両膝痛は関節リウマチのサイン?知っておきたい基礎知識
膝痛で片足だけの場合と両膝の場合があります。
いずれも解消できない痛みにより不自由さもあり、ストレスを感じてしまうものですが、一気に両膝が痛くなればなおのこと不安は募るばかりです。
関節リウマチの症状があるために両膝に痛みが出ていることがあるのをご存知ですか。
基礎知識を知っておけば膝痛に悩まされたときの判断材料として役立ちます。
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両膝痛の具体的な症状
たとえば、転倒したり長年立ち仕事で痛めたりした覚えもないのに、突然、左右の膝が痛み出した場合、多くの方は関節だけの病気として考えるのが一般的ではないでしょうか。
このような両膝の炎症が出る場合に考えられる病気が、関節リウマチです。
特徴的なのが、左右対称の炎症が身体の様々な関節に現れることです。
膝だけではなく、股関節や足首、手首、肘、指とありとあらゆる関節に症状が現れてしまう病気です。
両膝痛がある時に、具体的な症状に痛みだけではなく腫れ、熱感、こわばりが感じられるときには、さらに関節リウマチの可能性が高まります。
変形性膝関節症の場合と明らかにことなるのが、痛みだけではなく関節リウマチならではのこわばりが出るので分かりやすいでしょう。
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こわばる症状は?
こわばりと聞いて、これまで経験したことのない方は、具体的にイメージしづらいかもしれません。
この症状は、自分の身体でありながら思うように動かしづらくなり、まるで人の手足のように感じてしまうほどに動かしづらくなってしまいます。
関節リウマチならではの独特の症状であり、朝から昼まで続く方もいます。
そのため、こわばりがある時間はなかなか体がほぐれないために、思うように動けなかったり動きづらかったりしてしまうのですが、午後になると普通に動けることもおおくなります。
そのため、さぼっている、怠けていると思われることもあるのが、関節リウマチの患者の悩みには多々あります。
関節リウマチを疑ったらリウマチ科へ
かつては、関節リウマチを診療するのが、専門医ではなく内科、整形外科が主流でした。
そのため、正しい診断をすることができないままに治療が遅れてしまい、その間に進行してしまうということもよくありました。
しかし、安心してください。
現在では、リウマチ科という標榜も多くの病院で見られるようになりました。
最寄りの総合病院へ行けば、リウマチ科もあるところが増えていますし、整形外科や内科でもリウマチ科の標榜を挙げているところも沢山あります。
関節リウマチではないかと思われる場合、放置をしてしまうのが一番良くありません。
初期段階で正しい治療を行うことにより、現在では症状を軽快させて普通に暮らすことも可能になっている時代です。
「どこへ受診すればわからない。」と思ったら、まず、リウマチ科の標榜がある病院やクリニックに行きましょう。
膝痛だけで関節リウマチになるの?
体の不調が出てしまい病院へ行くのは、原因を早く見つけてもらいたいという反面、治らない病気だったらどうしようと不安感も出てきます。
しかし、そのために放置をしておけば良くなることはありません。
たとえ、一時的な軽快があったとしても関節リウマチの場合、疲れがたまったり無理を重ねたりすれば、症状が悪化してしまうことは少なくありません。
そのためにも、気になる症状があれば受診をするのがおすすめです。
医師の診断は、膝痛だけで判断をするわけではありません。
血液検査には、炎症を見るためのCRPや血沈、白血球数などがありますので、指針にしてくれます。
また、膝の詳しい状態を見るためのレントゲンも行います。
何より、患者の訴えでどういった症状があるのかによって診断を行うので、そのほかの関節が痛かったり腫れていたりする場合にもすべて伝えましょう。
なかなか、伝えづらいという場合もあるでしょうが、リウマチ科ではわかりやすいように痛む箇所を図式で書かれているものにチェックをしたり、タブレット端末で触れることで伝えたりできるように工夫されているところもあるので、従来よりはるかに伝えやすくなっています。
正しく伝えられるためにも、受診した際にメモをまとめておくのが賢明ではないでしょうか。
せっかくの受診を無駄にしないためにも、メモで体調の記録をまとめておけば聞き逃すこともありません。
関節リウマチだと診断されたら
元気な人が、ある日、突然、関節リウマチだと言われたらそれはショックを受けるものでしょう。
なぜ、ショックを受けるかと言えば、治療は進化してきている時代になっているのは確かですが、数か月で完治することができない病気だからです。
大半の方は、関節リウマチという病気と付き合いながら治療をしていくことになります。
やはり、これから先の不安や落ち込みもあるのが普通でしょう。
しかし、考えてみてください。
確かに、病気を抱えて生きていくのは大変なことですが、診断がなされないままにたらい回しされていたかつてのようなリウマチの医療であれば、右往左往している間に症状は急速に進んでしまい関節破壊も起こってしまっていたわけですから、それに比べれば、現在のリウマチの医療は飛躍的に伸びているので、診断が初期段階でできたことが予後にも大きく関わるので、早めの治療が進められるわけです。
悲観的になってしまうのは、絶え間ない痛みやこわばり、家事や仕事、日常生活がしづらくなるなどの悩みに押しつぶされそうになることでしょう。
しかし、日常生活が普通に送れるように医療は進化しているので、病気があってもそれほど極端な悲観をする必要がないことを知っておくのが賢明です。
膝に負荷をかけないおすすめの工夫
関節リウマチだと診断されたら、できるだけ膝に負荷をかけない暮らしをおすすめします。
たとえば、布団で休んでいたのであれば、ベッドに変えてみるのも役立ちます。
床から立ち上がるのは、膝にはかなりの負荷がかかるからです。
元気なころのような行動をしなければ、何もできなくなってしまうと頑張る方もおられるのは確かですが、頑張ることが返って関節に負荷をかけてしまうこともあるからです。
また、段差をできるだけ少なくするのも役立ちます。
玄関の段差がある場合、高さを少しでも軽減できるような台を置くことで膝への負担を軽くできます。
毎日、同じ動作を繰り返す場所だからこそ、こうした工夫をすることで負担の蓄積を避けられるようになります。
疲れをためない暮らしの工夫
両膝痛があると立ち続けること、歩くことでさらに炎症が増していきます。
できるだけ関節をいたわり、適度に休憩を入れるようにしましょう。
関節リウマチは、関節症状だけではなく全身の疲れやすさやだるさも症状として出てきます。
適度に休みを入れることでコントロールができるようにするためにも、無理をしすぎない工夫をすることをおすすめします。
見た目に痛みがなさそうに見えることで、周囲の方の無理解に悩む方もいるのですが、身近な家族、親しい友達に関節リウマチの話をして理解をしてもらうようにするのもとてもメンタル面からも役立ちます。
まとめ
気になる両膝痛がある場合、放置をしないでリウマチ科を受診することをおすすめします。
早期に診断ができれば、暮らしに支障があまり出ない状態を保つことができるほど医療は進化していることが伝わったでしょうか。
関節リウマチの基礎知識としてリウマチ科の存在、関節リウマチの診断、暮らしの工夫を知っておけば、悩みが少しでも軽くなることを願っています。