椅子に座って腰痛は辛いもの、どういう状況で起きるのかどういう対処が効果的?
椅子に座っているというのは本来楽なはずですし、休憩でもあるはずです。
なのに座った後に立ち上がったら腰が痛んだり、また座っている最中でも腰痛を感じたりすることもあるでしょう。
勿論原因は様々ですが、座っている時の姿勢にも問題があるはずですし椅子の高さにも原因があるかもしれません。
特にデスクワークなどで長時間の椅子生活を余儀なくされている方の場合、注意が必要ですね。
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椅子に座るのは身体が休憩できるはず
椅子に座るということは、脚が楽になるということです。
立っている時歩いている時に酷使した脚を、休憩させることが出来るのですね。
しかもこれが休憩用の椅子、ソファだった場合などは上半身も休憩できるということです。
つまり椅子に座るというのは、リラックスの姿勢であると言ってもいいでしょう。
家でのんびりする時テレビやビデオを見る時、ちょっとお茶にしたい時など、座り心地のいい椅子で身体も気持ちも緩めることが出来ます。
勿論同じソファでも、上司の家にお邪魔して座ったときなどは、しゃっちょこばって座ることになりますから、休憩やリラックスという言葉は当てはまりません。
しかしそういった特殊な場合を除いて、椅子に座るというのは休憩の姿勢ということになります。
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リラックス目的で長時間座ることはあまり無いかも
家に帰ってホッとして、バッグを放り出してとりあえずソファにひっくり返る、等と言う行動は皆さん経験があると思います。
1日の仕事と通勤の疲れを取るために、脚を休ませてあげるためにする行動ですから、当たり前といえば当たり前ですね。
しかしこういった、リラックスの為に椅子に身体を投げ出すという行動は、長時間は続きません。
実際こういった時でも、10分後には着替えようとかお茶を淹れようと立ち上がることでしょう。
またビデオやテレビに夢中になっていても、CMの時間などにちょっと立ち上がるということは、無意識に行っているはずです。
2時間3時間継続して同じ姿勢で座るというのは、こういったリラックス目的での姿勢では、まず無いといいっていいはずです。
映画館などで映画を鑑賞中も、後ろの人に遠慮してあまり動かずに我慢するでしょうが、それでも身じろぎくらいはするはずです。
人間は元々、動くのが当たり前の動物なので、いくら楽な椅子に座るという姿勢でも長時間動かないということは、非常に困難なのですね。
夢中で映画を鑑賞していて、殆ど動かなかった場合に終わった後に立ち上がって腰痛を感じたことは、誰にでもあると思われます。
リラックス目的の場合、身体は結構小さくでも動いていることが多いのです。
休憩しつつ、それでもちゃんと身体が苦しくならないように、動いてくれているわけです。
椅子に座って動きが少なくなるのは
さてでは、リラックス目的以外で座るという行動といえば、やはり仕事などでしょう。
それこそ、必死で仕事に打ち込んでいて殆ど動かないという問題が出てきますね。
しかもこのデジタル社会、パソコンの普及などで長時間のデスクワークが当たり前になってきています。
加えて外出時にも、タブレットやスマホで仕事の続きをとなると、座るという姿勢が休憩ではなく仕事用の姿勢になってしまうわけです。
勿論仕事中は休憩している姿勢ではないので、筋肉などはそれなりにキープされています。
だらけた身体で長時間悪い姿勢を続けるよりは、勿論ずっとマシですが、逆にあまり動かずに集中しているという点で問題かもしれません。
体が動いていないと言うこと自体、実は腰痛の原因にもなります。
このデスクワークでの椅子の姿勢が、多くの場合若い人の腰痛を産んでいるということですね。
仕事でデスク前に座っている時に注意したいこと
さてこの仕事に夢中になりやすく、しかも夢中になると殆ど下半身を動かさなくなってしまう人の場合、どういった予防策を取ってあげればいいでしょうか。
やはり姿勢など、できるだけ良くしたいものですね。
椅子とデスクの高さを調節
デスクと椅子に座った人の目線の差というのは、姿勢を決定するのでしっかりと調整しておきたいものです。
目のためには、少しデスクを低めにして目線を下に向け、まぶたで目を保護するのがいいとされています。
ドライアイを防ぐには、これはたしかに効果的です。
しかし場合によっては、キーボードに覆いかぶさりすぎて姿勢が、いわゆる猫背になる危険性もあります。
ブラインドタッチでキーボードを打てる人以外は、あまり高さに差を作らないほうがいいかもしれません。
椅子に座る時の最初の姿勢に注意
長時間座っていればどうしても、姿勢は崩れていきます。
しかし最初に座るときだけでも、ちょっと注意を払っておきましょう。
初期の姿勢がちゃんとしていると、崩れた姿勢も戻しやすいものです。
椅子には深く腰掛けず、浅めにお尻を載せる感じです。
その時に出来るだけ、骨盤を垂直にしておきましょう。
前の付け根の角度が、90度になるような感じです。
この骨盤を立てておくというのが、最も座っている時の筋肉をだらけさせないので、それだけ腰痛を回避できる結果になります。
上半身の筋肉が緩みすぎて、体重がお尻にかかりすぎると結果その重みで仙骨や腰椎が圧迫されて、腰痛が起こります。
最初にしっかりとした姿勢を、作っておきましょう。
会社では無理かもしれませんが家での作業の時
会社では流石に無理かもしれませんが、家で作業をする時にはちょっとした工夫をしておきましょう。
椅子に乗せるタイプのバランスクッションを利用して、姿勢維持に努めるのもおすすめです。
しかもこれを利用するとどうしてもグラグラしますので、自分で思っているよりも上半身がしっかりしてくれます。
また足の下に青竹踏みや、ボツボツの刺激のある健康器具などを置いておくのもおすすめです。
これらがあるともちろん、足裏のツボも刺激されますし、しっかりといい姿勢で足裏で床を踏んでいれば刺激も大きくなるので、姿勢の崩れもすぐにわかります。
腰椎のカーブをキープするために
特に腰椎の辺りに腰痛を感じる人の場合、小さなクッションをウエストの後ろに置いて、腰椎のカーブを維持するのも効き目があります。
飛行機や列車の移動で長時間座るだろう場合、このクッションを利用すると腰痛も緩和できます。
腹筋や背筋がしっかりしている人の場合、腰椎のカーブは維持できますが筋トレと縁のない人の場合、非常に崩れやすく腰痛のもとになります。
嫌でも椅子に長時間座らなくてはならない旅行の時に、利用がおすすめです。
椅子に座っての腰痛の原因まとめ
上半身の重さは、立っている時には結果的に足の裏にかかります。
足の裏の面積は大きいとはいえませんので、しっかりと立とうと身体は全身の筋肉を働かせます。
しかし椅子に座った場合、まず感覚的に休憩の気分が来てしまいます。
ここで短時間ならともかく、長時間お尻に体重をどっかりかけていれば、仙骨や腰椎が圧迫されて結果腰痛が起きてしまいます。
立った時に腰痛を感じて、大きく伸びをする人の場合、この重さで詰まってしまった腰椎や仙骨を伸ばそうと身体が反応しているということです。
長時間の同じ姿勢は、人間だけでなくすべての動物にとって不自然なことです。
立っていれば疲れで自然に動きますし、寝ている時も寝返りを打っています。
しかし椅子に座って集中している場合、同じ姿勢でそのまま長時間ということも無いではありません。
特にウエスト周りの動きは、殆ど無い状態です。
その辺を充分に把握しておけば、座ることによって引き起こされる腰痛も緩和されるはずですね。
まとめ
椅子に座るという姿勢は、自分で思っているよりも長時間、下半身を動かさない姿勢でもあります。
足裏を刺激しておけば、むくみなどは緩和されますが、腰回りを動かさなければ腰痛の危険は常に隣り合わせです。
座っているのだから体に負担はないはず、と思い込まずに置くことが大事です。
長時間の座り仕事や飛行機などの移動中は、ちょっとした注意での腰痛緩和を目指しましょう。