髪が緑になる?白髪染めトラブルに注意しよう
白髪があると、それだけで老けて見えてしまいます。
髪が生えるのはとめられないので、白髪染めは一度始めるとずっと行わなければなりません。
自宅でも簡単に白髪染めできる、ホームカラーリング剤がたくさんありますが、中にはおもいがけないトラブルもあります。
白髪染めをする際には、どんなことに気をつければいいのでしょうか。
目次
髪はなぜ黒い?
黒髪にあると、目だって仕方ない白髪。
白髪があると、鏡をのぞくたびに憂鬱な気分になってしまいます。
髪の毛は絶えず伸びているため、一度そめても新しく生えてきた部分は白いままです。
根本部分だけ真っ白になると、また白髪染めを行わなければなりません。
しかし、髪はもともと白髪なのです。
髪が黒くなるメカニズムを見てみましょう。
髪の毛はもともと白髪
アジア系、アフリカ系の人々は髪が黒い人が多いです。
これは紫外線に対する抵抗力が高いからです。
肌や髪の毛を黒くするのは、紫外線に対抗するために生成される「メラニン色素」の色です。
メラニン色素は「メラノサイト」と呼ばれる色素幹細胞で生成され、表皮に放出されて紫外線を吸収してくれます。
紫外線が多い地域ほど紫外線に対する抵抗力が必要となるため、髪や肌が黒くなります。
お肌でつくられたメラニン色素は「シミ」「そばかす」「くすみ」の原因となるため、女性からは忌避されることが多いです。
しかし、髪の毛に関しては、もともと白く生まれた髪を黒く染めてくれる大切な色素です。
髪の毛が生まれるとすぐにメラニン色素が入る
髪の毛は「毛母細胞」というところで作られます。
この毛母細胞の側には色素幹細胞があり、メラニン色素が作られています。
髪の毛が生まれてくると、色素幹細胞からメラニンが生成され、生まれた髪の毛の内部に入り、髪を黒く染めます。
若くて健康な状態の人ならば豊かな黒髪がどんどん形成されていきます。
髪が白髪になるのはなぜ?
髪が生まれてくるところと、髪に色をつけるところが異なるというのは前述のとおりです。
若いうちは白髪が大量に生えてくるということはありませんが、年をとるにつれて白髪が増えてきます。
なぜ白髪が増えるようになるのでしょうか。
白髪のメカニズムとは?
もともと髪の毛は白髪で生まれ、メラニン色素によって黒色をつけられているというのは前述のとおりです。
白髪とはメラニン色素によって色付けされなかった髪の毛ということになります。
なぜメラニン色素が色を付けなくなるのかといいますと、原因は「老化」です。
老化によって細胞が衰えたり機能停止することによって、髪に色をつけるメラニン色素を作り出すことができなくなるのです。
白髪が増え始めるのは一般的に40代を過ぎたあたりからですが、40代は体全体で「老化現象」が顕著になる年代です。
メラニン色素を作りだす色素幹細胞もどんどん死滅していき、復元されることはありません。
そのため、一度白髪が生えると減ることはなく、どんどん増えていきます。
気になる白髪はどうやってケアするのがいい?
白髪が生え始めると、白髪染めを行うタイミング、手段に悩んでしまいます。
最近では自宅でもホームカラーリングできる白髪染めがたくさんあり、わざわざ美容院で高いお金を払うのがばかばかしく思えるでしょう。
しかし、自宅でホームカラーリングを行うと、思いがけないトラブルが発生することがあります。
自宅でのカラーリングは製品や使用法を確認して、正しく行わなければなりません。
カラーリングでアレルギーがおこる
白髪染めの種類はいろいろありますが、とにかくきちんと染めたい人は、薬剤を使った白髪染めが最適でしょう。
髪の内部から染め上げるため、シャンプーやプールなどでも色落ちすることがありません。
思いのままのカラーに仕上げやすく、一度染めれば根本が気になるまでは白髪のことをわすれて過ごせます。
しかし、薬剤を使用した白髪染めで気をつけたいのが薬品によるアレルギーです。
白髪を染めるのは、通常のファッションカラーよりもさらに強力な薬剤が必要となります。
髪内部の組織を薬剤で破壊して、組織のすき間に色素を入れ込むのです。
髪の組織を破壊するため、使う頻度によっては髪がボロボロになってしまう危険性があります。
特に強いダメージを与える酸化染料として、名前の最後に「ジアミン」とつくものがあげられます。
これらはアレルギー反応を発生させることがあり、「劇薬」としても指定されています。
薬剤による白髪染めを行う際は、原材料を十分にチェックし、「ジアミン」系は避けるのがおすすめです。
カラーリングで髪が緑になる?
白髪染めによるトラブルはいろいろありますが、中でも手に負えないのが「髪の緑化」です。
これは文字通り髪の毛が緑色に変化してしまうもので、一度緑になると自分でもとに戻すのはほぼ不可能です。
なぜこのような現象が発生するのかといいますと、原因は「化学反応」です。
白髪染めとひと口に言っても、染料のバリエーションは豊富です。
特に髪を傷めることなく染められるというトリートメントタイプのものは、染料がいろいろあり、中には相性の悪い組み合わせもあります。
特に緑化トラブルが多く発生する組み合わせは「海藻系」のトリートメントタイプの白髪染めと、他の染料を混ぜた場合です。
いつもは髪に優しいトリートメントタイプの白髪染めを使っているけれど、しっかりと染めたいから薬剤を使用した白髪染めを使ってみよう…。
こんな考えから、気軽に白髪染めを行うと、化学反応によって、思わぬ髪色になることがあります。
海藻系白髪染めには、「市販の白髪染めと併せると緑になります」と注意書きしてあるものもあります。
白髪染めはどんなものでもしっかりと注意書きを熟読し、失敗なく使用しましょう。
変色したら、すぐに美容院へ
髪の変色は、自分ではほぼどうすることもできません。
ほかの色を入れても、元通りにはなりませんので、すぐに美容院へ行って相談しましょう。
くれぐれも自分でどうにかしようとして、別の白髪染めをためしたり、ファッションカラーに手をだすのは止めておきましょう。
一番おすすめの白髪染め方法は?
白髪をきれいに染める一番の方法は、やはり美容院です。
プロの美容師なら髪のコンディションや染まり具合を見ながら、ベストな状態で白髪を染め上げてくれます。
薬剤も髪にやさしいもの、染め上がりの良いものなど、その人にあったものをおすすめしてくれますし、失敗はありません。
ただし、白髪が多くて週に1度は染めないと無理な人は、同じ美容院に頻繁に通う事がストレスになってしまう場合もありますので、いろいろと美容院を変えてみるのもいいかもしれません。
家で白髪染めをする際に注意したいのは…
美容院で白髪染めをしてもらった方がきれいに仕上がるのはわかっているけれど、面倒だし家でやりたいという人は、髪が痛みにくいトリートメントタイプ、マニキュアタイプがおすすめです。
ただしこの場合は、白髪染めをコロコロ変えないようにしましょう。
中には薬剤同志の相性が悪いものもあり、前述のように髪の毛が「緑化」してしまうことがあります。
なるべく同じ白髪染めを続けて使うようにし、ダメージや変色を避けましょう。
まとめ
白髪染めを始めると、止めるには勇気がいります。
白髪は見た目年齢をアップさせてしまうため、なるべくなら綺麗にかくしてしまいたいですよね。
白髪染めを行うには、プロにおまかせするのが一番無難です。
美容院へ行く時間が取れない人は、自宅で思わぬトラブルに合わないためにも、白髪染めに書かれている注意書きにきちんと目を通すのがおすすめです。
自分にぴったりの白髪対策を見つけて下さいね。