夏の紫外線対策の秘訣はパウダーファンデーションだった
女性にとって紫外線は日焼けやシミ、肌を老化させてしまう大敵です。
若々しい肌を維持するためにも、日焼け止めクリームをしっかり塗って紫外線対策をしてる方がほとんどでしょう。
実は、夏の紫外線対策には日焼け止めクリームよりも有効なのはパウダーファンデーションです。
どうしてパウダーファンデーションが紫外線対策にいいのかを紹介しましょう。
目次
日焼け止めのSPF値とPA値
日焼け止めクリームやUVカット化粧品にはSPF値とPA値が表示されています。
まず、SPFというのはサンパーンをどのくらいの時間遅らせるかを数値化したものです。
サンパーンというのは紫外線のUVBによって肌が赤くなってしまうことです。
SPF1の場合、だいたい20分くらい肌が赤くなるのを遅らせることができて、SPF1から50まであります。
PA値はUVAをブロックするのにどのくらいの効果があるかを+の数で示したもので、PA+からPA++++までの4段階あります。
UVAは窓越しにも侵入してくる紫外線のことで、肌の奥まで入り込んで老化を進めてしまいます。
SPFとPAが高いほど紫外線カット効果も高いですが、その分肌への負担も重くなってしまいます。
日焼け止めを塗る量が圧倒的に足りていない
日焼け止めを買う時にはSPFやPAの数値を見て購入しているはずです。
この数値というのは皮膚の1cm四方に2mgの日焼け止めを塗った場合の効果を表しています。
この必要量を顔全体に塗った場合には、何と500円玉大の日焼け止めを顔に塗る必要があります。
しかし、ほとんどの人がこの量の4分の1程度しか塗っていなくて、日焼け止めの量が不足しています。
だいたい日焼け止めの効果は20分の1程度しか得られておらず、紫外線の影響を受けやすくなっています。
また、汗や皮脂などで日焼け止めが流れてしまいますから、こまめに塗り直しする必要があります。
必要量の日焼け止めを塗った場合は?
500円玉大の日焼け止めを顔に塗ってみると解りますが、白浮きしてしまったりべたついたり、ファンデーションが乗らなかったりなど、思うように仕上がってくれません。
また、日焼け止めは肌への負担が大きいので、刺激が強く肌荒れしたり乾燥するなど肌トラブルを抱えてしまう場合もあります。
紫外線を跳ね返すパウダーファンデーションの力
日焼け止めのマイナス面をカバーしてくれるのがパウダーファンデーションです。
UVカット効果のないファンデーションを肌にきちんとムラなく塗った場合、SPF20程度の紫外線対策ができるほどの力を持っています。
細かなパウダーの粒子が肌に密着して隙間なく並んで肌をきれいに見せてくれますが、このパウダーは紫外線を跳ね返すほどのパワーを持っています。
いわゆる日焼け止めに含まれている紫外線散乱剤のような働きをしてくれて、紫外線が肌に入り込まないように弾き返してくれるのです。
つまり、SPF値が同じ日焼け止めとパウダーファンデーションを単品で塗る場合、パウダーファンデーションを塗った方が紫外線カット効果が上です。
リキッドやクリームファンデーションではどうなの?
ファンデーションならどんなタイプでも同じ効果が得られるかと言えば、そうではありません。
リキッドやクリームファンデーションでも多少はパウダー分が含まれていますが、パウダーを固形化したパウダーファンデーションと比べると、かなりパウダー分が少ないです。
多少は紫外線を跳ね返してくれますが、パウダーファンデほどの力は発揮されません。
肌への負担が軽いパウダーファンデーション
日焼け止めは界面活性剤や乳化剤など様々な化学物質が使われていて、どうしても肌に負担がかかってしまいます。
SPFやPAの数値が大きくなればなるほどさらに肌に与える影響は大きく、ウォータープルーフタイプになれば、専用のクレンジング剤でないと落とせないほどです。
一方、水分が含まれておらず油分もわずかしか含まれていないパウダーファンデーションは、肌への負担は日焼け止めと比べるとかなり軽めです。
肌に優しいタイプのクレンジング剤でこすらずに落とすことができて、肌のバリア機能を損なう心配もありません。
パウダーファンデは塗り直しがしやすい
夏場はどうしても汗をかきやすく皮脂の分泌も多いですから、これらの影響で日焼け止めが落ちてしまいます。
こまめに塗り直す必要がありますが、フルメイクしていると塗り直すためにはメイクをいったん全て落とす必要があります。
しかし、パウダーファンデーションなら塗り重ねしやすいですし、皮脂や汗を吸い取ってその部分のみメイクを直すだけですみます。
紫外線対策のベストな方法
パウダーファンデーションがいかに紫外線対策に優れているか解っていただけたでしょうか。
厳しい夏の紫外線をしっかり防ぐためにベストな方法は、上手にパウダーファンデーションを活用することです。
適量の日焼け止めを塗った上にUVカット効果のあるパウダーファンデーションを使うのがおすすめです。
日焼け止めやパウダーファンデーションだけに頼るのではなく、両方を上手に使うことで紫外線からしっかり肌を守ることができます。
化粧下地に日焼け止め効果があるなら、下地とパウダーファンデーションの組み合わせが一番良いでしょう。
ベースメイクを整えながら万全の紫外線対策ができて、紫外線に付け入る隙を与えません。
ちょっと日中に買い物などに出かける程度なら、日焼け止めなしでパウダーファンデのみのメイクでも大丈夫です。
SPF20程度の日焼け止め効果がありますから、肌を傷めずに紫外線対策ができます。
紫外線対策に良いファンデの塗り方
夏は意外と肌が乾燥しやすいので、スキンケアでしっかり保湿しておきましょう。
油分少な目で保湿成分がたっぷりと入った美容液などを活用すると良いでしょう。
しっかりと基礎化粧品が肌になじんでから、日焼け止めかUVカット効果のある化粧下地を塗ります。
均一にムラにならないように伸ばしていくのがコツです。
こちらも充分に肌になじませて、余分な油分や皮脂はチィッシュオフしておきましょう。
パウダーファンデーションは薄く顔全体に伸ばしていきます。
塗り忘れのないように細かい部分もスポンジやパフの端っこを使って塗るようにしましょう。
日焼けしやすい頬などの高い部分はファンデを重ね付けしてあげると効果的です。
また、元々シミがある部分は紫外線が当たるとシミが濃くなりやすいので、この部分も厚塗りにならないようにファンデを重ねてあげましょう。
夏場の化粧直しのコツ
暑い夏は汗や皮脂でメイクも崩れやすく、ピンポイントで化粧直ししたい場合に使える簡単な方法があります。
まず、汗や皮脂が出ている部分を優しくティッシュオフします。
日焼け止めか下地をほんの少量ティッシュやパフに取り、ファンデがよれたり落ちたりしている部分に優しく塗ります。
その上からファンデを薄く重ねてあげると、きれいにメイクが直り日焼け止めも一緒に塗ることができて、ダブルの効果が得られます。
化粧が崩れやすい夏だからこそ、手間のかからない化粧直しをしていきましょう。
まとめ
紫外線量が多い夏だからこそ、肌に紫外線のダメージを受けないように守る必要があります。
パウダーファンデーションにはその力がありますから、日焼け止めと共に上手に活用していくのが大切です。
ちょっとそこまでお買い物に行くとか、室内で作業している時ならパウダーファンデーションのみでも紫外線は防げます。
肌が疲れやすい夏は肌に負担のかからない紫外線対策にパウダーファンデを生かしていきましょう。