骨盤ベルトを活用して日常を快適にしよう
骨盤ベルトってきいたことありますか?
出産後の女性のボディラインを整えるものだと思った人、実はちょっと違うんです。
それだけではなく、体の歪みを直すことにより腰痛などにも効果的とも言われているそうですよ。
しかし、何事もちゃんとした使い方をしないとその力を100%発揮できせん。
そこで今回はそんな骨盤ベルトの正しい使い方についてまとめてみました。
骨盤ベルトとは
まず、骨盤ベルトと言うのは、骨盤を正しい位置に戻すことを目的とします。
出産後の女性が付けるイメージがあるのは、語弊はありますが、産後骨盤がズレやすい、と言うか骨盤をズラして出産するような状態だからです。
大きな塊を通すのですから、当然と言えば当然ですよね。
しかし、その為だけにあるのではなく、実は男性も使えるのです。
人間は生活癖として、歪んだ姿勢をとってしまうことも多いと思います。
脚を組んだり、頬杖をついたりですね。
その際ズレてしまった骨盤を修正することもできるのです。
ただ、ぎっくり腰などの時にする「腰痛ベルト」とは違いますし、サポーターでもないので「矯正下着」に近い感覚で捉えると良いかもしれません。
骨盤ベルトのメリット
では、骨盤を矯正するとどのようなメリットがあるのか、ですが、例えばO脚X脚が修正されます。
そして姿勢も良くなります。
正しい姿勢になると変なところに肉が行かなくなり、スタイルも良くなるそうです。
また、肩こり腰痛の緩和にも繋がるとも言われます。
基礎代謝が上がり、冷え性、便秘など女性特有のトラブル解消にもなるみたいですよ。
更に言えば、骨盤を正しい位置にすることにより、内臓や筋肉も本来の場所に戻り、より機能することとなります。
内臓が下がると、膀胱を刺激して頻尿、尿洩れの原因にもなります。
それを防止できるということですね。
最近たいしたことのない段差に足を取られたりしませんか?
それも骨盤の歪みから脚の長さが違ってくる為だとされるのです。
骨盤を是正すればそれも解決するかもしれませんね。
妊娠中も効果があるようです。
出産に向けて骨盤が緩むと他の筋肉がそれを支えようと無理をします。
その筋肉のケアをする目的に使うと効果的です。
骨盤ベルトの正しい着け方
骨盤ベルトの着用には仰向けに寝て巻くやり方と、踵を付けて立ちそのまま巻く方法の二通りがあります。
寝て巻く場合
恥骨と大転子という骨がポイントとなります。
恥骨はおへそからまっすぐ下に指を下したところ、股の間にあります。
大転子はそこから外に向けて手を動かし、脚の付け根付近の出っ張った骨です。
この2つの骨のラインに巻くと良いそうです。
膝を立てた状態で横になり、ベルトを輪の状態にして足から通していきます。
そのままお尻をあげて、先ほどのラインに持っていき、お尻の穴に力を入れた状態で、ベルトを締めていきます。
締め具合はこの状態のままで、ベルトの隙間に掌が片手分はいるくらいが適切だそうです。
立って巻く場合
踵だけを付けて立ち、そのままベルトの中心に恥骨が来るように合わせます。
恥骨と大転子との間くらいの高さに調整して、お尻に力を入れつつ巻いてください。
この時に、内臓を持ち上げるつもりで大きく息をするとより効果的です。
爪先は開けて、「気を付け」の姿勢をイメージすると良いと思います。
目的別の巻き方
上記の巻き方は主に妊娠後のケア用のものです。
他にお尻のダイエットや、O脚対策に向きます。
腰痛や、ポッコリお腹にはもう少し上に巻くと良いとされ、腰骨のあたりに巻きます。
お尻を痩せさせたいからと言ってそこに巻くと効果が出ないので注意してください。
お腹でもなく、腰骨を意識して巻くことが重要です。
注意点としてはきつく巻き過ぎないことです。
きつく巻くとまったくの逆効果となってしまうこともあります。
また、骨盤は夜にゆるむ性質があると言われ、就寝時は使用せずに締め付けた骨盤を休ませても良いでしょう。
そして、巻く場所が正しくなければ効果が最大限にいかけないどころかまったくの無意味、場合によってはそれ以上のマイナス効果すらあり得ます。
よくわからないなら医師などに相談することを強くおすすめします。
出産前後の骨盤ベルトの使用時期
妊娠中は中期まではおすすめできないとも言われます。
妊婦さん本人の筋力が落ちたりすることが原因らしいです。
一方産後は比較的すぐに巻いた方が良いそうですよ。
ただ、産後一ヶ月は無理をしてはいけないとの意見もあるようです。
病院によっては出産後に、すぐに着用させるところもあるそうなので、病院の指示に従うと良いでしょう。
ご自身の体調をみてご判断ください。
帝王切開の場合はよりデリケートなケアが必要とされます。
傷口に触れる可能性があり、圧がかかり痛みが出たりするそうです。
物によっては一日中付けておく物もありますが、適切な使用時間を守るのも重要です。
産後2~6ヶ月程度が使用の目安と言われますが、長く着ければその分効果が出る物でもないので、医師などの判断を受け、取り扱いには十分ご注意ください。
腰痛のケア用品としての使用
骨盤ベルトをしていると、腰回りの動きが制限されます。
腰を痛める原因は主に「腰に無理な負荷がかかること」なので、ベルトを巻くことにより、妙な力が加わらず腰痛を回避できるのです。
オリンピックなどで、重量挙げの選手がベルトを巻いているのを見たことがあると思いますが、それと一緒のことですね。
しかし、実は腰痛には向かないとの意見もあります。
止まっている状態だと骨盤がしっかり安定して問題ないのですが、動いてしまうと逆効果だと言うのです。
これは筋肉が弱体化するためと言われ、骨盤の安定は一時的なものに過ぎにないからだそうです。
つまり、慢性的な腰痛への対策には不向きだが、腰痛防止には効果的、と言う事で良いのだろうと思います。
骨盤ベルトに頼らない
最後に、どんなに優れた物でも依存してはいけませんし、上記した通り欠点も当然内包しています。
妊娠中にしろ、産後にしろ、いずれかは外して日常に戻る日が来るでしょうし、ダイエット目的でも、そもそも骨盤が歪まなければ問題はないわけですしね。
「骨盤ベルト」をせずに生きていく、そのための注意点です。
腰周りの運動をする
一般に肩幅に足を開き、左右10回程度ずつフラフープをする時のような感じで、ゆっくりで腰を回します。
骨盤ベルトを寝るときや、お風呂の時に外した際もこの動作を行うと骨盤がリセットされ歪みが整います。
また、回さずに前後左右に振るという方法もあります。
この時出来るだけ「正しい姿勢」で立ち、それををキープしたまま行うことが大事です。
重心を正す
脚を組んだり、猫背だったりすると腰などに負担がかかります。
あぐらなんかも重心がズレて骨盤の歪みに繋がるのです。
またモデルさんなんかがやっている脚をクロスして立つのも良くないらしいですよ。
更に、食事の時に片側だけで噛んでませんか?
それも体の重心を崩します。
出来るだけ両方の歯を使うように心がけてください。
他にも腹筋や背筋などの腰や、お腹周りの筋肉などを鍛えるのもおすすめします。
インナーマッスルがしっかりすると、太りにくくもなるし、シルエットもすっきりするし、その上腰痛も抑えてくれるのですから一石三鳥のなるのではないでしょうか?
まとめ
今回の「骨盤ベルト」のように、便利なものが非常に多い物質飽和状態の昨今ですが、物に頼り過ぎてもいけません。
しかし、そういったものに頼らないとキツイことも多いのも実情ですよね。
そんなときに正しい使い方をしないとせっかくの便利グッズも宝の持ち腐れです。
自身何を目的としてそれを使うのか、それを見極め、一番合った物を適切に使用して、快適に日常を送れるようにしては如何でしょうか?