浅く座るのはなぜだめ?椅子に浅く座ると腰痛になる理由とは
腰痛がよく起こる人は、椅子に浅く座っているからだと言われることが多いです。
でも、なぜ椅子に浅く座ると腰痛になってしまうのでしょうか?
深く座っていた方がなんとなく姿勢も悪くなりそうだし、腰痛になりそうなものです。
そこでここではそんな、椅子に浅く座ることで腰痛になる理由について紹介していきたいと思います。
12年間腰痛の私が絶対おすすめする腰痛によい椅子ランキングはこちら
浅く座るだけで腰痛になるわけではない
まず先に言っておきたいのが、椅子に浅く座るだけで腰痛になるわけではないという事です。
なんとなく椅子に浅く座るだけで腰痛になると思っている人も多いですし、椅子に深く座ればそれで腰痛にならないと考えている人も多いです。
でも、それは間違いです。
ただ椅子に浅く座るだけで腰痛になるということもありませんし、ただ椅子に深く座るようにするだけで腰痛になるわけではないのです。
浅く座っていて腰痛になる人は多い
でも、確かに椅子に浅く座っていることによって腰痛になる人は多いです。
椅子に浅く座るだけで腰痛になるわけではないのに、椅子に浅く座っている人の多くは腰痛に悩まされている。
それはなぜなのでしょうか?
12年間腰痛の私が絶対おすすめする腰痛によい椅子ランキングはこちら
浅く座ると腰痛になるのは姿勢が崩れやすいから
なぜ椅子に浅く座ると腰痛になってしまうのかというと、椅子に浅く座ることによってただしい姿勢をキープすることが難しくなるからです。
人の上半身は、基本的には腰から頭までで綺麗なS字のカーブを描いています。
キレイなS字のカーブを描くことによって、頭の方の重さを綺麗に分散できるようになるのです。
でもその姿勢が崩れて、たとえば猫背のような姿勢になったらどうでしょうか?
上の方の重さを上手く分散することができなくなっていきます。
そうなるとその重さの負担はちょうど腰のあたりに来ることが多いです。
だから腰が痛くなってしまうのです。
座っている間に綺麗な姿勢をキープするのは難しい
基本的にはそうした綺麗にS字というのは、立っている時にしている姿勢です。
だから、座っている時にその姿勢をキープするのは難しいのです。
人は本来長時間座っている生き物ではなかったのですから、それは仕方がないといえるでしょう。
ましてや椅子に長時間座っている時というのは、多くの場合で何かやるべきことをやっている時になるでしょう。
たとえば、仕事の為に一生懸命液晶モニターを見ていたりするはずです。
そうなると、当然姿勢に気を使っている余裕などなくなるはずです。
姿勢に気を使っている余裕がなくなると、知らない間に姿勢はドンドン悪くなっていきます。
パソコン作業等に集中していたら、無意識のうちに顔が画面に近づいて、すごく前のめりになってしまう可能性は高いです。
そうして、腰に悪い姿勢になってしまうのです。
腰に悪い姿勢で長時間過ごしたら痛くなるのは当然
もし腰に悪い姿勢をとったまま、椅子の上で長時間過ごしていたらどうなるでしょう。
まず間違いなく、ドンドン腰は痛くなっていくでしょう。
座っている間にはどんどん腰に負担がかかるという事になりますから、腰が痛くならないはずもないと言えるでしょう。
そうして、椅子に浅く座ると腰痛になってしまうのです。
では、椅子に深く座るとどうなるのでしょうか?
深く座ると背もたれが支えになる
もし椅子に深く座ると、だいたいの場合で背もたれが支えになります。
椅子に深く座ると、ちょうどお尻の位置のあたりから背もたれが始まり、背中のあたりまでを支えてくれることになるでしょう。
そうして支えてもらえていれば、身体にとっての良い姿勢を保つのが楽になります。
ずっと後ろから支えられていることになりますから、たとえパソコン作業などに集中していたとしても、問題なく良い姿勢をキープしていくことが出来るでしょう。
また、ただ背中を支えるだけではなく、深く座りお尻の位置のあたりから背もたれが始まることで、お尻に余計なスペースを与えないことにもなっています。
つまり、お尻が固定されるので後傾姿勢になったりしづらくなるという特徴もあるのです。
後傾姿勢も腰に悪い
腰に悪い姿勢は、何も前傾姿勢だけではありません。
腰に悪いと言えば、後傾姿勢だって腰に悪いと言えるのです。
前傾姿勢の場合は、身体がS字ではなく、前のめりになりC字のようになるから腰の位置に負担がかかると言えました。
では、後傾姿勢の場合はどうでしょうか?
後傾姿勢の場合も結果的には同じことです。
後ろに寄り掛かり楽になるためには、結果的にC時のようになります。
もちろんそのまま後ろに身体を大きく投げ出せば、いつもとは逆のS字のようにはなりますが、なかなか仕事中にそういう姿勢を長い間キープすることはないでしょう。
椅子に長時間座るという事は多くの場合で仕事中なのですから、基本的には画面を見ることになるでしょう。
ということはたとえ椅子にあまり深く座らずに後傾姿勢になった場合背中を背もたれにつけながらも画面を見ないとならないという事になります。
それはつまり、椅子の上で後傾のCのような姿勢になるという事になります。
前傾姿勢の場合は前傾のCでしたが、後傾の場合は後傾のCになるのです。
いずれにしても腰に悪いことは確実なので、腰痛になりたくなければ、しっかりと椅子に深く座り、キレイな姿勢をキープしやすくするのがおすすめです。
浅く座っても腰痛にしない工夫もある
基本的には腰痛になりたくなければ椅子には深く座ることがおすすめなのですが、浅く座っても腰を痛くしないようにすることも出来ます。
たとえば、椅子に深く座ることで生意気にみられるのが嫌だから、椅子には浅く座りたいと考えているひとも多いかもしれません。
もしそうなのであれば、椅子に浅く座っても姿勢を悪くしないような工夫をすることをおすすめします。
椅子に浅く座って腰が痛くなるのは姿勢が悪くなるからなのですから、姿勢を悪くしないための工夫をすればそれで問題無くなります。
では、姿勢を悪くしないためにはどんな工夫をすればよいのでしょうか?
腰に支えを入れる
それには、腰に支えを入れるという方法があります。
たとえば段ボールなどをシャツの下の背中側に仕込んでおくのです。
そうして背中のあたりをダンボールで固定してあげることができれば、それが背もたれの代わりになり、綺麗な姿勢を保つことに協力してくれます。
つまりそうすることによって、まわりから見たら浅く座っているけれど、実際のところは深く座っているのと同じような効果を出すことが出来るのです。
実質深く座っているのと同じような効果を出すことができれば、当然ながら姿勢が崩れることはなくなり、椅子に浅く座っていることによって腰が痛くなることはなくなるでしょう。
もちろんダンボールでなくとも、週刊誌等でも良いです。
とにかく簡単に折れないもので、背もたれ位のちょうど良い高さの物がおすすめになります。
ただ、こうして背中に物を入れることで日常の仕草がやややりづらくなることはあるので、その点に関しては注意が必要にはなるでしょう。
まとめ
椅子に浅く座ると腰痛が起こるのは、姿勢が悪くなり、その悪い姿勢が長時間続く可能性がすごく高くなるからです。
もし浅く座っても完ぺきな姿勢を問題なくキープできるというのであれば、腰痛が起こることはないでしょう。
でも姿勢をキープするために変な力が入っていたりしたら結局痛くはなるので、多くの場合で痛くなるのではないでしょうか?
やはり椅子には浅く座らず、しっかりと深く座るべきです。