BBクリームとは何か? 後続のCCクリーム、BCクリーム、DDクリーム、EEクリームとは?
忙しいときに重宝する「これさえあれば」というオールインワンのお役立ちコスメといえばBBクリームですね。
それに続いて登場したのがCCクリーム、そしてBCクリーム、DDクリーム、EEクリームまで登場しました。
一体どこまで続くのでしょうか?
まずBBクリームとは何か、そして後続のクリームの特徴やBBクリームとの違いについてご説明します。
BBクリームとは
まずBBクリームが何であるのかというところからおさらいをしてみましょう。
BBクリームとは「Blemish Balm」の略で、Blemishは「傷、欠点」、Balmは「軟膏、香油」という意味です。
元々は傷や炎症を外部の刺激から保護して隠すためにドイツで開発された医療用クリームでした。
ピーリング治療やレーザー治療、その他手術で受けた肌の傷を保護するために使われていました。
そのBBクリームの保湿性や再生機能をそのまま生かして、UVケア成分や美容成分を足して進化したものが現在のBBクリームです。
BBクリームの用途
BBクリームは、美容クリーム、メイク下地、ファンデーション、コンシーラー、UVクリームの機能をすべて兼ね備えた「オールインワンクリーム」として重宝されています。
忙しいときにメイクの時間が短縮できる、また化粧品にかけるコストも抑えられるということで、時短、節約効果の高い優れた化粧品です。
働く女性が増えて「メイクにあまり時間がかけられない」「メイクにそれほど興味が無くても仕事柄最低のメイクは必要」といった層に支持されて、BBクリームの需要が高まり数々のメーカーから発売されるようになりました。
日本では「韓流コスメ」の影響もあり、BBクリームがブームになりました。
BBクリームの欠点
BBクリームはこのようにとても便利で手軽な化粧品ですが、欠点もあります。
元々傷や欠点を隠すことを目的に作られたクリームなので、シミや傷を隠す効果は高いのですが、肌の質感が隠れてマットな仕上がりになりやすいです。
色の種類は多くても3~4種類なので、元々の肌色とかけ離れた仕上がりになる人もいます。
使い方を誤ると厚化粧に見えやすいです。
肌に密着した仕上がりになりますが、その分落としにくく、オイルクレンジングが必要になります。
脂肌の人は化粧崩れを起こしやすい傾向があります。
CCクリームとは
BBクリームに続いて出てきたのがCCクリームです。
CCクリームのCCが何であるかは、メーカーによって違います。
「Color Control」(色をコントロールする)、「Color Conditioning」(色を整える)、「Complete Correction」(完全に補正する)など、メーカーによって様々です。
使い方もメーカーによって様々で、化粧下地のように利用するものもあれば、BBクリームのようにこれだけで仕上げられるものもあります。
ただどちらかというと、単独で使うよりは化粧下地としての性格が強いと言えます。
BBクリームが最初は医療目的だったのに対して、CCクリームは最初から化粧品として開発されたものです。
そういうこともあってCCクリームは「欠点を隠す」よりも「美しく見せる」ことを目的としています。
BBクリームとCCクリームの違い
数々あるCCクリームの共通点は、BBクリームよりもファンデーション要素が少なく、ナチュラルな素肌感覚の仕上げになる点です。
BBクリームが肌の欠点を「隠す」のに対して、CCクリームは「美しく見えるようにする」ものです。
CCクリームはBBクリームほどのカバー力はありませんが、肌色を補正して光の反射と目の錯覚を利用して肌が美しく見えるように演出します。
BBクリームには出せない「素肌の透明感」を出すことができます。
お泊りの際などに「厚化粧はしたくないけれど全くのすっぴんは見せたくない」という時に役立つのがCCクリームです。
ただCCクリームは単独で使うと落ちやすいので、パウダーと組み合わせて使う方が良いでしょう。
テクスチャーは、BBクリームが重くぼってりした感じなのに対して、CCクリームは薄くさらっとした感じです。
一般的にしっかりしたメイクが好きな人はBBクリーム、ナチュラルメイクが好きな人はCCクリームという選択になります。
BCクリームとは
次にBCクリームというものが出てきました。
これはBBクリームとCCクリームの良いとこ取りをしたような製品です。
BBクリームのカバー力と、CCクリームの肌の補正力を両方兼ね備えているというのがBCクリームです。
BBクリームの重い感じを改善して、さらっとした軽い着け心地になっています。
欠点を隠しながらもナチュラルな仕上がりが実現できるクリームです。
BBクリームを使っていた人と、CCクリームを使っていた人との両方から支持されているという優れモノのコスメです。
どちらを使えば良いかわからない人はとりあえずBCクリームという手もあります。
そして自分に合うものがわかってきたら、BB、CC、その他のものに進んでいくというのもアリでしょう。
DDクリームとは
そしてやっぱりDDクリームが出てきました!
「Dynamic Do-All」(強力なオールインワン)や「Daily Defence」(毎日の肌の保護)といった意味だそうです。
DDクリームは、化粧水、美容液、ファンデーション、日焼け止めをオールインワンでこなすというクリームです。
抗酸化作用があるアンチエイジング成分を多く含み、日焼け止め効果が高く、保湿力が高く、BBクリームよりさらに優れたカバー力があるというのが特徴です。
一言で言うと「高機能のBBクリーム」でしょう。
アンチエイジング対策が特に必要な人や乾燥肌の人におすすめです。
顔だけではなく、足、ひじ、ひざなどにも使えるのが特徴です。
BBクリームが必要でやや年齢の高い人向きです。
EEクリームとは
続いてEEクリームというのも出てきました。
「Ever Effect」(かつて無いほど効果的)、「Energy Enhancer」(エネルギー強化)などの意味があります。
他にも「Early Elimination」(早期の老廃物除去)、「Extra Exfoliation」(特別な角質除去)という意味もあります。
次々に良く考えつくものです...。
EEクリームはこれまでのB~Dクリームの良い点をすべて合わせたクリームということです。
乾燥肌、脂性肌、混合肌などどんな肌質の人でも使用できて、アンチエイジング効果や保湿力が高く、カバー力がありながらも厚塗りに見えない透明感がある、という完璧な効果のクリームです。
テクスチャーは軽い感じで、どちらかというとBBよりCC寄りという感じです。
DDクリームが高機能のBBクリームとすれば、EEクリームは高機能のCCクリーム、または高機能のBCクリームといったところでしょう。
オールインワン化粧品の問題点
BBクリームから始まって、オールインワンのクリームがCC クリーム、BCクリーム、DDクリーム、EEクリームまで出てきました。
FFクリームはまだ無いようですが、最後はZZまで行くのでしょうか?
BBクリームは医療目的で作られたものですが、それ以後のものは美容目的で、BBクリームの人気に便乗した面も見られます。
「これ一つですべてOK」という売り文句は魅力的ですが、そのクリームに含まれるすべての成分が自分の肌に合っているのか、よく考えてみる必要があるでしょう。
特にアンチエイジング対策が必要な人や肌にトラブルがある人は、オールインワンの簡易性よりも優先すべきことが無いか、他にもっとふさわしい化粧品が無いか、もう一度考えてみましょう。
まとめ
BBクリームは元々医療用に開発されたクリームで、傷や炎症部分を隠したり保護するのが目的でした。
それに様々な美容成分を加えてオールインワンのクリームにしたものが、現在使用されているBBクリームです。
BBクリームの人気に便乗して、CCクリームからEEクリームまで、様々なクリームが出てきました。
どれも便利なものですが、含まれている成分が自分に合っているかどうかよく考えてから使用しましょう。