マザーボードが壊れた? PC故障箇所の見極め方

マザーボード

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「ある日突然パソコンが起動しなくなった…」とか「マザーボードが壊れたかも…」パソコン使用歴の長い方であれば一度はこんな経験したことがあると思います。

PC自作知識のある方はどこをチェックすればいいかすぐに判断できると思いますが、どこから手をつければいいかわからない…と言う方もいらっしゃるでしょう。

そんな方の為に、発生した症状別に故障箇所の見極め方をお話してみたいと思います。



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電源が入らないときは…

昨日まで普通に使えていたのに突然電源が入らなくなるということは意外と多くあります。

そんな時に真っ先に確認して欲しいのが「コンセント周り」です。

なにかの拍子にパソコンの電源コンセントが抜けてしまっていたなんてこともよくあります。

その次に確認するべきところはパソコンの「電源装置」です。

電源装置自体にもオン/オフのスイッチがあるのでまずはそれを確認しましょう。

スイッチがオンになっていることが確認できたら今度は電源装置からマザーボードに繋がっているケーブルを確認していきます。

通常、電源装置とマザーボードへは20ピンまたは24ピンのコネクタがついているケーブルで接続されています。

マザーボードにはたくさんのケーブルが接続されていますが、電源関連のケーブルは比較的大きなものなのですぐに見つけることができるはずです。

また、マザーボード上には複数のLEDが装備されていると思います。

それが光っているかも故障箇所を見極める一つの目安となります。

マザーボードの確認をする時には必ずパソコンの電源コンセントを抜いてから行ってください。

「電源周りに故障はないけど電源が入らない」と行った場合は、CPU故障の可能性が高いと考えられます。

CPUが壊れているとその他のパーツが正常でも電源は投入できません。

CPUが壊れているかどうかの判断は新しいものと取り替える以外に方法はありません。



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ビープ音がなるときは…

パソコンに電源を入れると「POST:Power On Self Test」が行われます。

パソコンによっては電源投入後に黒画面に白い文字で表示される機種もあるのでご覧になったことがある方もいるかもしれません。

POSTは主にハードウェアのセルフテストを行っていて異常を検知するとビープ音がなります。

「ビープ音はなったけど普通に使える」と言うこともあるのであまり気にしていない方もいるかもしれませんがビープ音は、FAN異常やメモリ異常など様々な異常を知られてくれるのでとても重要なものです。

もしパソコンに電源を入れた時にいつもと違うビープ音聞こえたら確認して見ることをおすすめします。

POSTで何かしらの異常を検知した場合には「BIOS」という画面から確認することができます。

BIOSは「Basic Input Output System」といってマザーボードに搭載されている小さなソフトウェアです。

パソコンはこのBIOSで接続されているハードウェアへの入出力やOSの起動などを行っています。

POSTで異常を検知するとこのBIOSで検知箇所を確認することができます。

BIOSへのアクセス方法やPOSTメッセージの確認方法はマザーボードによって異なりますのでマニュアルやメーカーのページでご確認ください。

OSが起動しないときは…

一番多く起きる故障が「電源も正常に入るしPOSTでエラーメッセージも出ていないのにOSが起動しない」ということだと思います。

OSが起動しない原因は3つ考えられます。

一つ目は、OSが記録されているハードディスクが認識されていない可能性です。

この場合は、ハードディスクが故障しているかマザーボードに異常が起きていることが考えられます。

この状態になった場合には「operating system not found」というメッセージが表示されます。

二つ目は、OS自体に問題が起きている可能性です。

ハードディスクが物理的に壊れているわけではなくそこに記録されているOSのデータに異常がある場合もあります。

OSのデータが壊れてしまう原因としては、アップデートの失敗や使用中の強制電源断、ウイルス感染などが考えられます。

解決する方法としてはOSを修復もしくは再インストールする必要があります。

三つ目が、「起動順序」によってOSが起動しない可能性です。

パソコンには起動順序と言うものがあり先ほどご紹介したBIOSで設定することができます。

起動順序を簡単に説明すると「一番最初にどこから起動データを読み込むか」と言うことです。

パソコンで使われているデータの保存先にはCDやDVD、USBメモリやハードディスクなど色々なものがあります。

パソコンは基本的に

1、CDやDVDなど
2、USBメモリ
3、HDDやSSDなどのハードディスク

の順番で起動データを読み込む設定になっています。

細かい説明は控えますが、OSをインストールする際にはこの起動順序が需要です。

USBメモリなどが取り付けられたままパソコンの電源を入れるとこの起動順序の関係でOSが起動しない状態になることがあります。

その際は一度電源を切ってUSBメモリを取り外してからもう一度パソコンを起動すれば解消されると思います。

この3つのうちどれが原因となっているかは表示されているメッセージを見ればある程度判断することができます。

メッセージは英語で出力されるので身構えてしまうかもしれませんが、それほど難しいことは書かれていません。

出力されているメッセージをそのまま検索すれば原因が特定できると思います。

画面がチラつくときは…

「使用中に画面がチラつくようになった…」という経験をした方もいらっしゃると思います。

この時に一番最初に試していただきたいのはモニターとパソコンを接続してるケーブルの挿し直しです。

接触不良が原因であればケーブルの挿し直しをすればすぐにチラつきは解消できます。

挿し直しで解消しない場合は、原因がパソコン側なのかモニター側なのかを特定しなければいけませんが比較的簡単なモニター側の確認からすることをおすすめします。

最近のモニターには明るさなどを調整するメニュー画面があると思いますのでそれを確認してみてください。

モニター側に異常が起きていればそのメニュー画面にもチラつきが起きるはずです。

ケーブルの挿し直しでも改善せず、モニターも正常な場合にはパソコン側のグラフィックボードが原因の可能性があります。

使用中に勝手に電源が切れる…

この事象は、CPU交換、グラフィックボード取り付けなどのカスタマイズを行った時によく発生します。

原因として一番可能性が高いのは「電源装置のパワー不足」です。

パソコンは負荷がかかると必要な電力も大きくなります。

パソコンのカスタマイズをする時には、交換や増設を行うパーツだけでなくそのパーツはどれくらいの電力を必要としているのか今装着している電源でパワーは十分かを確認する必要があります。

ファイルが開けないとき…

「昨日まで開けていたファイルが突然…」なんていう経験をしたことがある方は多くいらっしゃると思います。

この場合はハードディスクのセクタ異常の可能性があります。

セクタという言葉に馴染みのない方もいると思いますが、セクタは簡単に説明すると「記憶領域」のことです。

ハードディスクにはいくつものセクタに分かれておりデータはそのセクタに記憶されています。

まれにそのセクタに異常が起きてしまい記憶されているデータが読み込めなくなってしまうことがあります。

異常が起きたセクタを「不良セクタ」といいます。

残念ながらこの不良セクタを修正する方法はありません。

焦らず確認を

パソコンが壊れてしまうとどうしても焦ってしまう方もいると思います。

パソコンの故障箇所を特定するには冷静になることがとても大切です。

冷静に一つづつ確認していくことが故障箇所を見つける近道です。

メーカー製PCの障害はサポセンへ

障害が起きたパソコンがメーカー製の場合は、メーカーのサポートセンターへ連絡しましょう。

メーカーによってはパネルを開けてしまうとサポート外になってしまうこともあります。

パソコンに問題が起きた時は、メーカーの指示に従うようにしてください。

まとめ

パソコンを自作したことがない方にとってはパソコンの中身はブラックボックスに思えたりするかもしれません。

確かに最初のうちは難しく感じるかもしれませんが、少し知識を身につければ「なんだ、意外と簡単じゃん」と思えるようになるはずです。

知識がつけばパソコンが壊れた時に、マザーボードのどこを見ればいいかわかるようになるはずです。







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