10代の脂性肌・ニキビでお悩みのかたへ!生活習慣の改善と化粧水のつけ方のご提案
筆者も中学~高校の間にかけて、脂性肌やニキビに随分と悩まされました。
心ない同級生にからかわれるという経験をしたかたも、少なからずいるのではないでしょうか。
しかし、本来であれば、この時期の肌トラブルはそれほど気にするべきものではありません。
ここでは、本気でキレイなお肌を目指したいという若い人のために、原因解説から生活習慣の改善法・洗顔と化粧水のつけかたなどを解説していきます。
思春期の脂性肌の正体とは
どうして脂が出る?
若い人=エネルギッシュ、脂がのっている…というイメージをもたれるのはともかく、学生さんによってはお化粧や肌ケアを校則で禁じられている場合もあるので、非常にお悩みのかたもいらっしゃるかと存じます。
どうして若い人ばかり、脂がでるのでしょうか?
そのメカニズムを知らなければ解決も難しいので、初めに説明をさせていただきます。
10代中頃~20歳頃にかけて、成長ホルモンが大量に分泌されます。
小柄な同級生に一気に背を越された…などという覚えはないでしょうか。
心も体も一気に成長する時期で、肌もまだまだ元気いっぱいです。
ところで、成長ホルモンの中には、男性ホルモンと呼ばれる種類もあります。
実はこれが曲者。
女子よりも男子のほうがギトギト・アブラギッシュである率が高いのは、男性ホルモンが直接肌に働きかけているからです。
成長期の男性ホルモンの抑制自体は、非常に難しいことです。
そもそも成長に必要だからこそ分泌されているので、これを医療機関などでコントロールすることは不可能です。
肌ケアの心がけとしてできるのは、生活習慣の改善くらい…といっても過言ではないでしょう。
このことについて、次で述べます。
こんな生活をしていませんか
筆者にも経験がありますが、現在進行形で脂性肌・ニキビにお悩みの皆さん、こんな生活習慣に心当たりはないでしょうか?
- 間食にポテトチップスやチョコレートなど、市販のお菓子を大量に食べることが多い
- 食事の時間がみだれがち/回数が少ない
成長ホルモンの分泌は食生活にかかわっています。
特に、脂質の多い食事を続けていると、余分な脂質を排泄だけで済ませることができず、肌に染み出てくることも。
食事の回数については、昨今は「人によって適切な回数が異なる」という説が強くあります。
それでも、2~3回にわけて、ドカ食いは改めたほうがよいでしょう。
他には、こんなことに思い当りはないでしょうか。
- 試験前に徹夜をする/趣味や勉強に打ち込むために睡眠時間を削っている
- あまり運動しない/運動したあとに汗を拭わない
睡眠時間を削ったりコントロールしようとしたりするのは、肌にとっては特にNG事項と言ってもいいでしょう。
脂性肌・ニキビの原因となりうる成長ホルモンは、ただの悪者ではありません。
睡眠中に肌に働きかけ、修復や脂質バランスを整える役割もあります。
具体的に言うと、22時~2時の間に、この役割が最も活発になると言われています。
お肌のトラブルに悩みがちなかたこそ、出来るだけこの時間を狙って戦略的に睡眠をとるべきです。
また、極端にインドア派で、運動したあとにきちんと汗を流さないというのも問題です。
身体の成長は運動によって促されますので、当然このときに美肌形成の作用も働きます。
何か目標のために勉強に忙しい・趣味がインドアであるというかたも、気分転換がてらに散歩をして身体を動かす習慣をつけましょう。
逆に、運動で普段から汗を流すかたもご注意を。
汗を流したまま放置しておくと、悪玉菌が繁殖して脂性肌の原因になります。
制汗スプレーなどでは効果がないので、ニオイを抑えるだけではなく、濡れタオルなどを使って汗をぬぐってあげる習慣をつけましょう。
できれば、シャワーを軽く浴びた方がよいものと考えられます。
ニキビはどう扱うべき?
若者の脂性肌に伴いがちなのが、思春期ニキビ。
多感な時期だからこそ周囲の目が気になって、脂性肌よりもむしろこちらのほうが気になる人もいるのではないでしょうか。
ここでは、ニキビへの対処を簡単に述べます。
ゴシゴシ洗顔はNG!
基本的に、洗顔の回数は2回に抑えます。
夜・起床時の2回です。
それ以外にむやみに洗顔しようとして、顔の脂を何かで拭おうとするのは、かえって肌を傷つけるのでやめましょう。
また、洗顔時に顔をゴシゴシとこするのもNGです。
洗顔料は、泡立て用のアミなどを使って細目の泡を作り、泡自体でマッサージをするイメージでやさしく洗いましょう。
枕カバーを取り換えよう
意外と見落としがちなのが、枕カバーの洗濯頻度。
人によっては、取り換え用のカバーすらないというかたもいるのではないでしょうか。
実はこれが大きな落とし穴です。
枕カバーは、頭髪の常在菌が活発に活動しますし、顔に触れている時間も長いものです。
1~2日も使えば、とてもお肌に触れさせられるような状態にないほど、細菌が繁殖しています。
最低でも布用の除菌スプレーで毎晩除菌をするか、2日に一度はカバーを取り換えるように心がけましょう。
筆者はこれだけで、数カ月でかなりの改善がみられました。
化粧水の前の洗顔について
ここでは、洗顔についてもっと掘り下げたいと思います。
思春期向けの化粧水は多数出ていますが、その浸透にあたって、洗顔の仕方や洗顔料の選び方は欠かせません。
まずは洗顔料そのものについて。
筆者がおすすめするのは、パウダータイプのものです。
固形石鹸・クリームタイプに比べて細かい泡が立ちやすく、洗い上がりもさっぱりとした感触になります。
前述にもありましたが、無印良品や百円ショップなどで取り扱っている泡立て用のアミは、常備するようにしましょう。
また、化粧水が浸透しやすい状態にするため、特に夜の洗顔についてはワンポイントがあります。
できれば入浴をして、身体がほてった状態から洗顔を始めてみましょう。
身体を温めて血流がよくなると、皮脂を分泌するお顔の毛穴が開いた状態になります。
この状態で洗顔を始めると、より効果的に、かつ優しい力だけで、毛穴の奥の汚れまでごっそり取れるようになります。
シャワーだけで済ませる人は、首回りを中心にマッサージするように暖かいお湯を浴びてみましょう。
おすすめの化粧水のつけ方
最後に、化粧水のつけかたについてお伝えします。
一部の意見によると、10代の肌の基礎ケアは化粧水だけで十分だという声まで上がっています。
だからこそ、この過程が大事なのです。
まず、手に取る量は2~3滴程度にとどめておきましょう。
寝る直前にお風呂に入る人などは、多くつけすぎるのは特に厳禁です。
そのまま手のひらの上で伸ばしてあたため、顔を手で覆うようにして浸透させていきます。
ドラマやTVなどでよくある「手でパンパンと顔の表面を叩く」というのはNGです。
それは単に、化粧水の保湿成分を蒸発・手のほうに浸透させているだけでほとんど効果がなく、お肌のダメージも懸念されます。
ゆっくりと顔を手で温めるように、肌の表面を化粧水で「押さえて」浸透させていきましょう。
たったこれだけでも、習慣にすると、脂性肌やニキビの改善が期待できます。
是非お試しください。
まとめ
脂性肌・ニキビで一番肝要なのは、気にしすぎない事です。
むやみに触り、ストレスをため込むと、かえって良くない結果が待っています。
生活習慣や洗顔・化粧水などで辛抱強く改善に臨むのが、若いかたにとっては一番大切なことでしょう。
ここで触れた化粧水についても、思春期用のものは非常に多数展開されています。
気になる方は、ご家族とも相談してみて、ケア用品をそろえるのもよいかと存じます。
是非ご参考になさってください。