ハンコン(ハンドルコントローラー)のコックピットは自作も可能?レースゲームに欠かせない3つの条件
ハンコン(ハンドルコントローラー)を使ってレースゲームを本格的に楽しむには、本物のクルマの運転席と同等のコックピット環境を自宅に再現しなければなりません。
その手段としては専用のプレイシートを購入する方法や、ハンコンスタンドを導入して椅子を別に用意する方法が考えられますが、ともにハンコン単体を購入するより予算が多く必要です。
ハンコンのコックピットは自作で安上がりに済ませることが可能なのかどうか、ハンコンスタンドやプレイシートに迫るための条件を考察してみました。
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本格的なプレイシートは価格も高額
ハンコンを単体で購入する場合は、ステアリングユニットとペダルコントローラや吸盤などがセットになった製品から選ぶのが一般的です。
安い機種だと新品でもセット価格が1万円台から購入できますが、ハンコンだけではレースゲームを本格的に楽しむのにまだ足りません。
ステアリングユニットやペダルコントローラを適切な位置に配置し、レースゲームのプレイ中にそれらが動かないようしっかりと固定されている必要があるのです。
ステアリングユニットとペダルコントローラ、シートが一体となったプレイシートは本物の運転席に近い臨場感が得られますが、価格が高いという難点があります。
一般的なハンコン用のプレイシートは価格が5万円前後に及び、誰でも気軽に買える値段ではありません。
ステアリングユニットとペダルコントローラが一体となったハンコンスタンドは、プレイシートより安く買えるために人気を集めていますが、シートは別に用意する必要があります。
安上がりに設置するにはコックピット自作という手も
最も安上がりにハンコン用のコックピットを設置する方法としては、既成のデスクや椅子を使って自作するという手もあります。
ハンコンスタンドに相当する部分を市販のパソコンデスクや学習机などで代用すれば、ハンコンの設置は十分に可能です。
デスクの下にペダルコントローラを置き、シートの代わりとなる椅子やソファも準備すれば、自宅にコックピットが出現します。
レースゲームを楽しんでいるゲーマーの中には、こうした方法で自作コックピットを構築している人も少なくありません。
この方法はハンコンのコックピット環境を格安で構築できる点に魅力がある反面、自作するには以下のような注意点もあります。
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ハンコンを設置するデスクにはある程度の高さが必要
ハンコン本体のステアリングユニットを設置するための台座が高すぎたり低すぎたりすると、ハンドルを快適に操作できなくなってしまいます。
本物のクルマの運転席に座ってみればわかりますが、ハンドルは着席した状態で胸くらいの高さに来るのが普通です。
小柄な人はハンドルの位置が高すぎるため、運転席のシートにクッションを敷いて高さを調節しています。
ハンコンを使ってレースゲームをプレイする場合も同様に、ハンドルは胸の高さに来るよう調節することで最も自然に操作できるのです。
その点で一般的なテーブルやオフィス用デスクだとハンドルの位置が低すぎるため、ハンコンを設置するのに適していません。
ハンコンのコックピット用として流用するには、ある程度の高さがあるパソコンデスクの方が向いています。
その上でレースゲームを映し出すモニターをハンコンから50cm前後離した後方に設置すれば、フロントガラスから前方を見るのと同等の運転環境が再現されます。
モニターの画面が大きい場合には、ハンコンのステアリングユニットを1m程度離して設置するといいでしょう。
ペダルコントローラ設置スペースも不可欠
レースゲームをプレイするにはステアリングユニットだけでなく、アクセルやブレーキなどのペダルコントローラも必要です。
ペダルコントローラはデスクの足元に設置することになりますので、この部分が空いていて脚に余裕があるデスクが適しています。
レースゲームのプレイ中はかなり強い力でペダルを踏み込むことになるため、床にただ置いただけではペダルコントローラが動いてしまってプレイに支障が出てしまいます。
ペダルコントローラを床にしっかりと固定するには、下に滑り止めのマットを敷いたり裏に滑り止めシートを貼ったりするような対策も欠かせません。
最も安上がりな方法ではガムテープで床に貼り付けるという手もありますが、見た目が貧乏くさい上に剥がし痕が残ったりするので避けるのが無難です。
デスクに求められる強度
ハンコンのコックピットを設置する上では、ペダルコントローラだけでなくステアリングユニットもしっかり固定されている必要があります。
ステアリングユニットを設置するデスクの天板が薄いと、強度が弱いためにハンドル操作がぶれる原因となってしまうのです。
レースゲームをプレイする際にはハンドルを前後左右に激しく動かす場面が想定されるだけに、デスクにも相応の強度求められてきます。
市販のパソコンデスクを使ってハンコンを設置する場合でも、重量があって天板も厚いデスクを選んでおけば安定性が高くなります。
高さが微調整できるタイプのデスクであれば、自分の体型やシートの高さに合わせてポジションを調節しやすいものです。
コックピット自作に使う椅子の条件
ハンコンのコックピットを自作するには、デスクに加えてシートに相当する椅子も別に用意しなければなりません。
一般的なオフィスチェアではレースゲームをプレイするのに決して快適とは言えず、長時間プレイしていると疲れてくるものです。
プレイ中は背もたれ方向に強い力がかかって椅子が動きやすくなるため、車輪が付いているタイプの椅子はハンコンの自作コックピットに適しません。
最低でもキャスターがロックできるタイプの椅子を選ぶ必要があります。
少々場所を取りますが、椅子の代わりにソファを使えば本物のクルマのシートに近い座り心地が得られるため、長時間のゲームプレイも快適です。
椅子もペダルコントローラと同じく床にしっかりと固定する必要がありますので、マットやシートを使った滑り止め対策が欠かせません。
椅子やソファを壁際に密着させる形で設置するような工夫でも、プレイ中の滑り止め対策は可能です。
ハンコンスタンドなら高さ調節も可能
以上のような注意点に基づいてデスクや椅子を選び、ハンコンの各ユニットを設置してドライビングポジションを調節すれば簡易コックピットの完成です。
そうした自作コックピットはハンコンを使った本格的なレースゲームが格安で楽しめる点はメリットですが、設置やポジションの調整が面倒な面もあります。
慣れない人がハンコンのコックピット自作に挑戦した場合には、ポジションがうまく調節できなかったりして失敗する例も珍しくありません。
特にステアリング部分の高さは微妙な感覚を伴うので、レースゲームをプレイする際のハンドルさばきの精度にも影響してきます。
ハンドルの微妙な高さを重視する人は自作コックピットではなく、自分の体型に合わせてハンドルの高さを自在に調節できるハンコンスタンドがおすすめです。
ハンコンスタンドだと安い商品では2万円前後から買えますので、ハンコン本体プラスαに相当する出費で済みます。
長時間遊んでも疲れにくいプレイシート
ハンコンスタンドを導入する場合でも、シートの役割を演じる椅子やソファは自分で調達しなければなりません。
ハンコンスタンドにうまく合わない椅子しかない場合は新たに購入しなければならなくなり、出費がさらに増えてしまいます。
こうなるとハンコンのコックピットを自作しようという当初の目的から大きく外れてきますが、予算が許すならハンコン一体型のプレイシートがゲーム環境として最も理想的です。
プレイシートを購入するとなるとそれなりの予算も必要とは言え、シートの位置が最適化されているだけに、ドライビングポジションの微調整が楽になります。
プレイシートは長時間プレイしていても疲れにくいようシートの設計も工夫されているため、レースゲームがいっそう快適に遊べるようになるのです。
まとめ
以上のような方法で市販のデスクや椅子・ソファを流用すればハンコンのコックピットを自作することは可能ですが、ドライビングポジションの調節には難しさもあります。
ステアリング部分がちょうど胸の高さに来るよう微調整した上で動かないよう固定するだけでなく、ペダルコントローラや椅子の滑り止め対策も必要です。
ハンコンスタンドやプレイシートを導入するには予算が余計に必要になってきますが、コックピットの自作に費やす労力を省けるという点を考えると、決して無駄な予算ではないと言えます。