肩こりが起きてしまいます。
肩こりが起こりやすい人の特徴
デスクワークや立ち仕事など同じ姿勢で長時間いると肩の筋肉が使われなくなります。
使われない筋肉というのは収縮して硬くなりやすく、血行が悪くなって肩こりが起きやすくなるのです。
また、冷え性の人ほど肩こりが起きやすい傾向があります。
血行が良くない冷え性は肩にも血液が届きにくくなっていて、栄養や酸素を充分に運べず、筋肉が硬くなりやすいです。
このように、肩こりが起きやすい人というのは筋肉の疲労や筋肉が硬くなっていたり、血行が悪い状態になっています。
お風呂は肩こりに効果的
一日の終わりにゆっくりお風呂に浸かることで、全身の疲れが取れます。
お風呂の温浴効果で体の緊張が緩んで硬くなった筋肉の緊張もほどけて血行が良くなるからです。
肩こりにもこの温浴効果が大きな役目を果たしてくれます。
緊張や疲れで硬くなった肩の筋肉を柔らかくしてくれますから、こりがほぐれやすくなります。
また、血行促進作用で肩にたまっていた疲労物質などが流れやすくなって、肩の筋肉の疲れが和らいでくれます。
お風呂に入るだけでだるくて痛い肩こりが楽になりますから、活用しない手はありません。
入浴剤とお風呂のダブル効果
お風呂にただ入るだけでも肩こりを和らげることはできますが、入浴剤を使うことでより効果的に肩こりが楽になります。
入浴剤は温浴効果や血行促進効果などに優れていて、体の芯からしっかりとぽかぽかと温める作用が強いからです。
さら湯の状態よりも体の深部温度を早く高めてくれて、冷めにくくする作用があります。
お風呂から上がると温浴効果も時間と共に薄れてきて、体が徐々に冷えていきます。
しかし、入浴剤のぽかぽか効果が長続きしてくれて、長時間温めることでこりをほぐす力も高まります。
血行促進作用もさら湯よりもはるかに高いですから、血液が全身を活発に駆け回ってくれて、肩こり改善に役立ってくれます。
炭酸ガス系入浴剤を使おう
肩こり改善に効果のある入浴剤は炭酸ガス系タイプです。
お風呂の中で炭酸ガスを発生させるタイプで、シュワシュワと泡立つという特徴を持っています。
炭酸ガスとは二酸化炭素のことでお湯から体に取り込まれると、一時的に体内の二酸化酸素の濃度が高まります。
すると、体は酸素が減ってしまったと勘違いしてたくさん酸素を作り出し、血液中を流れることになります。
その影響で血管がいつもよりも拡張されて血流が良くなり、温まった血液がしっかりと手足の末端まで循環してくれるようになります。
当然肩にもたくさん血液が流れるようになり、温浴効果と血行促進効果で肩こりがほぐれてくれます。
疲労物質や痛みを起こす物質を流すことができますから、肩こりの辛い症状を和らげてくれます。
ひどい肩こりに悩まされている人はぜひ炭酸ガス系の入浴剤を使ってください。
炭酸ガス系入浴剤選びのポイント
炭酸ガス系の入浴剤が欲しくても、スーパーやドラッグストアにはたくさんの入浴剤が並んでいて、どれが炭酸ガス系なのか解らないという人もいることでしょう。
まずは成分のところをチェックしてみて、炭酸ナトリウムとか炭酸水素ナトリウムと書かれているものがそれに当たります。
これで、炭酸ガス系の入浴剤をしっかりと見つけられます。
後は自分の好みの炭酸ガス系入浴剤を選べば良いでしょう。
香りやお湯の色、保湿効果があるかどうかなど、良さそうだなと思ったものを使ってみるのがおすすめです。
特に香りはお風呂タイムのリラックス効果を高めてくれますから、自分の好きな系統の香りにしておくのが無難です。
人によってフローラル、柑橘系、森林系など好きな香りが違いますから、タイプに合ったものを選ぶと失敗が少なくなります。
半身浴よりも全身浴
半身浴は発汗作用を促し血行促進効果もありますし、デトックス効果で不要な老廃物を排出するのに役立ってくれます。
腰痛や足の疲れを癒すなどの下半身の慢性的な痛みやこりをほぐすのには向いていますが、お湯に浸かっていない肩こりをほぐすのには力不足です。
冬などは浴室の温度が低いと肩が冷えて肩の筋肉が縮こまってしまい、肩こりが余計ひどくなるかもしれません。
入浴剤を入れたお風呂で肩こりをほぐそうとしているなら、やはり全身浴をするようにしましょう。
首から下をしっかりと温めることができて肩も冷えることなく、入浴剤の恩恵に預かることができます。
肩こりに良いお風呂の入り方
全身浴をするなら、やはり体に負担をかけずに肩こりを賢く改善できるお風呂の入り方を知っておきましょう。
まず、お湯の温度は38度から40度くらいのややぬるめくらいのお湯が良いでしょう。
熱いお湯の方が早く体が温まって肩こりが改善されそうですが、実は体の表面しか温まっていないケースが良くあります。
また、熱すぎるお湯は心臓にも負担がかかってしまいます。
ややぬるめのお湯だと体の芯からじっくりと温めることができて、心臓への負担も減らせます。
また、浴槽に浸かっている時間は短すぎず長すぎずが大切です。
お風呂に入っている時間が短いと体が温まらないうちに出ることになります。
肩こりがほぐれる前にお風呂から上がることになり、しっかりと肩こりを改善させることができません。
逆に長時間浸かっていると体が疲れてしまいますし、のぼせを起こす危険性もあります。
最適なのは10分から20分程度湯船に浸かることです。
季節にもよりますがじんわりと汗をかいてきて、体の芯からしっかりと温まっている状態がベストで、肩こりもほぐれてくれます。
入浴にベストなタイミングは?
入浴剤の温浴効果を持ってしても、やはり時間が経てばぽかぽか効果も薄れてきてしまいます。
肩こりを根本的に治すには良質な睡眠が効果的なので、入浴剤のぽかぽか効果が続いているうちに眠りつくというのが大切です。
そのためにも、お風呂に入るタイミングも考えましょう。
やや体が冷え始めてきたなという頃が一番眠りにつきやすいタイミングなので、ベッドに入る1、2時間前にお風呂に入るのがベストです。
まとめ
お風呂大好きな日本人にとって、入浴剤を入れたお風呂は肩こり解消に最適です。
炭酸ガス系のぽかぽかと血行促進作用に優れた入浴剤を選んで、好みの香りやお湯の色に癒されながらお風呂タイムを楽しみましょう。
また、お風呂の入り方をちょっと工夫するだけで肩こりが改善されやすくなりますから、ここもポイントです。
暑い夏でもシャワーですませず、しっかり湯船に浸かって体の疲れを癒しましょう。