腰痛対策のクッションには傾斜がついていたほうが良いの?
腰痛対策として、椅子に座る際にクッションを利用している人はまずまずの数いるでしょう。
でも、そこで使用するクッションは、実はなんでもよいわけではないのです。
クッションならばなんでも腰痛に効果的なのかと思い、とりあえずクッションを使用しているという方も多いですよね。
それではダメなのです。
実は腰痛対策のクッションとしては、傾斜がついているものが効果的なのです。
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傾斜がついていると骨盤が立つ
傾斜がついているクッションを利用すると、椅子に座る際に骨盤が立つようになります。
だから、腰痛対策としてのクッションでは、傾斜がついているものがおすすめになるのです。
骨盤を立てることは、腰痛対策としては欠かせません。
骨盤がたつと体重を受け止めやすくなる
骨盤が寝ていると、骨盤にかかる体重も変な風にかかるようになりますし、それをカバーしようとして腰のあたりの筋肉にもいらない負荷がかかるようになります。
それでも、少しの時間であれば大した影響はないでしょう。
しかし椅子に座るときというのは、たいていの場合で何かをしているときになります。
そしてその多くは、パソコンでの作業になるでしょう。
パソコンでの作業は、長い時には10時間を超えてくることもざらにあります。
そうなれば当然、次第にダメージが積み重なって、腰痛になっていくのです。
でも骨盤がきちんと立っていれば、そうなることを防ぐことができるようになります。
骨盤が立っていれば、骨盤に向けてまっすぐ体重がかかるようになります。
まっすぐ降りてくる体重であれば、多少は耐えられるのです。
それは立っている時をイメージするとよいでしょう。
立っているだけで腰が痛くなることはあまりありません。
しかし座っているだけで腰が痛くなることはある。
そういうことなのです。
しかもそれが無意識にできる
骨盤を立てる方法は、別に傾斜のあるクッションをおしりの下に入れるということだけではありません。
意識的に姿勢をただして座れば、それでも十分に骨盤を立てることはかなうでしょう。
しかしそれには問題があるのです。
意識的に姿勢をキープすることは、やはり簡単ではないんです。
特にパソコン作業のように集中しないといけないものをするときには、次第に姿勢は崩れていきます。
でも、クッションを使用すればそもそもが無意識に姿勢を正すことができるようになります。
だから、たとえパソコン作業に集中したとしても、それはあまり関係なくなるのです。
それも傾斜のついたクッションの一つのメリットです。
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傾斜がついていないと骨盤は立たない
これがもし傾斜がついていないクッションだったらばどうでしょうか?
傾斜がついていないクッションの場合には、おしりの位置は上がるかもしれません。
でも、骨盤がまっすぐになるような効果はそれにはありません。
だから、こうした腰痛対策の効果がなくなってしまうのです。
ただ確かに、全く効果がないわけではありません。
体重を分散しやすくはなる
おしりの位置が高くなるだけでも、多少は意味があるのです。
というのも、おしりの位置が高くなると、それによって体重が足のほうに逃げていきやすくなるからです。
おしりの位置が低い位置にあると、やはりそこにばかり体重の重さがいってしまい、次第に腰痛になっていきます。
しかしおしりの位置が高いと、軽くたっている状態に近づくので、その分体重も地面に逃げていくようになるのです。
なので、傾斜がついていないクッションでないとまったく意味がないというわけでもありません。
でもやはり効果的なのは傾斜が付いたクッションになります。
足をずっとついているのも難しい
なぜなら、いくらおしりの位置が上がって、体重を地面に逃がしやすくなったとしても、肝心の足をずっとつけているのが難しいからです。
体重を地面に逃がすためには、当然地面と足がついていないとなりません。
でもやはり、パソコン作業に集中していると、次第に足が浮いてきたりしてしまいます。
そうなれば、いくらおしりの位置が高くなったとしても、体重は結局腰にかかってきてしまいます。
結果、腰痛が酷くなることがあるのです。
きちんとつけておくことができるのであれば、あまり問題はないかもしれません。
でもそれが簡単にはできないから、問題なのです。
おしりの下に入れない場合にも傾斜はいる
ここまで見てきたのは、おしりの下にクッションを入れるというパターンの場合の話です。
でも腰痛対策としてのクッションの使い方はそれだけではありません。
たとえば、腰と背もたれの間にクッションを入れて椅子に座るという方法もあるのです。
ではこの場合には、クッションには傾斜がついていたほうが良いのでしょうか?
実はこの場合でも、傾斜はついていたほうが良いのです。
隙間をうまく埋められる
おしりと背もたれの間にクッションを入れる理由は、腰と背もたれの間の隙間を埋めて、よりしっかりと支えてもらえるようにするためです。
でも、傾斜がついていないクッションを入れてしまうと、もっと高い位置で隙間が空くだけになってしまうのです。
それでも確かに、今傷んでいるところは痛くならなくなる可能性はあります。
しかし、それと同時に今度は別のところが痛くなってしまう可能性が出てくるのです。
それでは結局意味がありません。
そうならないようにするためには、腰と背もたれの隙間を上手に埋めていくしかないのです。
それができるのが、傾斜が付いたクッションになります。
傾斜は何度でもよいわけではない
傾斜がついたクッションは、このように基本的には普通のクッションと比べて腰痛対策として効果的になります。
ただそういうと、傾斜がついていればなんでもよいのではないかと思う方もいるでしょう。
でも実際にはそんなことはありません。
たとえば傾斜が付きすぎていたら、それはそれであまり良い効果を与えなくなるのです。
おしりの下に入れる際だって、傾斜が付きすぎていたら、反り腰のような姿勢になってしまう可能性がでてきます。
あるいは逆に猫背になる方もいるでしょう。
また、背もたれの下に入れる際だって、傾斜が付きすぎていたら、浅く座っているのと同じような姿勢になってしまい、腰にすごく負担がかかるようになります。
だから、実は意外と傾斜の角度は大切なのです。
5度から10度くらい
ではその角度は、どのくらいであればよいのでしょうか?
だいたい数字で見ると、5度から10度くらいが適切になります。
だから、それくらいのクッションを探していくと、腰痛対策しながらのデスクワークができるようになります。
ただ、数字を見るのは実際にはなかなか難しいものです。
ではどうすればよいのでしょうか?
腰痛対策クッションで傾斜がついていれば大体適切
それには特に難しいことはありません。
というのも、「腰痛対策」と銘打っているクッションでしかも傾斜がついていれば、その角度はだいたい適切だからです。
いちいち調べなくても、だいたい5度から10度くらいになっていることが多いのです。
名前に注目すればよいだけなので、これであれば簡単です。
まとめ
腰痛対策のクッションには、たとえそれを背中の後ろに入れるのであったとしても、傾斜がついていたほうが良いです。
せっかく腰痛対策を使用して思ってクッションを使うのですから、きちんと腰痛対策できないとすごく残念です。
きちんと腰痛対策していくためにも、ぜひ傾斜のついた「腰痛対策」のクッションを使っていってください。