ドイツの入浴剤とハーブティで冬の時期よりも厄介な夏の冷え性対策
6月の日本は梅雨の時期ですね。
しかし、晴れた日は気温がぐっと上がり、30度以上の夏日になる日もあり、気温の変化が激しい季節でもあります。
雨の夜は電気ストーブやヒーターで暖をとり、晴れた日にはあまりの蒸し暑さに室内で冷房にあたるなど、温度差の激しい月です。
不規則な気温の変化に交感神経と副交感神経が体温を保とうと活発に入れ替わり、結果体はどっと疲れを感じやすくなります。
体が冷たいのに汗をかいたりすることはありませんか。
神経が疲れている兆候です。
東洋医学では体の冷え、手足の冷えを病気の兆候と考えます。
しかし、西洋医学では身体的障害のない冷えをあいまいなものととらえ、多くは神経の疲れからくる不調ととらえています。
今回は、ハーブ使ったお茶や入浴剤で、神経の疲れからくる冷え性の改善方法をご紹介します。
目次
「冷え性」という概念がドイツ語では「寒さに敏感なようす」となる
ドイツ語でKälteempfindlichkeitは「寒さに敏感なようす」と日本語で訳されます。
日本語の「冷え性」に一番近い言葉です。
ドイツ語では神経質になっている様子を表す意味合いがあり、寒さを感じる症状は自律神経が失調していると考え、精神をリラックスさせるようにすすめられることがほとんどです。
日本語の冷え性は、体の不調の前触れのサインとしての意味合いが強いですよね。
日本では女性の多くが体に冷えを感じ、女性誌や情報アプリなどでは冷え性対策や改善への特集が組まれるほどですが、ドイツに暮らす人々には日本で言われているような冷え性の概念がありません。
日本の北海道と同じくらいの緯度に位置するドイツは寒い国です。
ドイツより北緯に位置する北欧諸国やロシアの人々にも体が冷えて慢性的につらいと訴える女性はほとんど見られないのだそうです。
ドイツや北欧、ロシアでは建物自体を温める考えがあり、冬はセントラルヒーティングや床暖房、2重窓で外気を遮断して、断熱効果の高い材料で壁を作っているので一度部屋を暖めてしまうと冷えにくい環境です。
そのため、冬は薄着でも家の中で暖かく過ごせます。
寒い時は厚着をして暖をとり、それでも改善できないときは風邪や精神の疲れと考え、メディカルハーブを飲んで、リラックス効果の高い入浴剤で全身ケアをするそうです。
ドイツの夏は寒いので冷房いらず
ドイツの夏は冷房を使う必要がないくらい涼しく過ごせます。
そのため、夏の朝晩や肌寒い時は厚着をして暖をとるのだそうです。
日本の北海道でも、道東の釧路などでは真夏の平均気温が25度、暑くても27~28度くらいまでしか気温が上がりません。
夏の時期は6月下旬から8月中旬までと、とても短いです。
北海道も朝晩は気温が下がるので、着脱しやすい上着を一枚持って外出することが多いです。
寒い時は体の熱を逃がさない服装が冷えを予防します。
日本人よりドイツ人の体温が高いって本当?
日本人の平均体温は36度前後ですが、ドイツ人を含む欧米人は37~37・5度くらいなのだそうです。
なぜ1度以上も体温が高いのでしょう。
その理由の一つに、欧米人は日本人に比べて筋肉質身だということが考えられます。
筋肉量が多いと、筋肉を通る血流が多くなり、運動すると筋肉から熱を作り出すことができます。
男性より女性が冷え性を訴える理由には筋肉量が少ないことも納得ができます。
太っている人は暑苦しいというイメージを持たれがちですが、脂肪は一度冷えると温まりにくい性質を持っています。
太っている人ほど熱量の放出が少なく、体が冷たくなりやすいのです。
肥満気味で夏も冬も体の冷えが取れないといった方は、日常的に体を動かし、筋肉量を上げることをおすすめします。
夏は汗が気になる季節なので、薄着で体のお肉を揺らしながら走るなど恥ずかしいと思い、なかなか運動するきっかけをつかめないままの方もいらっしゃるかもしれません。
そんな時は、負荷機能の付いたエアロバイクを室内でこいだり、1キロくらいのダンベルを持って好きな音楽を聴きながら体操をしたりして基礎体力をつけてみませんか。
体力が上がれば、息切れや滝のような汗をかかずに体を動かすことができます。
夜間や早朝など、涼しい時間に20分程度の散歩もおすすめです。
外気に触れて運動すると交感神経が刺激を受け前向きな気持ちがでてきます。
運動することでエンドルフィンという脳内物質もでますので、幸福感も感じやすくなります。
運動で冷え性を改善できる可能性は高いでしょう。
夏はつい水分を多くとりすぎていませんか?その水分をハーブティに変えて冷え性を改善しよう
夏は暑さで汗をかくものです。
電解質を補うために、水分の補給は欠かせません。
しかし、つい飲みすぎて体内に必要な水分量を超えると、むくみがでて、腹具合が悪くなることもあるでしょう。
体に余分な水分があると、血液濃度も薄まり、貧血のようなだるさやめまいを起こすこともあります。
冷たい飲み物を温かいものに変えたり、じっとしているときの口さみしさに飲み物をとるのを控えたりするだけで冷え性の改善につながります。
EU諸国の保健省からも医療的な効果が認められたドイツのメディカルハーブで冷え性などの体質改善がおすすめ
ドイツでは120年の歴史を持つマリエン薬局のメディカルハーブティはご存知ですか?
東洋の漢方薬のように医療用ハーブとして薬局で処方してもらえるお茶です。
全身の代謝を高める作用があるので手足、お腹周りや首筋など、体の一部の冷えはもちろん、体全体の不調を整え、体質改善につながる効果があります。
肩こりや頭痛、生理痛にも効果があります。
とくに、体の表面は冷たいのに汗をかくといった自律神経の乱れによる不調にも効果があります。
病院で調べても問題がない、様子を見ましょうといった診断を受けた方であれば、今年の夏の水分補給にあたたかいメディカルハーブがおすすめです。
メディカルハーブに使われているハーブの種類と香りと味
メディカルハーブティは、風邪やインフルエンザの時にも処方されドイツでは飲むことが多いお茶です。
エルダーフラワーとリンデンフラワーが体を内側から温め、ローズヒップが免疫力を高めてくれます。
●配合されているハーブ類
アップル、エルダーフラワー、エルダーベリー、オレンジピール、ジンジャー、ハイビスカス、バニラビーンズ、ピンクペッパー、リンデンフラワー、レッドビート、レモングラス、ローズヒップ、ローゼフラワー、ステビア・香りと味
甘味があって飲みやすく、香りの中に果実のようなさわやかな酸味があります。
自律神経の乱れからくる冷え性にはドイツ生まれの入浴剤がおすすめ
日本でよく見かけるドイツメーカーといえばクナイプの入浴剤ではないでしょうか。
今回は、ドラッグストアやスーパー、雑貨店でも手に入りやすいクナイプをご紹介します。
オレンジ・リンデンバウム菩提樹の香り
保温効果のあるオレンジと発汗を促すハーブのリンデンバウムの効果で体の末端までぽかぽかにします。
オレンジもリンデンバウムも緊張を和らげる効果があります。
お休み前にも、朝お風呂に入る方にもお使いいただけるバスソルトです。
ホップバレリアンの香り
体が冷たいのに汗をかくような自律神経の乱れからくる冷え性のお持ちの方におすすめの入浴剤です。
心の鎮静作用、緊張の緩和に効果があるホップとバレリアンが使われています。
お休み前のバスタイムにお使いください。
レモングラス&レモンバームの香り
元気が出ない、昼間眠くなって集中できない、なんとなくだるくてむくむ、手足など体の一部だけ冷えるといった症状のお持ちの方におすすめです。
朝は一分でも布団のなかにいたい、でも夜中に何度も目が覚めるといった方は、朝20分だけのバスタイムを作って、温めのお湯にレモングラス&レモンバームの香りの入浴剤を入れて体を温めてみませんか。
夏バテで体も神経も疲れてよく眠れなかった朝にレモングラスとレモンバームの香りをかぐと、疲労回復、消化機能の回復が期待できます。
この入浴剤で朝風呂の習慣を持つと、全身の冷えや胃腸の不調などいつの間にか気にならなくなることもありますよ。
お風呂につかることで体も温まり、交感神経と副交感神経の働きもよくなるので、休みの日の朝から入浴習慣を始めることをおすすめします。
生活リズムを整えて冷え性を改善しよう
夏は日照時間が長いこともあり、寝る時間が遅くなったり、お酒を飲んだり、夜も外で活動することが増える季節です。
焼き肉や冷たいデザートなどで食事の栄養バランスも乱れる機会が増えます。
付き合いで仕方なく参加することがあっても、普段の食事は発酵食品と野菜、植物性たんぱく質を腹八分にとって、軽い運動と決まった時間に眠る習慣をできるだけ守りましょう。
食事や睡眠時間がまちまちになると自律神経が乱れ、冷え性を誘発します。
夏こそ、冷え性を予防して寒い冬も免疫力の強い体を維持しましょう。
まとめ
夏の暑さや日照時間の長さは不眠や食欲の低下など体のさまざまな不調を引き起こします。
食欲がなく、貧血気味になれば気づかないうちに冷え性になっていることもあるでしょう。
そんな時は、あたたかなメディカルハーブティを飲んで、リラックス効果のある入浴剤を使ったお風呂で温まって、ぐっすり眠ることを心がけましょう。
よく眠れなかった朝はシャワーではなく、緊張を緩和しつつも元気が出せるクナイプのレモングラス&レモンバームの香りの入浴剤を温めのお風呂に入れてお使いください。
毎朝使ううちに食欲が戻って全身の体の冷えが気にならなくなり、活力がわいてくるようになりますよ。