グラフィックボードの冷却ファンがうるさい!
デスクトップパソコンには、静音性にこだわるユーザーも少なからずいらっしゃいます。
特にネット動画の視聴や動画編集をされる方にとっては、ファンの音が非常に気になることが多いと思います。
また、深夜にパソコンを使用していると冷却ファンの音が非常にうっとおしく思います。
そこで、冷却ファンがうるさいと感じたらグラフィックボードを疑ってください。
CPU冷却ファンはうるさくない!
先ず、多くの方がパソコンの中で騒音の原因個所として考えるのが、CPU用の冷却ファンです。
しかし、CPUの冷却ファンをリテール品から静音設計品に交換している場合、非常に静かです。
その中で一際うるさい音を発しているのが、グラフィックボードの方なのです。
グラフィックボードをファンレスにする方法もあります。
この方法なら、冷却ファンが無くなりうるさいと思うことはなくなりますが、画像処理能力は大幅にダウンします。
この方法は、あまりおすすめしません。
また、グラフィックボード自体にも静音設計品があります。
そのようなグラフィックボードに交換する方法もありますが、費用が掛かるのでおすすめできません。
では、なぜ同じ冷却ファンなのにグラフィックボードの冷却ファンがうるさいのでしょうか?
グラフィックボードのファンがうるさいワケは?
全てのグラフィックボードのファンがうるさいということではありませんが、基本的に小型の冷却ファンは高回転するとうるさいです。
一方、大型の冷却ファンは小型の冷却ファンに比べ送風量が多いため、グラフィックボードが高負荷になってもファン自体が高回転にならず、冷却ファンがうるさいといったことにはなりません。
これは、冷却ファンの構造や回転数の問題が一番影響していることになります。
ファンの回転数が増える分だけ、騒音の原因になります。
その為、グラフィックボードを購入する際は、静音設計でなくても冷却ファンの大きい製品を購入するのがおすすめです。
これならば、高負荷時に冷却ファンが高回転しないので静かです!
冷却ファンが突然、『うるさい』と感じたら!
しかし、グラフィックボードを使用中に冷却ファンの音を『うるさい』と感じたら、先ずはパソコンのケースを開けて、グラフィックボードを点検します。
グラフィックボードを点検すれば、大量のホコリにまみれていることに気付く筈です。
突然、冷却ファンがうるさいと感じるようになるのは、グラフィックボードにホコリが堆積し、空気の流れが変化することが原因です。
その際は、グラフィックボードを分解して、ホコリを徹底的に除去します。
ホコリの除去後にグラフィックボードを戻して、パソコンを再起動すれば、うるさいと感じた冷却ファンの音も静かになることが多いです。
特に小型のファン程、ホコリの影響により、負荷を受けやすいため定期的に清掃するのがおすすめです。
また、大型の冷却ファンでもホコリを放置すると、音がうるさいと感じるので同様に清掃をおすすめします。
もしかしたら、壊れる前兆かも!
冷却用ファンの音がうるさい原因は、ホコリ以外にもあります。
それは冷却ファンは壊れる前兆かもしれません。
冷却ファンの故障原因は、モーターが焼けることやベアリング部の破損または老朽化です。
基本的に回転体はベアリングが一番重要です。
しかし、グラフィックボードは冷却ファンが壊れる使用不可能になってしまいます。
これは、グラフィックボード用の冷却ファンが販売されていないためです。
しかし、ベアリングの問題であれば、ファンを分解してベアリングを交換すれば再度使用が可能です。
また、日本製の品質の高いベアリングに交換するだけで、回転音が静かになることもあります。
グラフィックボードのファンがうるさいと感じたら、ベアリングの交換をおすすめします。
まとめ
筆者自身、仕事がら機械のベアリングを調べたりすることもあります。
特に回転体がうるさいと感じるのは回転軸部からの騒音です。
グラフィックボードも同様に回転部分が一番消耗が激しいことやホコリの付着に弱いです。
実際に、グラフィックボードのファンがうるさいと感じた場合は、分解してメンテナンスをしたり、ベアリング交換を行ったりしています。
グラフィックボードの破損に比べ、手間やベアリング代は非常に安くて済みます。