座椅子に座って腰痛を起こすのも、腰痛回避に座椅子を使うのもあなた次第です
座椅子にのんびり身体を預けて、こたつに入ってテレビを見るというのは、日本人の正しい冬休みの過ごし方と言って過言ではないはずです。
あまりに快適すぎて気がついたらそのまま寝てしまった、などということも無いとは言えませんね。
それで風邪を引いてしまった、腰痛を起こしたなどということもまた経験している方も多いはずです。
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目次
座椅子は腰痛の元というのは本当?
座椅子に座っているとその後立った時に腰が痛む、という経験をした人は少なくないはずです。
腰のあたりが固まった感じがして、大きく伸びをしてやっと身体が動いてくれた、などということも無いとは言えませんね。
どうも座椅子に座って作業していると、腰痛を起こしてしまうという人も珍しくありません。
この腰痛と座椅子、関係があるのでしょうか。
これは実は座椅子だけのせいではなく、使用者の座り方にも問題があって腰痛を起こすと言ったほうが正しいですね。
リラックスした姿勢が良くなくて、腰痛の元になるといえばいいかも知れません。
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何で腰痛になってしまうのか
では座り方が悪いのが腰痛の原因だとすると、それはどういった座り方が良くないのか、考えてみてください。
背骨は通常S字カーブを描いています。
腰椎、ウエストの辺りはえぐれている感じですね。
これがリラックスして座椅子に座っていると、逆カーブになってしまうことがあるのです。
つい心地よくて、もしくは座面の上でお尻が滑って、段々とお尻の位置が前に行ってしまうことはありませんか。
そうなるとウエスト部分のS字が崩れてしまいますね。
腰椎に直接体重がかかってしまうのです。
結果、腰椎の関節部に負荷がかかって腰痛を引き起こすのです。
また勿論、周囲の筋肉にも負担がかかりますので、筋肉の炎症を起こすこともあります。
普通ならまあ伸びをする程度ですみますが
健康な若い人の場合、一時的にこういった姿勢になってしまっても、その後伸びをしたりすれば腰痛もひどくなく済んでしまいます。
筋肉のサポートも働くからです。
しかし怪我して安静にしている人とか、高齢者の場合は話が違ってきます。
座椅子によりかかりすぎて背骨が歪んでしまうことによって、腰痛だけでなく他の症状も引き起こしてしまうことがあるのです。
高齢者や怪我人、病後で安静にしている人というのは、筋肉も弱っています。
一旦歪んでしまった骨を戻すのに、筋肉ですぐ戻すというわけに行かないのが、悲しいところです。
気持ちがいい半面、これらの問題も抱えているのが座椅子なのです。
座椅子はつまり使用しないほうがいい?
では座椅子は使用しないほうが良いのだろうかと、結論に飛びついてしまいそうになりますね。
しかしこの座椅子、半身起こしたリラックス姿勢を作ってくれるので、癒やしタイムには欠かせないものです。
また高齢者にすれば、畳生活が身についている人の場合、やはりこれは使用したくなって当然です。
若い人でも、それこそDNA的にも床や畳に直接座るという生活、染み付いていないとは言えません。
ならばここは、何とか座椅子利用してののんびりタイムを、腰痛の心配なしに手に入れておきたいですね。
実は座椅子で腰痛を作ることも、腰痛を回避することもどちらも可能なのです。
出来れば後者を選びたいと思うのは、筆者だけではないはずです。
身体はリラックスしたいのだから腰痛回避は座椅子に手伝ってもらおう
身体は何しろ休みたがっているのですから、筋肉も緩んでしまいます。
なのでここは、座椅子の方に手伝ってもらうのが得策ですね。
背骨のS字カーブをキープできるような座椅子
普通の座椅子、昭和時代によく使われたようなものだとどうしても、リラックスすればするほどS字カーブが乱れていきます。
なのでここはこのS字カーブをキープできるようなシェイプの座椅子を、選んでみませんか。
背もたれの、ウエスト部分のあたりに程よい出っ張りの出ている形の座椅子が、この背骨のためにはおすすめになります。
勿論普通の座椅子に座る時に、タオルなど丸めて背中にあてがうのも悪くありません。
ただこれだとやはり、ずれていってしまうので出来れば座椅子自体にそういった膨らみがあるといいですね。
座面が滑らないでしかもちょっと高めになっている座椅子
座った時に骨盤の位置が脚より高いのが、腰痛回避のためには良い姿勢とされています。
なので座椅子を選ぶ時も、少し座面が高くなっているものを選ぶのがおすすめです。
これだと骨盤が垂直になりやすいので、腰椎への負担が軽減できます。
この場合、あまり沈み込みすぎる素材だとまた骨盤の位置が変化してしまいますので、硬すぎず柔らかすぎない素材のものがベストですね。
座面の高さが足りない座椅子の場合、クッションや座布団を使用して高さ調節するのもおすすめです。
これに加えて、骨盤が前滑りしないように座面の素材にも気を配りたいものです。
滑る素材の座椅子の場合、カバーを付けるとか滑らない素材でできた座布団を敷くとか、工夫してみてください。
骨盤が垂直に出来るような背もたれの角度を調整できる座椅子
寄りかかって休んでいるだけでなく、座椅子は仕事での作業に使用する人も少なくないはずです。
そういった時には背もたれの角度調整で、骨盤の崩れを防いでもらいましょう。
骨盤が垂直で無くなった状態が長く続くと、背骨の形も乱れて腰痛に繋がります。
なので特に仕事で長時間座る場合、骨盤を垂直に保てるような、背もたれの角度調節できる座椅子がおすすめです。
休憩時にはリクライニングしてしっかりと伸びをすれば、多少の筋肉のこわばりも解せますね。
腰痛予防模様痛になってからのケアにも
出来れば腰痛は起きないに越したことはありません。
予防できればそれが一番です。
また腰痛になってしまった場合も、あまり痛みを感じずに座ることが出来れば一番です。
座り時間の長い人の場合、腰痛を予防するのも軽減するのも座椅子や椅子の選び方と座り方次第です。
まあ正直な話、予防の出来るような座椅子なら腰痛になってから、腰痛を軽減出来るような座り方も可能なものが多いのです。
ヘルニアとか特殊な腰痛の場合はともかく、いわゆる単純な腰痛の場合は、座り方と座椅子の選び方で回避も軽減も出来るわけです。
出来れば実店舗で自分に合った座椅子を試用して、選んでおきたいものですね。
筆者のおすすめの座椅子はこんな感じ
筆者も腰痛持ちですので、座椅子や椅子のクッションにかかなり気を使っています。
特にヘルニア持ちになってからは、痛み軽減と悪化防止の為、かなりの吟味をしています。
なので筆者的におすすめなのは、以下のような座椅子です。
背もたれの部分にウエストのえぐれを補うようなクッションがあること、これで休憩時もウエストのカーブを乱さずに済みます。
座面は硬めの低反発ウレタン、高反発も試したのですがちょっと硬すぎました。
しかし普通の低反発だと沈み込んでしまって坐骨が痛むので、硬めの低反発を採用しました。
お尻の部分と太ももの部分にへこみがあるもの、これだとお尻が滑るのを防ぐことが出来るのと、腰から太ももにかけての痛みの軽減が出来るのが嬉しいです。
尾てい骨の部分が当たらないようなもの、長時間座っていると尾てい骨が椅子や床に当たって痛むので、ここがへこんでいるか穴が空いている物を選んでいます。
背もたれは大きめのもの、休憩時間にしっかりともたれられる背もたれの座椅子だと、伸びをするのも楽々です。
個人差もあるでしょうが、参考になれば幸いです。
まとめ
座椅子に座って腰痛を起こすのもよくあることですが、座椅子を利用して腰痛を回避することもまた可能です。
自分の腰痛の症状に合った座椅子、もしくは座り方の癖を調整してくれるような座椅子を選ぶのが、腰痛回避や軽減に繋がります。
リラックスしたはずが身体が痛くなったなどということがないように、座椅子の購入はよく吟味して行いたいものですね。