骨盤の歪みは大別して2種類の物が、腰痛とその2種類の歪みの関係は?
腰が痛いと言うのは辛いものですし日常生活にも支障をきたすもの、何とかしたいと整体や病院に駆け込む人も多いでしょう。
その場合レントゲンや触診で、これは骨盤が歪んでいるせいですね、と診断が下されることもあります。
骨盤と腰痛、この2つの関連とはどういうものなのでしょう、そして骨盤が歪むと腰痛が起きると言うのは何故なのでしょうか。
骨盤が歪むと言うのはどういう形に歪んでいる
骨盤と言うのは腰椎、ウエストの辺りの下にある大きな蝶々のような形の骨の事です。
ここから脚の骨もついているわけです。
さて骨盤が歪むと言われた時に、実はその歪みと言うのは1種類だけでは無いのです。
横から見た場合の歪みと、正面から見た歪みと言う2つを軽く解説します。
前後の歪み
一つ目の歪みは見落とされがちですが実は大事なこと、つまり前後の歪みです。
骨盤と言うのは普通であれば、身体を横から見た時にお腹の側は垂直になっているはずです。
また前から見た場合、左右の位置は同じ高さになっているはずなのです。
これが横から見て、前に傾いていたり反対に後ろに傾いていたりすることがあります。
所謂、受け腰とかでっちりと呼ばれることのある、そんな体形の方はご注意ください。
左右の歪み
こちらは良く整体などで問題にされる、正面から見た時に右と左が均等になっていない状態の歪みです。
骨盤と言うのは、後ろにある仙骨と言う骨のおかげで、結構柔軟に変化してくれます。
1枚板のように見える骨盤ですが、実は柔軟性もちゃんとあるのです。
がしかしこれが悪い方に働いた場合、左右に歪んでしまうと言う状況を呼んでしまうと言う事です。
靴のかかとがどちらか片一方だけすり減っている人は、ご注意ください。
骨盤が歪んでいると言われたら
これらを含めて、骨盤が歪んでいるという表現になります。
なので、骨盤が歪んでいると言われたら、どういう形で歪んでいるのかを確認してみましょう。
ある程度生活上で自力で治せることも無いとは言えませんし、また緩和できることもありますので、きちんと聞いておくことをおすすめします。
横から見て傾いている場合
この場合の腰痛は、丁度腰椎当たりに負担がかかりますので、ウエストの辺りに痛みが来ることが多くなります。
所謂、姿勢が悪いと言うのが、この骨盤の不自然な形に繋がります。
この歪みで引き起こされる腰痛の問題点
背骨と言うのは自然なS字カーブを描いているものですが、このタイプの骨盤の歪みがあるとこのS字カーブも崩れてしまいます。
結果として腰椎当たりに負担が来るのですが、何よりも問題なのはこの崩れてしまった背骨の形では、腹筋と背筋がきちんと使えなくなると言う事なのです。
加えて、インナーマッスルである腸腰筋や大腰筋も、働いてくれなくなります。
これらインナーマッスルの活動条件の、骨盤が垂直であるという条件をクリア出来なくなってしまうからです。
筋肉が弱ってしまうことで、骨格の歪みがひどくなると言う負のスパイラルに入る危険性も、無いとは言えないのです。
筋力の衰えを感じる前に、姿勢の問題は対処しておく方が後々問題が減少することは間違いありません。
この歪みの場合の生活上での対処法
腹筋や背筋を筋トレで作るのも、勿論効果が無いとは言えませんがそれよりも、日常生活で少し姿勢に気を配ってみましょう。
例えば椅子に座っている時に、ちょっと浅めに座るようにしてみます。
この時勿論、背もたれに」背中を預けないようにも気を付けてください。
背筋の伸びた状態で、座っていることになります。
例えば仕事上のお客さんと会う時など、自然にこういった姿勢になっているはずです。
それを電車の中とか、仕事でデスクについている時にも適用するだけです。
最初はどうしても、背中が疲れるとか思うでしょうが、それは筋肉が弱っている証拠です。
小さいけれど簡単な筋トレになりますので、試してみてください。
正面から見て左右に傾いている場合
この場合に起きる腰痛は、腰の下の方に感じることが多いでしょう。
また腰だけでなく、股関節辺りにも痛みを感じることもあります。
この歪みで引き起こされる腰痛の問題点
骨盤は身体の中心部にある骨なのは、前述しました。
この中心が左右に歪んでしまうと、上部の背骨も下部の脚の骨も同じく左右に歪み、長さに差が出来てしまうのです。
傷みが引き起こされる原因は、骨盤自体と言うよりもこの、長さの違ってしまった背骨や脚の骨によるものが多くあります。
例えば左右の足の長さが1センチ違っていたとしたら、片方の足だけに1センチ高いヒールの靴を履いたことと同じになります。
これは確たる証拠の無い裏の噂話ですが、マリリン・モンローのあのモンローウォーク、腰を左右に振って非常にセクシーなでもどこか不自然な歩き方。
あれはわざと、左右違う高さのヒールの靴を履いて作られた歩き方だとも、噂話であります。
ああいう風な歩き方では、脚にも余計な負担がかかりますし、勿論映画の中でだけならともかく普段の生活の移動でああいう風に歩いていたら、全身の歪みを招いてしまうでしょう。
つまりこの歪みで引き起こされる最大の問題点は、下手をすれば全身の骨格が歪んでしまうかもしれないと言う事なのです。
この歪みの場合の生活上での対処法
人間には癖と言うものがあり、これは無意識に行われるために中々修正が効かないと言う、厄介なものです。
本当に小さいことですが、ソックスを履く時にどちらの足から先にするか、浴槽に入る時にどちらの足から踏み入れるか。
荷物を持つ時に、どちらの手に重いものを持つか、また持ち方は腕にかけるのか肩にかけるのか、それとも手で握って持つのか。
非常に小さなことですが、これが毎日何度も行われることによって、また片方の腕や脚に偏って比重をかけることで、全身が歪んでしまっていくのです。
特に脚に関しては、要注意です。
骨盤が歪んで脚の骨の長さが左右違ってしなうのか、脚の骨の長さが違ってしまったことによって骨盤が歪むのか、鶏と卵の関係にも似ているのです。
このことを考えると一番効果的な方法としては、立っている時に片足に体重をかけずに両方の足に均等に体重をかけると言うのが、一番おすすめになります。
この単に立っていると言う行動、1日のうちで一番多いと言って差し支えない行動です。
電車内で、仕事中に、駅のホームで、レジや信号の待ち時間にと考えると、本当に多くの時間立っていることになります。
ここでしっかりと両足で立つことを習慣づけてしまうことで、脚の長さひいては骨盤の歪みも軽減されるはずです。
痛みと言うもの
よく高齢者の方が、今日は雨なんでひざの骨が痛む、と仰っていることがあります。
感覚的には、関節部が痛むと言うのは間違いありません。
がしかし、実は骨の部分には神経は通っていません。
つまり骨や関節に異常があっても、骨自体が痛むと言うことは無いのです。
勿論ヘルニアなどで、飛び出てしまった関節部が神経に触って痛む、と言う事はあります。
ただ普通に骨盤の歪み程度なら、骨盤自体が痛むと言う事はありません。
痛むのは、その歪みによって引き起こされた、筋肉や筋の部分の炎症や歪みによってねじれた部分が神経に触って、痛みを引き起こしてくるのです。
骨盤の歪みを治すことは大事なことですが、痛むと思っている骨盤よりも周りの筋肉や筋の炎症への治療も、考えて上げるのもまた必要ではないでしょうか。
まとめ
骨盤が歪んで腰痛を引き起こす、ひと言で言えばこれだけのことですが実は歪むと言う事だけでも、種類があります。
大別した2種類の歪みと、整体や病院以外でも気を付ければ緩和できるヒントをご紹介しました。
骨盤の歪みで筋肉の衰えが早くなり、腰痛までひどくなってしまう前に、日常生活をちょっと振り返ってみてはいかがでしょう。
また現在歪みが原因の腰痛に悩んでいる方にも、小さなヒントになれば幸いです。