腰痛対策のための座椅子はどう選ぶ?注意したい4つのポイント
座椅子は、楽に座るためには便利な商品ですが、腰痛がある人の場合、選び方に注意しなければなりません。
というのも、どのような座椅子を選ぶかで、腰にかかる負担が変わってくるからです。
座椅子といっても、さまざまな商品があるので、その中から腰によいものを見極める必要があります。
では、選ぶときはどんなことに注意すればよいのか、詳しく説明しましょう。
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腰が直角になるか
腰痛対策のための座椅子を選ぶとき、最も注意すべき点は、「姿勢をよくして座れるか」ということです。
快適な座り心地なども大切なポイントではありますが、どんなに気持ちよく使えたとしても、姿勢が悪い状態では、腰への負担を減らすことはできません。
それどころか、悪い姿勢を長く続けていると、さらに悪化してしまうこともあるのです。
したがって、座ったときの姿勢がどうなるかは、必ず確認しておかなければなりません。
そこで注目したいのが、腰の角度です。
選ぶときは、座ったときに腰が直角になることを重視してください。
これは、骨盤がしっかり立っている状態でもあります。
骨盤が立っていると、背骨の自然な形を維持できるため、腰へのダメージが少なくなります。
背骨は腰への影響が大きい部位であり、正常な形を保つためには、骨盤を立てる必要があるのです。
そのように、腰への負担が少ない座椅子であれば、効果的な腰痛対策をすることができます。
骨盤は倒れやすい
座椅子は、一見すると、とても楽に座れそうなイメージがありますが、適切なものを使わないと、体に負担をかけることになります。
しっかり腰の角度を維持できるものでなければ、骨盤は簡単に倒れてしまうのです。
そうなれば、体は前傾姿勢になり、なんとか支えようとして、無意識のうちに不自然な力の入れ方をしてしまいます。
このとき、背中や首、そして腰には、かなり大きな負担がかかるのです。
座椅子で腰が痛くなってしまうときは、このように骨盤が倒れ、体に余計な力を入れている状態になります。
それを続けていれば、さらに痛みが増してしまうのです。
背中や肩にも負担がかかっていれば、そちらも痛みを感じるようになります。
これを防ぐためには、腰の角度に注意して、骨盤をしっかり立てる商品を見極めるようにしましょう。
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クッションの柔らかさに注意
座椅子を選ぶときは、座り心地のよさを重視して選ぶ方法がありますが、腰への負担を軽減する目的があるなら、そればかり優先するのは問題です。
心地よさを重視するなら、なるべく柔らかいものが適していますが、むやみに柔らかいものを選ぶと、腰痛が悪化してしまうことがあります。
確かに、柔らかいものは体が沈み込む感覚が強いので、リラックスするには最適です。
しかし、腰の負担を考えた場合、あまりよい商品ではありません。
腰が深く沈むということは、姿勢の維持に悪影響を与えてしまうからです。
先述のように、腰が受けるダメージを減らすためには、骨盤を立てることが必要になりますが、深く沈んでしまう商品では、骨盤を安定させることができません。
そのため、安易に柔らかい商品を選ぶと、腰を痛めてしまうのです。
適度な硬さが大切
座椅子を選ぶときは、ただ柔らかいものではなく、適度な硬さにも注目しましょう。
体が沈みすぎると、気持ちよさはあっても、腰の負担を減らすことはできません。
座り心地がよいことは大切ですが、体への負担が大きければ、使い続けることはできなくなります。
そのため、あまり柔らかすぎるものは避けて、適度に硬い座椅子を選ぶようにしてください。
適度な硬さがあれば、腰が沈みすぎる心配はなく、姿勢も安定します。
ただし、硬すぎるものは、やはり腰に負担がかかってしまうので、あくまでも適度であることを重視しましょう。
それをチェックするためには、試しに座ってみるのがおすすめです。
通販だと難しい面もありますが、可能な場合は、ぜひ試してから決めてください。
立つ動作と座る動作がスムーズにできるか
腰痛対策のために座椅子を選ぶなら、動きやすいことは、かなり重要なポイントになります。
立ったり座ったりするとき、動きづらさを感じるようなものは、腰痛対策には向いていません。
なぜなら、腰の痛みには、「同じ姿勢が長時間続く」という状態が大きく影響しているからです。
座ったときだけでなく、寝ているときなども同じことですが、体がずっと固定されたままだと、どうしても痛みを感じやすくなります。
これは、体重による圧力が、同じ部分にだけ集中してしまうためです。
同じ部分が圧迫され続けることで、痛みを感じるようになります。
それを避けるためには、ときどき体を動かすことが大切です。
寝ているときは、寝返りによって圧力を分散していますが、座っているときも、ずっと座ったままではいけません。
たまには立ち上がって、休憩を入れる必要があるのです。
それは、トレイや水分補給など、ほんの些細なことでも構いませんが、立ち上がりにくさや座りにくさがある座椅子だと、ちょっと動くだけでも、面倒に感じてしまうことが多くなります。
したがって、なるべく圧力を分散させるには、動きやすさのある商品を選ぶようにしましょう。
動きやすい座椅子とは
立ち上がりや座るときの動作がスムーズにできる座椅子を選ぶなら、ひじ掛けの有無に注目してみましょう。
座椅子といえば、座面と背もたれだけのイメージがありますが、中には、ひじ掛けがついた商品もあります。
つかまる部分があると、楽に体を動かすことができるので、おすすめです。
また、椅子に乗せて使うことができる商品なら、デスクワークにも役立ちますが、その場合は、膝と腰の位置に注意が必要です。
腰が膝より低くなっていると、立ち上がりにくくなるだけでなく、姿勢も崩れやすくなります。
座ったときに腰の方が高くなるようなら、その心配はありません。
自分に合ったものを選ぼう
腰痛対策で座椅子を選ぶときは、姿勢や柔らかさなどに注目することも重要ですが、「自分にとって使いやすいか」という点も忘れないでください。
なぜなら、どんなに優れた商品であっても、使っていてストレスを感じるようでは、すぐ使わなくなってしまう可能性が高いからです。
腰痛の対策は、少し取り組んだだけで効果が出るものではありません。
しっかり継続することで、徐々に効果が表れてきます。
そのため、なるべく気持ちよく使用できるものでなければ、本当に腰の負担を減らすことはできないのです。
柔軟に考えよう
腰が直角になる座椅子は、骨盤がしっかり立つことで姿勢が安定し、腰への負担を軽減してくれます。
しかし、腰の角度ばかり気にしていると、自分に合うものは選べません。
「姿勢はよくなるけど疲れる」といった不満が残る商品では、継続して使うことができなくなります。
腰の角度だけでなく、楽に使えるかどうかも、重要なポイントなのです。
また、柔らかい座椅子は腰が沈んでしまいますが、だからといって、むやみに硬いものを選ぶのはやめましょう。
そのような座椅子では、とても気持ちよく使うことはできません。
柔らかすぎないことはもちろん、「長く座っていられるか」という点も、しっかり考慮しておきましょう。
つまり、座椅子選びでは、座椅子の特徴や性能だけに目を奪われるのではなく、実際に使うときのことを想像して、柔軟に考えることが大切なのです。
継続して優れた商品を使うことができれば、効果的な対策が可能になります。
まとめ
座っているときの姿勢は、腰の痛みに大きく影響するポイントです。
特に、長時間座り続けるような場合は、なるべく腰に負担がかからないようにする必要があります。
そのため、座椅子選びは慎重に行わなければなりません。
安易に決めるのではなく、ここで紹介した注意点を参考にして、自分に合った座椅子かどうか、じっくり検討してみてください。
ぴったりのものが見つかれば、腰の負担を確実に軽減できます。