グラフィックボードのGPUをオーバークロックするメリット、デメリット
パソコン用語において、オーバークロックといったことを聞いたことがある方は、数多くいらっしゃると思います。
基本的には、オーバークロックとはパソコンに搭載されているCPUを基本スペック以上に引き出す行為です。
基本スペック以上に何故出来るのかと言うと、工業製品の多くには製品の持つ最大能力に対して安全かつ安定して使用するため、リミットがかけられています。
オーバークロックとは、そのリミットを解除して使用する方法です。
グラフィックボードもまた、個別にCPUを搭載しているため、オーバークロックを行うことが出来ます。
しかし、オーバークロックには問題がありますのでご説明したいと思います。
目次
グラフィックボードのオーバークロックとはGPUのリミッタを解除すること
オーバークロックとはユーザー側がリミットを解除して、メーカーが想定していない方法でCPUやグラフィックボードを使用する方法です。
つまり、何かあった場合、設計外の使用をしているため、メーカー保証が受けられません。
そのため、初心者が安易にオーバークロックをした場合、新品で購入したグラフィックボードなど一瞬で破損させてしまいます。
また、経験者であってもオーバークロックの限界点を見極めることが難しく、グラフィックボードを破損させることもあります。
もし、オーバークロックしたものをメーカー保証で修理しようとした場合、簡単にオーバークロックの形跡がバレてしまいます。
オーバークロックの形跡はメーカー側で検知できる
基本的にオーバークロックに失敗した場合、グラフィックボードが作動しなくなります。
これは、これ以上パーツを破損させないために安全装置が働き動作しないといった状態です。
ただし、この状態はメーカー側で解除出来てしまうため、グラフィックボードに搭載されているメモリ内部の記録を確認し、オーバークロックの形跡を炙り出すことが出来ます。
オーバークロックを実施するさい徐々に設定値を変えていく
もし、オーバークロックを実施するさい徐々に設定値を変えていき、動作が不安定にな設定値を見極めます。
動作不安定となる場合は、それ以上の設定値を少しでも変更した場合、起動不能になりますのでちょっとした変化にも注意を払う必要があります。
また、どうしてもグラフィックボードのオーバークロックをする際は、新製品は使用しないことをオススメします。
使用するものは、中古品かつ安価なものがいいと考えております。
これは、オーバークロックによる経済的ダメージを少しでも抑えるためです。
皆さん、オーバークロックは慎重に行ってください。
初心者はオーバークロックすべきではない
筆者自身、過去にCPUのオーバークロックを行い、大変なことになりました。
その際に使用しパーツは全て新品であり、精神的なダメージを経験しています。
その際は、自力でオーバークロックした設定をありとあらゆる方法を試して、何とか正常な状態に戻すことが出来ました。
当時は、マザーボードの設定を変更しており、マザーボードの初期化に成功したため、オーバークロックによる不具合を解消することが出来ました。
しかし、グラフィックボードを取り付けた際はオーバークロックは実施しておりません。
一度オーバークロックで味わった経験があったため、その当時は二度としないと決めていました。
いつしか、そのことも忘れノートパソコンをオーバークロックいてしまい、再起不能にしてしまいました。
もし、初心者の方でオーバークロックをしようとお考えの方に言いたいのは、『絶対にやってはダメ』です。
まとめ
勤務する情報設備担当者にオーバークロックについて質問したことがありますが、回答は『壊れるからやめた方がいい』だけでした。
それでも、オーバークロックをお考えの方は全て自己責任であることを忘れないでください。
さらにオーバークロックにより快適な動作を得られたとしても、必ずどこかに負荷がかかっていますので他の場所が破損することもありますので注意が必要です。