GOD BLESS JAPAN!マザーボードのちょっといい話
2011年3月11日午後2時46分発生した東日本大震災に際して、海外から多くの支援がなされました。
台湾も3月11日当日に救助隊の派遣を表明し、義援金等も最終的にはアメリカと並ぶほどの多額の金額に達しました。
そんななか台湾のマザーボードメーカーASUS(エイスース)がささやかながら、日本人にとってうれしいサービスをしてくれました。
エンジニアが密かに刻んだGOD BLESS JAPAN
パソコンのマザーボードの生産においては台湾のマザーボード世界でが9割のシェアを占めます。
その中でもASUSは世界のシェア4割を誇るトップマザーボードメーカーです。
東日本大震災が発生した2011年3月にはASUSはゲーミングブランドR.O.G.シリーズのコンセプトモデルDanshui Bayを開発中でした。
その後、ASUSのエンジニア陣は「GOD BLESS JAPAN」という刻印をしたマザーボードを出荷します。
これはASUSのエンジニア陣が独断でおこなわれたといわれています。
このことに日本のパソコンユーザーの一部が2011年6月頃には気付き、とくにゲーマーの間で話題になり、SNSなどで取り上げられはじめます。
幅広く知られ始める支援のメッセージ
このことがマスメディアなどで広く取り上げられたのは翌12年からです。
実はASUS自体も日本からの問い合わせで初めて気づいたとのことです。
普通であるならば、会社として生産・販売する製品に一部の社員が会社の許可も得ずに勝手にメッセージをプリントしていた場合、その社員は懲罰を免れえないものです。
しかしASUSは、会社の許可を取らずに勝手にしたこととはいえ日本の一日も早い復興を祈ってのことだからと、この件で社員を追求することをせずに不問に付します。
台湾は救助隊派遣・義援金・物資支援などの面で他の国から抜きん出る支援をしています。
義援金は29億円とアメリカに次いで第2位となっています。
他国の善意を金額の多寡ではかるのは失礼かもしれませんが、人口わずか2千万人ほどの台湾がこれほどの支援をしてくれていたことは驚きですね。
そのため日本のパソコンユーザーの多くも、台湾を代表する企業ASUSのこの温かいメッセージに対して感謝のメッセージをインターネット上で表しています。
ASUSのR.O.G.シリーズとは
R.O.G.シリーズはASUSが展開するゲーミングブランド。
R.O.G.はRepublic Of Gamersの略、その名の通りゲーマーやオーバークロッカーにおすすめのASUSのハイエンドモデルラインです。
IntelのCPU向けのMaximus・Rampage、AMDのCPU向けにはCrosshairといったシリーズが用意されています。
サウンド・LANをはじめ様々な機能がASUSを代表するハイエンド使用となっています。
電源回路は「Extreme Engine Digi+ IV」を採用。
オーバークロック時の連続高負荷状態を前提にして設計されたデジタル電源回路なので、ゲーマーやオーバークロッカーの厳しい要求にも対応可能なパワフルさが魅力です。
各種機能を統合したツールアプリのAI Suite 3はオーバークロックを自動・マニュアルで制御できます。
オーバークロック時に確認したい温度・電圧やファン回転数もモニタリングできるので、パソコンの健康管理もバッチリです。
まとめ
マザーボードはパソコンがいったん組み立てられれば、ケースにおさめられてめったに人の目に触れるものではありません。
しかしマザーボードといえばパソコンのすべての機能を制御する司令塔ともいうべき最重要部品。
そのマザーボードにひそかに「GOD BLESS JAPAN」との祈りの文字が刻まれているなんて心強いですよね。