週末は子どもと一緒に、ホホバオイルで全身うっとり肌になろう
子どもがいると、お肌のお手入れにも、なかなか時間が割けないものではないでしょうか。
けれども年齢とともに、しわやシミや乾燥は気になってくるものです。
家事や育児や仕事、あるいは親の介護などで、超多忙の子育て世代の女性におすすめなのが、ホホバオイルです。
全身のケアがこれ一本で、しかも子どもと一緒にできてしまいます。
あなたも、週一回、ホホバオイルデーを作ってみませんか。
ホホバオイルとは
ホホバオイルとはホホバの実からとれるオイル(正確にはワックス)です。
ホホバは砂漠のような乾燥した土地に生育する木で、樹齢が200年になるものもあるといいます。
花が咲くまでに3年ほど、実をつけるまでには5年以上かかるそうで、ゆっくりゆっくり成長していく木です。
現在日本に輸入されているホホバオイルは、オーストラリア産のものや、イスラエル産のもの、パレスチナ産のものなどがあります。
精製した無色透明のホホバオイルと、無精製のゴールデンホホバオイルの2種類があります。
ホホバオイルの成分
ワックスエステルという成分が、ホホバオイルの大部分を占める成分です。
このワックスエステルは、私たち人間の肌にも含まれている成分です。
ホホバオイルが肌にやさしいのは、人間の肌に含まれているのと同じワックスエステルが、ホホバオイルの主成分であるためです。
ホホバオイルと人の肌以外にも、このワックスエステルは、オレンジラフィー、バラムツ、クロマトウダイ、ヒョウマトウダイなどの深海魚やクジラにも多く含まれ、浮力調節やエネルギー貯蔵の働きを持っていると考えられています。
ホホバオイルの効果
肌の保湿に高い効果があります。
人の肌に存在するワックスエステルと同じ成分でできているため、その浸透力もすばらしいです。
また、保湿するだけでなく、皮膚をやわらかくし、弾力のある肌にしてくれます。
皮脂のバランスを調整する作用があるため、脂性肌の場合は皮脂を抑え、乾燥肌の場合は皮脂の分泌を促してくれます。
傷を治す作用や、抗炎症作用も持ち合わせています。
抗酸化作用もあるので、アンチエイジングにもぴったりといえるでしょう。
毛穴の中にも素早く浸透しその汚れを溶かしだしてくれますので、クレンジングや頭皮のケアにも有効です。
さまざまな効果を持ちながら、低刺激なため、赤ちゃんにも使うことができ、おむつかぶれなどの対策にもおすすめです。
医療現場でも、安全性が高いホホバオイルは利用されています。
人の肌のケアのために利用されているだけではありません。
ホホバオイルは、革製品のお手入れ剤としても、マッコー鯨油(スパーム油)の代わりとなるものとして、利用されています。
ホホバオイルで全身ケア
まずは頭皮マッサージ
ホホバオイル全身ケアのスタートとして、入浴前の頭皮マッサージから始めてはいかがでしょうか。
頭皮にホホバオイルを塗り、両手でマッサージをします。
寒い時期ですと、ホホバオイルをてのひらに取って、温めてから塗るとよいでしょう。
お子さんも一緒にするなら、お互いマッサージを交代でしあうと、楽しいスキンシップの時間にもなります。
マッサージは自分でしても気持ちが良いですが、誰かにやってもらうともっと気持ちが良いものです。
お子さんの手では十分でなかった部分があれば、あとで自分で追加マッサージをしてもよいですね。
頭皮マッサージをすることで、頭皮の血行が良くなります。
毛穴の汚れを浮かせてきれいにしたり、頭皮の乾燥をやわらげてくれるので、ふけやかゆみの軽減にも効果が期待できます。
マッサージをしたあとは、ラップやタオルなどで頭皮のパックを行うとより効果的です。
頭皮パックをしている間に
頭皮をパックしている間に、まずはお風呂の準備をしましょう。
そして、その次にするのがクレンジングです。
頭皮のマッサージ同様、毛穴にも素早く浸透し、汚れをとれやすくしてくれます。
強力なクレンジングで、大切な皮脂まで取り去ってしまうということもありません。
今は小さなお子さんでも、日焼け止めを使用していることが多いです。
大人用のクレンジング剤を使わなくても、ホホバオイルがあれば、お子さんの日焼け止めを落とすのにも役立ちます。
お風呂場で、全身マッサージ
クレンジングができたら、お風呂の準備もそろそろできているころではないでしょうか。
次はバスタイムです。
まずはシャンプーをして、ホホバオイルの頭皮マッサージで浮かせた汚れをきれいに流しましょう。
そのあとに体を洗い終われば、あたたかで潤った空気の浴室で、全身マッサージをしてみましょう。
ホホバオイルは赤ちゃんにも使えるやさしいオイルですので、お子さんも一緒に全身マッサージをやってみてください。
お子さんの肌は、まだまだ潤ってマッサージなど必要ないかもしれませんが、立派なスキンシップになります。
やさしく肌を撫でてあげるだけでも、リラックスできますよ。
また、自分ではケアしにくい背中などは、お子さんの手でホホバオイルを塗ってもらうとよいですね。
色々なおしゃべりを楽しむ時間にもなります。
入浴剤として
全身マッサージがおわれば、そのままお湯の中へ入ってしまって構いません。
ホホバオイルは入浴剤としても利用できるのです。
湯船に数滴ホホバオイルを入れるのですが、体についているオイルをそのままにしてお湯につかれば、無駄にホホバオイルを流してしまうことにもなりません。
お湯にホホバオイルが浮いてしまうようなら、時々かき混ぜてください。
このとき、好きな香りのオイルを一緒に入れるのもおすすめです。
ホホバオイルで肌が潤い、香りで心が潤うと、より一層リラックスできる素敵なバスタイムになることでしょう。
保湿剤として
入浴後は、ホホバオイルを保湿剤として利用できます。
化粧水や保湿クリームを事前に作っておいた場合は、それを使用してください。
けれども、忙しくて作る暇がない、という場合でも大丈夫です。
ホホバオイルさえあれば大丈夫なのです。
普段使っている化粧水などで肌を整えてから、ホホバオイルを塗るとよいのです。
顔だけでなく、全身に塗ると肌の乾燥予防にも効果的です。
赤ちゃんのおむつかぶれなどにも効果があるそうですから、年齢にかかわらず、家族みんなで安心して使えます。
オイルというと、べたべたするのではと思われる方もいるでしょう。
けれども、ホホバオイルは人の肌と同じワックスエステルを主成分としているため、べたべたと肌に残ることなく、すーっと浸透していきます。
ドライヤーの前には髪の毛にも
洗髪後の髪の毛をドライヤーで乾かすのなら、タオルドライした髪の毛にホホバオイルを塗ってから、ドライヤーをかけてみてください。
ドライヤーの熱による髪の傷みを軽減することができます。
ほかにも出番はいろいろ
みつろうと混ぜればリップクリームや保湿クリームが簡単に作れます。
唇の荒れは、冬場は特に、大人に限らずお子さんにも多く見られます。
唇だけでなく、肌ががさがさになってしまったり、粉を吹いたようになってしまったり、あるいはしもやけやあかぎれになってしまったりと、肌トラブルの多くなるのが冬場です。
そんな時期は、保湿クリームやリップクリームをホホバオイルで作って常備しておくと、気軽にささっと塗ることができおすすめです。
肌だけでなく、外出前に髪の毛にホホバオイルを塗っておくと、髪の毛の紫外線ケアにもなります。
まとめ
ホホバオイルは飲用こそできませんが、たくさんの効果をもつ万能オイルです。
忙しい毎日に、ゆっくりと頭皮マッサージをしたり、全身マッサージをしたりすることは難しいでしょう。
けれども、週一回、例えば週末だけでも、お子さんとのスキンシップを兼ねて、ホホバオイルを堪能してみてはいかがでしょう。
低刺激なホホバオイルですから、親子一緒に安心して使えます。