自分の合った枕とは?枕を選ぶ時の注目したいチェックポイント6つ
人生の三分の一は睡眠と言われていますから、寝具にはお金を惜しまない人も少なくありません。
特に、枕に関してはこだわりを持っている人が多いようです。
今ではオーダーメイドの枕も販売しており、寝具店だけでなく、利用者が枕に対する知識を深めて自分に合った枕を購入するのがとても大切になってきています。
ここでは、自分に合う枕を選ぶ上で知っておきたい6つのポイントをご紹介します。
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自分に合う高さは?
枕を選ぶ時に一番と言っていいほど重要なポイントになってくるのが、高さです。
自分に合う高さの枕を選ぶなら、首にかかる負担を極力まで減らす事ができますし、肩や腰、背中のこりや痛みを解消するのにも効果を発揮します。
まず、最初にチェックするのは仰向けになった時の顔の角度です。
仰向けになったときに、顎が少し下がりぎみになるのが理想的と言われています。
具体的な数字を挙げるなら、顔の表面の角度が布団と完全に平行になるのが0度とすると、顎が下がる方向に5度角度がつくのが、一番体に対して負担のない高さです。
個人の体系や姿勢によりますが、3~5センチほどの高さが日本人には合っているようです。
次に、横向きで寝た時の高さもチェックします。
人は睡眠中に30回以上の寝返りをすると言われています。
寝返りがスムーズにできるかどうかも睡眠の質に関係しているので、寝返り時に頭がスムーズに横向きになれる高さかどうかもチェックしておく必要があります。
頭が横向きになったときに、頸椎が真っすぐになるのがベストの高さです。
つまり、首が体に対して全くの平行になっている状態です。
枕の高さは、素材の違いによる沈み込みの具合いによっても変化するため、枕の素材についてもよく精通しておく必要があります。
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自分に合った大きさとは?
枕の大きさはおもに、体の大きさと寝返りの程度によって決定することができます。
枕の大きさに関しては、各メーカーともに同じような大きさの枕を販売しています。
主なサイズとして、35×50、43×60、50×70、60×63、80×80(単位はすべて㎝)などです。
一般的に頭の二つ分から三つ分の幅が、適度な大きさとされています。
ですが大きさについては、自分の成長やそれぞれの頭の大きさ、好みに合わせて決める事ができるでしょう。
日本人であれば、家やベッドの作りなども関係していて、小さい方から三つくらいのサイズになる場合が多いようです。
さらに、枕の大きさで重要なポイントになってくるのが寝返りの程度です。
寝返りには、血流を整えたり体にかかる圧力を分散させるなどの働きもあるため、できるだけ寝返りを妨げないような枕を選ぶ必要があります。
寝返りが多い人は、大きめのものを選ぶ方がいいでしょう。
現在人気の二人用のロング枕も今の流行!
参考程度にご紹介しますが、現在流行っている、長さが120㎝のロング枕もおすすめです。
二人で一緒に寝る場合、必要な高さが同じくらいならば選択肢に含められるかもしれません。
枕は大きい分には睡眠に何の問題もないので、スペースがある人はロング枕を購入できるかもしれません。
ただ、大きい分値段も高くなります。
自分に合う素材は?
枕に使う素材はたくさんの種類がありますが、ここでは人気が安定している5種類の素材をご紹介します。
固さや感触は人によって、好みもあるので実際にお店に行って感触を試してみるのがいいでしょう。
低反発ウレタン
一番人気の素材の一つです。
最大の特徴は、完全に体にフィットする柔軟性です。
完全に首や頭の形にフィットするため、頭や首にかかる負担を分散するので安眠できます。
ただひとつデメリットを挙げるとすれば、通気性がほとんどない事です。
価格は高い部類に属しており、数万円するものもあります。
羽
ダウンジャケットに代表されるように、そのソフトタッチと吸湿性により寝具類にはよく用いられます。
掛け布団にも用いられているとおり、その軽さにも大きな特徴があります。
頭が包み込まれるような感触に人気があるようです。
柔らかい代わりに、安定性が少し欠けるのが欠点です。
そばがら
昔から使用されている素材ですが、今でも根強い人気があります。
そばがらを使った枕で寝ている人は、他の枕では眠れないという人もいるほどです。
上記の羽とは逆に、ハードな固いタイプの枕です。
メリットは何と言ってもその安定性です。
たたみと似たような効果、つまり温度や湿度による変化に強く熱を逃がしやすいのが、日本で愛用されている理由のひとつです。
ですが、使用できる年数が半年から1年ほどと短く夏だけの使用で購入する人もいるようです。
ビーズ
極小のビーズ玉でできた枕です。
感触は独独で、ソフトとハードの間の硬さです。
価格もリーズナブルで、まるごと洗えるタイプもあるので家庭で、お子さんのいる家庭で使われる事も多いようです。
ポリエステルわた
人工製のわたです。
ポリエステルわたは、クッションで使われることも多い素材です。
柔らかい感触で使い始めはいいのですが、弾力性や柔らかさの劣化が速い部類になります。
安価で軽量のため枕にはよく使用される素材です。
まる洗いできるタイプのものもあり、ファッション性がある枕に用いられることが多くなっています。
通気性はいいか
日本は湿度の高い地域が多いので、枕の通気性も安眠の大きく関係してきます。
素材によっては、吸湿性や通気性の性能が全く違ってきます。
例えば、低反発ウレタンはそのフィット感が大きなセールスポイントですが、通気性は良くありません。
みなさんも経験があると思いますが、寝ている時には汗をかきやすいものです。
睡眠中の汗は、基本的に季節に関わらず毎日行われる体内活動です。
人間は睡眠中に省エネモードになり、睡眠が始まると体温を下げようとします。
結果として、暑かろうが寒かろうが睡眠中は、汗を出して体温をさげようという働きが促されるのです。
このように通気性が悪いという事は、温度が高い時にさらに汗をかきやすくなったり、熱が枕から逃げずに不快感を感じてしまうことの原因になります。
地域によっては温度や湿度がそれほど厳しくないところもあるかもしれませんが、ある程度の通気性が合った方が枕が劣化しにくく長持ちするという利点もあります。
材質の通気性が悪くても、枕カバーによってもある程度吸湿や放湿の性能を上げる事はできます。
洗濯が可能かどうか
洗濯がしやすいなら、ダニや匂いの発生を防ぎやすくなります。
枕は直接肌や髪が触れる場所になります。
私たちが普段着る下着や洋服は毎日洗いますが、枕に関してもそれに近い感覚を持つなら清潔な状態を保つことができるでしょう。
もちろん毎日洗う必要はありませんし、枕カバーをつけるので頻繁に洗う必要はありません。
ですが、毎日寝ている間にコップ一杯分の汗をかくことを考えると、洗濯しやすいかどうかは枕を選ぶ大事な要素になります。
素材によっては洗濯できないものもあり、買い替えるしかない場合もあります。
人気の低反発ウレタンは枕としての機能は高いのですが洗濯できないので、購入する時にはどれくらい使用できるかも考えながら選びましょう。
まとめ
自分に合った枕を選ぶ時にチェックできるポイントを紹介しました。
自分の体に合うだけではなく、住んでいる土地の気候なども考慮する事が必要になっていきます。
日本人は真面目な気質からストレスをためやすく、以前から睡眠の質を向上することに注意が向けられてきました。
決して枕だけが全てではありませんが、自分に最適な枕を選ぶことにより、睡眠の質を向上させる一歩を踏み出すことができればいいですね。