Youtubeで実況しているゲームがやりたい!そんなときはグラボの導入から!
実況動画には色々なものがあり、つい見ているだけでは我慢できなくなりプレイしてみたいと思うこともあるでしょう。
ですが、いざゲームをインストールして実行してみると上手く動かないかもしれません。
動作はカクカクしひどいときにはフリーズしてしまうでしょう。
それはグラボをパソコンに装着していないからかもしれません。
ゲームをするならグラボは必須とも言えるパーツなのです。
ゲームの処理は特殊で重い
世界中で楽しまれているゲームというのは実はパソコンに結構な負担を強いる種類のプログラムだったりします。
リアルタイムで常に大量の演算処理を要求するため通常のプログラムとは異なる特殊なものと言えるでしょう。
そしてその特殊な用途に特化したパーツこそがグラボというわけです。
グラボは映像処理に特化したパーツ
グラボというのは正式名称をグラフィックボードと言います。
グラフィック処理をするボード(板)と覚えておけば良いでしょう。
ボードというのは形状そのもので、確かに板状の基盤に色々なパーツが取り付けられている形をしているのです。
では実際にグラボが何をしているのかというと、それはまずパソコンの基本的な仕組みから見ていく必要があります。
グラボはあくまで「拡張パーツ」であって、基本機能を拡張してくれるものです。
基本を把握していなければ理解は難しいでしょう。
ということでまずはパソコンの構造について簡単におさらいしておきます。
パソコンの中心となるのはCPUとメモリとHDD/SSD
CPUは演算をする装置
パソコンは演算によって処理を行います。
演算と言うのは2進数の演算で「01 + 01 = 10」となるようなものです。
これをものすごーく大量にこなすことで私達が意図したようにパソコンが動いてくれています。
そしてこの演算を行うパーツが「CPU」なのです。
CPUは中央演算装置とも呼ばれ、計算速度の概念と近年ではコア数という概念があります。
計算速度が速ければ速いほど高速に処理を行うことができるわけです。
コア数というのはCPUの演算処理を分散することができる数で、いくつかの処理装置で平行して計算できる仕組みとなっています。
5コアなら5つの計算を平行に行う事ができ、7コアなら7つの計算が可能といった具合です。
メモリは演算用の記憶領域
CPUがいくら計算をしたところで、それを記憶しておかなければ何の意味もありません。
私達が計算の問題を解くときにもいくつかの数式を解いた結果を統合して答えを導き出すように、一塊の処理には記憶領域が必要なのです。
その作業用の記憶領域のパーツが「メモリ」となります。
メモリはCPUが計算で使うための一時的な作業用スペースとして働くパーツです。
同時に計算したいことが多くなればなるほど多くのスペースを必要とします。
HDD/SSDは長期的な記憶領域
メモリは演算用の記憶領域を提供しますが、長期的な記憶をするためのパーツではありません。
そして長期的な記憶を担うのがHDDまたはSSDというパーツです。
これらのパーツは丁度私達が計算用のドリルをこなした後、引き出しにしまうような働きをします。
特徴としてはメモリより処理速度が遅く、かつ記憶容量が膨大ということが挙げられるでしょう。
ゲーム・写真・音楽などのデータはこのHDDないしSSDに保存しているわけです。
以上でCPUとメモリとHDD/SSDの簡単な説明を終わります。
これらが分かっていればグラボの働きも自然と分かるようになるはずです。
グラボはCPUとメモリに相当する
グラボを構成する要素は「GPU」と「メモリ」です。
GPUというのは画像処理専用の演算装置、いわばCPUのようなもので、メモリはこれも画像処理専用のものとなります。
グラボにはHDDやSSDに相当するパーツは存在せず、特に何も保存することはできません。
あくまで演算と演算用の記憶領域を提供するパーツというわけです。
とても負担がかかる画像処理
ゲームで多く使用される画像データというのはデータの中でも重いデータを代表するものです。
単純な文字や数値のデータとは比較にならないほどの重さを誇るため、CPUにもメモリにも相当な負担をかけてしまいます。
例えばグラボが無かった場合、CPUは大量の画像を処理するために常にフルで動くようになるでしょう。
また演算用のデータを溜めておくべきメモリには常にデータがパンパンに入っています。
こうした状況はハイクオリティな描画のゲームであればあるほど起こる可能性が高くなるのです。
グラボが無ければ数世代前のゲームか描画性に重きを置かないゲームのみでしか遊ぶ事はできません。
それほどに画像処理というのはパソコンにとって重い処理なのです。
画像処理はグラボにお任せ
グラボはそんなパソコンに負担をかけてしまう画像処理を引き受けるパーツです。
画像処理という1つの処理を専用のパーツにしたものと言えるでしょう。
基盤の構造からして画像処理に特化しているほどで、パソコンでゲームを遊ぶ上で必須のパーツとなります。
言い換えればパソコンをゲーム機として使えるようにしてくれるパーツなのです。
グラフィックボードにはそれぞれ大量のメモリが詰め込まれています。
このメモリは画像データを大量に読み込んで記憶してくれるわけです。
昨今のゲームはそれ自体の容量が大きいことも去ることながら、ポリゴン数も多く実行時に使用するメモリ量も大変なものとなっています。
この実行時のゲームデータのうち、画像処理に関するものをガンガン読み込んでくれるのです。
また、演算においてもグラボに搭載されたGPUは強力な力を発揮します。
本来であればCPUが担当するべき画像処理を、専門的に処理してくれるためパソコンの負担が劇的に減るのです。
その効果は目覚しく、グラボを導入するだけでそれまでカクついていたゲームがスムーズに動くようになるでしょう。
優先すべきはグラボ
ゲームの紹介ページなどで実行する際の推奨環境などが書かれていることがあります。
このときCPUやメモリなども記載されていますが、何より重要な項目はグラボです。
数世代前のCPUを使っていたとしてもグラボさえ導入すれば動くこともあります。
と言っても過信は禁物で、あまりにもCPUが古くメモリが足りないのであれば動作しない可能性も十分にあるでしょう。
ゲームというのはデータのお祭りのようなものです。
ゲーム処理の演算、画像処理、音声処理、入力処理、出力処理と途轍もない量の演算を行わなければいけません。
GPUはゲーム処理や音声処理をすることができるパーツではなく、それらはパソコン本体のCPUやメモリが担います。
ゲーム処理というのは例えばオブジェクト同士の当たり判定処理などに相当し、判定すべきオブジェクト数が多い程に重い処理になるでしょう。
また音声処理をするために音声をメモリに読み込んでおかなければならず、ビットレートの高い音声データならそれなりにメモリを食います。
全体的なパーツ性能は高い方が良いのですが、やはり一番のネックは画像処理なのでグラボを優先することをおすすめします。
CPUやメモリが良いものであったとしてもグラボが古ければゲームを実行できない可能性は高いほど、グラボは重要度の高いパーツなのです。
まとめ
インターネットが発達し個人の配信が容易になるにつれ、様々なゲーム実況者が誕生しました。
彼ら彼女らがゲームをプレイする様子は楽しそうで、思わず「やってみたい!」と思うようになるでしょう。
そうしたときはまずゲーム環境を揃えることが肝心です。
グラボについて知れば自然とCPUやメモリといったパソコンの構成についても分かるようになるかもしれません。
知れば知るほど快適になるのがパソコンなので、まずはグラボの導入から始めてみて下さい。
ゲーム実況に魅せられてゲームを始めるというのも面白い経験になるはずです。