オーブンでグラフィックボードが修理できる
デスクトップパソコンをご使用のユーザーは、ネット動画やネットゲームのためにグラフィックボードを購入されると思います。
しかし、グラフィックボードは、意外に高額でお小遣いでパソコンを維持・管理されるユーザーにとって、予算的な問題があります。
そこで多くのユーザーは、オークションサイトや中古パーツショップで購入するのを検討します。
特にネットオークションでは前のユーザーが、所有するパソコンでは動作不安定で使えなかったり、新しいものに買い換えたため売るなど様々です。
しかし、これらのグラフィックボードは非常に人気であり、落札するのも容易ではありません。
そこで、意外な方法でジャンク品を修理して使う方法を紹介したいと思います。
上手くいけば、高額なグラフィックボードのジャンク品だって修理可能です。
目次
まず安いグラフィックボードで原因切り分け
先ず、修理の手始めとしてジャンク品をネットオークションで落札します。
この際、高値で落札しないことが重要です。
意外に皆さん同じで、『修理して使う』や『修理用の部品取り用に』と考えています。
落札することに熱くなり、高額な金額はつけないことです。
ジャンク品が落札出来たら、故障原因の特定です。
グラフィックボードの場合、使用中に基盤自体が高温となり、ハンダが溶融し接触不良を起こしている場合があります。
手先の起用な方は、ハンダごてで直したり出来ます。
しかし、今回ご紹介する方法は意外な方法です。
グラフィックボードを修理するにはまずアルミホイルでグラフィックボードを覆う
先ず、冷却装置などプラスチック製の部品は徹底的に外します。
そして、グラフィックボードのCPUすなわちGPUをアルコールなどの揮発性の高い溶剤で脱脂します。
そして、GPUと基盤の間にフラックスを流し込みます。
流し込む際に使用するものとして、注射器が便利です。
フラックスの流し込みが完了したら、アルミホイルでグラフィックボードを覆います。
この際に、グラフィックボードにアルミ電解コンデンサが使用されている場合は、コンデンサにもアルミホイルを巻きます。
グラフィックボードをオーブンで加熱する
そして、アルミホイルで包んだグラフィックボードを240~250℃に加熱したオーブンに投入します。
グラフィックボードを調理して食べるわけではありませんのご安心してください。
加熱時間は約2分程で十分ですが、取り出す際に注意が必要です。
240~250℃のグラフィックボードを直ぐに取り出さないことです。
加熱・急冷により、基盤が破損します。
この際、オーブンの電源をオフにし、徐々に冷却します。
素手で触れる温度になれば、取り出しOKです。
取り出し後、GPUにグリスを塗布し、取り外した冷却装置やプラスチックパーツを戻します。
この方法を行う際に、脱脂するのはグリスなどが加熱されることでハンダを酸化させることを防ぐ目的があります。
冷却装置は基本出来にプラスチック製ファンなので溶けてしまうので外します。
全ての部品が取り付け完了後、修理が終わります。
実際やってみたらハンダ不良が復活した
筆者自身、この修理方法を友人が行った際は驚きました。
確かに、オーブンで加熱することでハンダが剥離した部分を復活できます。
特に、ハンダの剥離部分が不明な場合は全ての場所を修理できるのは時間的なメリットがあります。
グラフィックボードのオーブン加熱修理はリスクも大きい
しかし、この方法はジャンク品や明らかに故障し再起不能なグラフィックボードにしか、怖くて使えないと思います。
最悪の場合、
使用するオーブンが使用不可にあるのは非常に痛手です。
しかし、この修理方法でジャンク品のグラフィックボードが復活出来れば、お小遣い制のサラリーマンや学生にとって非常に魅力的なものだと考えています。
筆者自身、パソコンパーツではありませんが、勤務先で電子基盤をオーブンで復活させていることも見ていますので、諦めのついた部品なら上手くいったら儲けモノと思っています。