骨盤ベルトと腰痛コルセット、どんな違いがあるの?普段使うならどちらがおすすめ?
腰痛を感じた場合、これは整形外科に行った方がいいだろうかと迷い、その後コルセットか腰痛ベルトで固定をすすめられて購入しに行く事もあるでしょう。
また骨盤の開きのためにいささか体重が増えてしまい、これは骨盤ベルトを使って開きを押さえなくては、と思うこともあるでしょう。
他にも整骨院などで、骨盤の歪みを指摘されて骨盤ベルトで軽く固定をとすすめられることもあります。
骨盤ベルト、腰痛ベルト、骨盤コルセット、どう区別して使用すればいいのでしょうか。
どれも骨盤を意識して使用するものです
この3種、どれをとっても骨盤をある程度固定して、歪みなども軽減する道具であることは事実です。
腰痛にも体重管理にも、簡単に使用が可能な道具です。
なのでどれも同じように見えますし、どれを使っても大差ないように見えるでしょう。
実際、ドラッグストアなどの健康用品売り場には、多くの製品を見かけることが出来ます。
逆を言えば、どれを選べばいいのか迷うこともあるでしょう。
製品の名前を見て大体の見当は付きますが、それでもどんな違いがあるのかは一見では中々解りませんね。
整形外科などで指定されている品を購入する以外は、選ぶのも難しいこの3種ですがさてどのような違いがあるのでしょう。
どの製品も、骨盤のある程度の矯正などを目的としていることは、共通ですが結構細かく違いはあるのです。
腰痛の軽減目的それとも骨盤の矯正目的
まず考えたいのは、腰痛軽減や腰痛の予防に使用するのかそれとも骨盤のある程度の矯正が目的なのか、または腰回りの安定が目的なのかと言う事です。
腰痛の軽減を目指す場合
腰痛の場合は、腰痛ベルトと言うネーミングの通り、そう言った商品名を持つ品を使うのがいいでしょう。
まさしく正しく、腰痛のための品物です。
腰痛ベルトとか腰痛コルセットと呼ばれるものですね。
特に筋力が弱って腰回りの骨を傷めている場合など、この手の製品で腰回りの固定を目指して痛みを軽減します。
何より不安定な腰周りを安定させてくれますので、日常生活への支障が軽減されます。
また整形外科などでは、オーダーメイドの腰痛ベルトをすすめてくれる医師もいますので、その場合自分の症状に合った品を使用することが出来ます。
正直これが腰痛が強い場合は一番、おすすめでもあります。
骨盤の歪みを軽減したい場合
骨盤の歪みと言うのは、普通の人は中々感じられないものです。
かなり気を使って身体を作っている人、アスリートやダンサーなどは結構神経質になりますが、普通に暮らす分にはそれほど問題は起きません。
逆を言えば、問題が起きた時にはかなり骨盤が歪んでしまっていると言う事です。
骨盤が歪めば、結果全身の歪みが発生しますので健康にも問題が起きますし腰痛も発生し、骨盤が開いて来れば体重の増加と言う問題も起きてきます。
覚えがないのに急に体重が増えて、調べてもらったら骨盤が開いていたとか、片方の靴底だけがやたらすり減るなどの事があったら、骨盤の歪みを疑ってまず間違いありません。
普段の生活習慣、片方の方だけにバッグのショルダーをかけていたり、同じ脚を上にして組んでいたり胡坐をかいていたり、小さなことが重なって歪みは生まれます。
この歪みは整骨院などで矯正してもらえますが、時間が経つと生活習慣なども戻ってしまい、また歪んでしまうのが普通です。
そんな時のために、骨盤ベルトなどが役立つのです。
腰痛コルセットと骨盤ベルトの見た目の違い
まず見た目でどちらがどちらなのか解れば、購入の選択時の迷いが減ってくれます。
腰痛コルセットの場合
コルセットと言う単語でイメージできるでしょうが、骨盤だけでなく広く腰全体をカバーするのが腰痛コルセットです。
骨盤だけでなく、腰椎の一番負荷のかかる関節を支えるように設計されていますので、骨盤とウエスト部分全体をカバーしてくれます。
またコルセットの名にふさわしく、腰椎を安定させるための支えも入っていますので、しっかりとした造りになっています。
骨盤から腰椎までカバーなので、かなり縦に大きなサイズになっているのが特徴です。
製品のパッケージに、ウエスト全体から骨盤にかけての製品の写真が載っていれば、腰痛コルセットだと見て間違いありません。
骨盤ベルトの場合
広意義で骨盤ベルトと言うと、かなり広範囲な形のものまで含まれてしまうのですが、ここでは一番標準的な形をご紹介します。
名前の通り、骨盤に巻くベルトですので、ほぼ骨盤幅のサイズの物です。
大体幅が10センチから15センチくらいの物で、マジックテープなどで腰回りサイズは調整出来るようになっています。
コルセットに比べて幅が狭いものが多いので、製品パッケージの写真でこれも見当がつきます。
また素材も薄いのでパッケージがあまりかさばっていないのも、見た目の特徴です。
骨盤自体を支えたり締めたりしますので、腰全体のカバーはいささか難しいでしょう。
判別が難しいもの
上記2種は、形だけでも判別がつきやすいのですが、腰痛ベルトと言われるものだと形だけでは判別が難しいかもしれません。
形自体は骨盤ベルトと同じですが、効果は腰痛コルセットと同じ腰痛緩和を謳っています。
骨盤の部分の仙骨の辺りの痛みがあって、その辺りが不安定になっている場合など、コルセットほど締め付け範囲が広くないので装着しやすい品です。
骨盤ベルトよりサポート力が大きく、骨盤コルセットより締め付け感が少なく利用出来る、骨盤周辺の腰痛用のベルトと言う感じですね。
骨盤ベルトの利点を挙げてみる
腰痛コルセットはその名の通り、腰痛軽減などに特化された品です。
対して骨盤ベルトは、結構オールマイティーな健康器具とも言えます。
ここでは骨盤ベルトの使い勝手の良さについて、ご紹介していきます。
骨盤の歪みの矯正や歪みの予防には骨盤ベルトで
骨盤は身体の要ですので、ここの矯正や歪み予防をしていれば身体のトラブルも軽減できます。
体重の問題や腰痛も、骨盤ベルトである程度の予防が出来ますので、身体に負担のかかるような仕事や運動の予定がある場合、骨盤ベルトを巻いておくといいでしょう。
先手を打っておけば、その後のトラブルから縁が切れるのですから利用しない手はありません。
腰痛コルセットと違ってサイズ的にも素材的にも軽く装着できますので、普段の生活でつけていてもあまり気にならずに済むのが利点です。
ある程度の腰痛なら骨盤ベルトでの骨盤矯正で軽減できますので、上手く利用してください。
仕事などで出かける時も運動時も
骨盤から腰椎までカバーする腰痛コルセットの場合、普段の生活でつけているとどうしても邪魔になってしまうものです。
しかし骨盤ベルトなら、ある程度の腰痛の緩和も出来ますし、衣服の下にあまり邪魔にならずにつけておくことも出来ます。
薄手の通気性のいい速乾性のある物なら、暑い時期でもそれほど肌を傷めることも無いでしょう。
特にかがんだり前屈したり、動きが多様に渡る仕事や運動の時は、腰痛コルセットでは動きが取れません。
骨盤ベルトなら動きの邪魔になることはあまり無いので、動きの多い仕事などでもつけておくことが出来ます。
腰痛がひどい場合は、自宅では腰痛コルセットを、外出時には骨盤コルセットと使い分けするのがおすすめです。
呼吸の邪魔にならないので
腰痛コルセットの場合締め付け範囲が広いので呼吸が深く入らないことが、いささか辛い問題でもあります。
勿論昔の女性用のコルセットと違って、横隔膜まで締め付けることはありませんが、それでも深く深呼吸するのにはちょっと差しさわりが出てkます。
骨盤ベルトの場合、締め付け範囲が骨盤部分だけなので呼吸を妨げることはありません。
なので運動の最中でも装着していられるのが、アスリートなどが使用する場合の最大の利点でしょう。
それでなくても、信号でちょっと走ったら息切れなどと言う事も、無くて済むのでおすすめです。
まとめ
骨盤ベルトや腰痛コルセットは、腰痛にも骨盤矯正にもお役立ちの製品です。
どれを選ぶか迷う方も多いでしょうが、それほどひどい腰痛でない限り、普段使いには骨盤ベルトをおすすめしたいところです。
使用感が軽く、それでも骨盤を上手く支えてくれるので、予防に腰痛の軽減に開いてしまった骨盤の締めなおしにと、色々と活躍してくれるでしょう。
しかも生活の邪魔になることもあまり無いので、使い勝手も大変によろしいです。
特に腰痛予防をお考えの場合には、気軽に使用できますのでお試しください。