腰痛を防ぐためのマットレス選びで失敗しないコツは体圧分散を考えることだった
腰痛の対策をするためには寝具の選び方が重要ということがだんだんと知られるようになってきました。特に重要なマットレスの選び方として、体圧分散を考えるのが失敗しないためのコツなので、その詳細を紹介していきます。
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体圧分散とは何か
マットレス選びに体圧分散を考えるのが必要だと言われても、体圧分散という言葉を初めて聞いて人もいるでしょう。体圧分散とは何なのか、体圧分散をするにはどうしたら良いのかをまずは理解しておきましょう。
体圧分散とは
体圧分散とはマットレスに横たわったときに体がマットレスにかける圧力を分散させることです。体がマットレスにかける圧力は接触している面積が狭いほど大きくなります。ただ、どの部分も同じ圧力になるわけではなく、重いおしりの部分は圧力が大きくなるといった現象が起こります。体が浮いている部分があるとマットレスからの反発による支えがなくなり、周囲の接触面では圧力が大きくなるでしょう。このようにして集中してしまう体圧をできるだけ均等になるようにするのが体圧分散です。
体圧分散をするメリット
体圧分散をすることによってマットレスから受ける圧力が均一になります。どこか一点に集中することがなくなるので、例えば腰だけに負担がかかって腰痛の原因になるというリスクが低くなります。また、マットレスにかかる圧力も全体として均一になるため、一部だけ圧力負荷が大きかったために著しく劣化してしまうことがありません。マットレスの寿命を長くすることができるのも体圧分散をするメリットです。
体圧分散をするのに必要なこと
体圧分散をするためには体が頭からかかとまでしっかりと密着するマットレスを選ぶことが必要です。浮いている部分があるとその周囲の圧力が大きくなってしまうからです。また、どこか一部だけ深く沈み込んでしまうようなマットレスの場合にも体圧分散をすることができません。その深く沈み込んだ部分に体重の大半がかかってしまって、圧力が大きくなってしまうからです。
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体圧分散をしやすいマットレスとは
体圧分散をしやすいマットレスにしようと思ったときに、どのマットレスを選んだら良いかで悩んでしまうことはよくあります。体圧分散をしやすいマットレスはどのような種類なのかをまずは知っておきましょう。
高反発マットレスが代表例
体圧分散によって腰痛対策をできるようにするというコンセプトで開発されてきた高反発マットレスが代表例になります。高反発マットレスは体の圧力を受けたときに、その圧力に応じた適切な力で反発する性質を持っています。マットレスに横たわると軽く体が沈み込み、全身がマットレスに支えられるような感じになるのが特徴です。体圧分散をすることを念頭に置いて作り上げられているので効率的に圧力を均一にできるでしょう。ポケットコイルやボンネルコイルでも体に合っているマットレスを選べば体圧分散ができることもあります。ただ、一般的には低反発マットレスは体圧分散をするのに向いていないので注意しましょう。
体圧分散をできるマットレスの選び方
体圧分散という点で優れているのは高反発マットレスだとわかっても、実際にマットレスを買おうとすると候補がたくさんあって困りがちです。体圧分散をできるマットレスを選ぶときにはどうしたら良いのでしょうか。
仰向けになって寝て判断する
体圧分散をきちんとできるマットレスを選ぶためには自分の体格や骨格、体重などに合っているかどうかを確認するのが大切です。その確認のためにはマットレスに仰向けになって寝てみるのが最も効果的です。反発力が強すぎて体がきちんと密着していないようでは適切なマットレスではありません。また、体が沈み込み過ぎてしまって、おしりが強い反発を受けているというようでも体圧分散が正しくできていないので注意しましょう。寝てみて全身を同じような圧力で支えてくれるようなイメージがあったら、そのマットレスを選ぶのがおすすめです。
寝返りを打ってみて判断する
もう少し慎重に吟味をするならマットレスにただ仰向けになるだけでなく、寝返りを打ってみましょう。高反発マットレスは寝返りを補助する役割も持っているので、その感じが心地良いかどうかも判断基準になります。寝返りを打とうと思ったら抵抗感があるという場合には反発力が少なすぎるので、もう少し反発力があるマットレスにした方が良いでしょう。概して低反発の方が柔らかな印象を受けるので好ましいと考えてしまいがちです。しかし、寝返りを打ちにくい影響で負担がかかってしまい、腰痛になってしまう場合もあるので注意しなければなりません。
まとめ
腰痛対策のマットレスを選ぶのに失敗しないコツは体圧分散を効率的に行えるマットレスにすることです。実際に寝てみて体が均一に支えられているようであれば安心です。高反発マットレスが体圧分散には適しているのでまず候補にしてみましょう。