ホホバオイルクレンジングする時に守らなければいけないポイント3つ
ホホバオイルの使い方の一つとして、近頃しきりに話題にあがるのがホホバオイルのクレンジングです。
ホホバオイルというと植物性の天然オイルで、化粧品の保湿剤にも使われていますよね。
そんな優しくてナチュラルなホホバオイルなら、肌を優しく守りながらクレンジングしてくれそう…なんて思っていませんか?
実はいくつのかポイントを守らないと、逆に肌を痛めることになってしまうんです!
今回はホホバオイルクレンジングの正しいやり方と気を付けなければならないポイントを紹介したいと思います。
そもそもホホバオイルってどんなもの?
そもそもホホバオイルとは何ぞや?
というところから、ご存じない方の為にも簡単な説明をさせて頂きます。
ホホバオイルは半砂漠のような乾燥地域に生育する、ホホバの木の種子から取れる天然オイルのことです。
アメリカ南西部からメキシコ北部が原産の植物で、ホホバ科に属しています。
過酷な地域で水分を保持する為に、ホホバの木はワックスエステルというワックスで乾燥から身を守っています。
これがホホバオイルの主成分なのですが、実は我々人間が本来持っている成分でもあるんです。
私たちも乾燥から身を守る為に皮脂が分泌されますが、その中にワックスエステルは存在しているのです。
更に、ホホバオイルは酸化に強く、腐敗もかなり遅いオイルです。
この酸化しにくいという特徴がある為、アンチエイジング系の化粧品に使われているのです。
ホホバオイルが安全性と人との親和性が高いものであることは、医療に使われていることからも伺えます。
医療用グレードのホホバオイルはアトピーややけど等の皮膚の炎症を抑える為に処方されたり、腐敗が遅い点から人工心臓の潤滑油にもなっています。
また、キャリアオイルとして美容成分を肌に馴染ませる能力に長けている為、化粧品にもよく使用されるというわけです。
医療用グレードの金色のホホバオイルは非常に低刺激なので、敏感肌やアトピー肌の方によくおすすめされています。
安全性の高いホホバオイルを使ったクレンジング、何がいけないの?
安全性が高いホホバオイルですが、クレンジングに使用することは勿論可能です。
ただし、万能なオイルというのは存在しないので、ホホバオイルにも限界があります。
ホホバオイルでは落ちないメイクがあるのです。
クレンジングの仕組み
そもそも、メイクは何故クレンジング料や洗顔料・石鹸で落ちるのでしょうか?
まずはクレンジング料の基本的な仕組みから説明します。
まず最初に注意したいのが、界面活性剤の存在です。
日常的に使っている食器用洗剤にも含まれており、石鹸も天然の界面活性剤です。
界面活性剤は水と油を繋げる役割を果たす為、洗浄剤としてクレンジング料に含まれています。
恐ろしいことに、食器用洗剤の洗浄力よりも強力なメイク落としも存在します。
食器についた油汚れと同じように、メイクが驚く程するっと取れるのは、メイクの油分を洗浄する界面活性剤のお陰です。
一般に界面活性剤と聞くと、とにかく悪い成分のような気がしてしまいますが、メーカーも悪気があって入れているわけではないのです。
ただし、界面活性剤には大きなデメリットも存在しています。
その強力な洗浄力で私たちの肌を守る為に必ず必要な皮脂や角質までを落としてしまうのです。
さらにそれが進むと、一番表面で水分を保持してくれている角質層を破壊することへと繋がってしまうのです。
角質層が破壊されるとどうなるでしょうか。
水分を保持できなくなるので乾燥肌になってしまったり(乾燥肌)、乾燥していることを受けて過剰に皮脂を出してしまうようになったり(インナードライ)などなど…という状況になってしまうわけです。
そんな界面活性剤を使用したクレンジングに比べれば、ホホバオイルは断然肌には優しいです。
けれど、先ほども説明した通り界面活性剤はメイクをすっきりオフする為に入れている成分です。
それが入っていないホホバオイルの洗浄力はどうでしょう?
勿論、洗浄力は圧倒的に低いのです。
ウォータープルーフ・濃いアイメイク・リップメイクは落ちません
汗や皮脂で崩れないということで便利なウォータープルーフのタイプのメイクや、濃いアイメイク・口紅などは、ホホバオイルで落とせません。
必ずリムーバーを使う必要があります。
落ちにくいメイクということは、メイクオフしにくいメイクでもあるわけです。
ここでホホバオイルを塗ってメイクに馴染ませ、コットンでふき取って終了…というのは、わざわざ顔中に汚れを塗り広げたことと同じです。
どうしてもホホバオイルを使用したい場合は、専用のリムーバーで落とした後、ホホバオイルをメイクに馴染ませた後、洗顔料や石鹸で洗い流して下さい。
それか、全ての化粧品を石鹸や洗顔料で落ちるものに変更した方が無難です。
その汚れ、まだ肌の上に残っています!
仮に落としにくいメイクではない場合も、必ず洗顔料や石鹸で洗い流す必要があります。
顔に塗り広げたホホバオイルは確かにメイクと馴染んでいますが、それはコットンやティッシュでふき取っただけでは落とし切れません。
皮膚の上にホホバオイルと皮脂やメイクの混ざったものが薄い膜を張っている、というイメージでしょうか。
その状態のまま眠ってしまえば、肌がどのような状態になるのか想像に難くないと思います。
そこで、余分な油を取り除くために天然の界面活性剤である石鹸や、洗顔料などを使う必要性が出てくるというわけです。
守って!正しいやり方3つのポイント
では、ホホバオイルクレンジングはどうやったらいいのか?
重要な3つのポイントを紹介します。
必ず石鹸か洗顔料で落とす
先ほどの項目でも出てきましたが、どうかしつこいと思わずに見て下さいませ。
ここは非常に大切な点なのです。
オイルとメイクと汚れが混じった状態を、必ず洗顔料や石鹸で洗い流して下さい。
浮かせたメイクがまだ顔の上に残っているので、それを優しく洗い流すイメージです。
洗う際はもこもこの泡を作り、決して指が肌に触れないように優しく洗い流して下さい。
洗い残しが無いように注意
メイクオフの基本中の基本ですが、ホホバオイルクレンジングは洗浄力が低い為に、洗い残しがある場合が非常に多いのです。
必ずきちんと全てのメイクが落ちきっているかどうか確認してください。
残っている場合は、きちんと全て落とし切りましょう。
もし不安な時は濃いメイクをした箇所にワセリン等を塗って優しくなじませ、それをティッシュでふき取ってみて下さい。
洗い残しがあるかどうか確認出来ておすすめです。
たっぷりのオイルでひたすら優しく!
これもクレンジングの基本ですが、ホホバオイルクレンジングをする際も優しく、出来るだけ肌をこすらないように、たっぷり目のオイルで行って下さい。
とにかく顔の皮膚は直接触る機会を減らし、大切に守りたいものです。
メイクをする時もメイクオフする時も、いつも顔の皮膚には優しく触れて下さい。
アイシャドウを落とす為に目をごしごし擦るなんてもってのほかです!
瞼の皮膚は他と比べても薄いので、色素沈着を起こしたり、シミになったり…良いことは一つもありません。
薄い肌から強い肌への再生は一筋縄ではいかないので、常にそれを意識してメイクオフすることが大切です。
まとめ
最近はクレンジングや洗顔に対する注意喚起が盛んに行われ、クレンジングを見直す人が増えました。
そんな中でホホバオイルでクレンジング、という一見肌に優しそうなクレンジング方法ですが、高い安全性の裏には当然デメリットも存在しています。
正しい方法で優しくきちんとメイクオフをして、綺麗な美肌を目指しましょう。