PC版のMinecraftを快適に遊ぶためにベストなグラボはどれ?

グラフィックボード(グラボ)

玄人志向 ビデオカードAMD RADEON RX470搭載 RD-RX470-E4GB

PCで遊べるゲームと言えば色々ありますが、いまだに根強い人気を誇っているのが「Minecraft」です。

動作スペックですがかなり低スペックから動作するため幅が広く「どのくらいあればいいのか分からない」という人も少なくないかと思います。

今回は、Minecraftを動作させるためにベストなグラボについてまとめてみました。

PCでMinecraftをやりたいという人、PCを組んだら遊んでみたいという人は一度参考にしていただけたら幸いです。



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Minecraftはグラボ以外も重要

MMORPGに代表されるような大多数の3Dゲームではグラボが最も重要視され、CPUについては1段階下でも問題なしとされることが多いですが、Minecraftの場合には、CPU・グラボ・メモリの3パーツのバランスが重要とされています。

いずれか1つが突出していても、他の2パーツが足を引っ張ってしまうため、性能面でのアドバンテージを失いやすくなっています。

特にグラボに関しては、搭載されていれば比較的古いCPUでも設定次第で遊べるようになる反面、スペックの高いミドルエンド~ハイエンドクラスのグラボに換装した場合にはCPUが足を引っ張ってしまうため、ハイスペックなグラボを使うためにCPU側にもある程度のスペックが必要になります。



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Minecraftに限って言えばRadeonがおすすめ!

大多数の3Dゲームでは、nVidiaが開発しているGeForceのグラボが性能も高くおすすめされていますが、Minecraftに限って言えばRadeonのほうが相性が良くおすすめとされています。

これは、Minecraftが通常の3Dゲームとは違うAPIで動作していることが大きな要因です。

通常の3Dゲームでは、DirectXと呼ばれるAPIを使用していますが、Minecraftではこれを使用せずにOpenGLという別のAPIで動作しています。

このOpenGLというのが曲者で、GeForceのGTXシリーズでは使えない訳ではないものの、リミッターがかけられているためDirectXと比較して3~4割程度の性能しか出せなくなっています。

そのためどうしてもGeForceのグラボはMinecraftと相性が悪いとされています。

それに対して、Radeonはそういった制限がかかっていません。

そのためスペックではGeForceのグラボに劣ることが多いものの、実際に動作させてみるとRadeonのほうが安定した動作が見込めることがあります。

これが「Radeonのほうが相性が良い」とされる所以です。

QuadroとFireProについて

Minecraftに適しているグラボとして「Quadro」や「FirePro」が挙げられることがありますが、正直なところメリットに比してデメリットが多すぎるためおすすめではありません。

メリットとしてはOpenGLの処理に特化しているためMinecraftでも性能を発揮できるという点がありますが、それに対するデメリットは次のようなものがあります。

●価格が高い
●DirectXの処理能力は低い
●流通量や情報量が乏しい
●シェーダー系Modの処理が苦手

などがあります。

特に大きなデメリットは、価格の高さです。

専門性の高い分野で使用されるため価格は全体的に割高な上、一般的な3Dゲームに使用されるDirectXの処理能力が低いため「他のゲームを遊ぶ」という事も難しいです。

もちろん、ハイスペックな製品を選択すればある程度は動作しますが、元が割高なため数十万単位での出費を覚悟する必要があります。

比較的ユーザーが少なく情報量が少ないと言われるRadeonのグラボ以上の情報量が少ないのもネックです。

また、シェーダー系Modの処理が苦手なため、ハイスペックPCだからこその楽しみである影Modなどを楽しみたい場合にも不適合です。

同時にGTX1000シリーズがOpenGL環境下での性能を上げてきている点なども考えると、完全な「Mincraft専用PC」を組むといった場合でもない限りは選択の余地はない、というのが正直な意見です。

逆に言えば、Minecraft専用のPCと完全に割り切るのであれば、比較的安価な製品でもそれなりの動作が期待できるためおすすめです。

Minecraftは動作する環境はどのくらい?

Minecraftの動作環境は、自分がどのような環境でMinecraftを遊ぶかによって大きく変わります。

俗に「バニラ」と呼ばれる、Modなどに一切手を付けていない状態では低スペックでもそれなりに遊ぶことが出来ますが、シェーダーMod、俗に「影Mod」と呼ばれるリアルな光源と影の演出を追加するModを使用した状態で快適に動作させたい場合には、最新の3Dタイトルが遊べるPCに匹敵するスペックが必要になります。

バニラ環境でのスペックは、次のようなPC環境が推奨されています。

●CPUはIntelならCore i3の2.8GHz、AMDはAthlonⅡの2.8GHz
●メモリは4GB
●グラボはGeForceなら200シリーズ、RadeonはHD5000シリーズ

以上のように、推奨スペックでもかなり低スペックです。

更にPC版MinecraftはOptifineという描画処理を調整する事で負荷を軽減するModもあるため、そういったものを利用することである程度快適にすることも出来ます。

実プレイではどのくらいの環境がベストか

推奨環境について先にも書いた通りです。

しかし、古い型番のパーツも混じっている上あくまでもバニラでの推奨環境なため、PC版の実プレイで利用される事が多い各種Modを使用した環境下では少し力不足です。

特にModで描画距離を伸ばしたり、高解像度テクスチャーを使用する分にはある程度のPCスペックが必要になります。

例えば、描画距離それなり、人気の高い大規模なMODを使用、高解像度テクスチャを利用、シェーダー系Modは未使用の環境であれば次のようなスペックが必要になります。

●CPUはIntelならCore i3、AMDならFXシリーズ
●メモリは8GB
●グラボは現行主流帯のエントリーモデル(GTX1050やRX460あたり)

このくらいのスペックがあれば、大抵のModやリソースパックを使う事が出来ます。

MinecraftをModも含めて楽しみたい、という人はこのくらいを目安にするのがおすすめです。

シェーダー系のModに関しては未使用を前提にしていますが、描画距離を調整するなどして負荷を下げれば、スクリーンショットを撮るために一時的に使う程度なら十分使えます。

シェーダー系Modを使うならどれくらいのグラボが必要?

シェーダー系Modを使う場合には、ユーザーは自分のPCの性能に合わせて影などの品質と負荷具合に合わせたいくつかのシェーダーパックを選択することになります。

最も品質が低い代わりに負荷も軽い低設定から、中品質・中負荷の中設定、非常に高品質な代わりに負荷も非常に大きな最高設定まで様々です。

各設定ごとに必要なグラボのスペックの目安としては、低設定はミドルクラスのグラボ、中設定がアッパーミドル~ミドルエンドクラスのグラボ、最高設定はハイエンドクラスのグラボが必要になります。

また、グラボ以外の部分では、低~中設定では前述した実プレイ環境程度のスペック、最高設定で快適に遊ぶためには高スペックなCPUや16GB超のメモリなどが必要になります。

影Modを使いたい人におすすめ「GeForce GTX1060 6GB」

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Minecraftの場合には、相性の悪さからGeForceのグラボは少しスペックが高い物を選ぶのがベストです。

価格や性能、搭載メモリなどを考えるとGTX1060の6GB版がベストです。

そこそこの価格でMinecraftに限らず、大抵のゲームを快適に遊べるスペックのため非常におすすめです。

ちなみにGTX1060にはメモリとCUDAコアが削減された代わりに価格が下がった3GB版もあります。

性能の低下は殆ど気にならないため、敢えてこちらを選ぶのも方法の一つです。

ただし、Modを入れる事があるMinecraftの場合にはメモリ搭載量の減少は意外と気になるポイントです。

大量にModを入れる予定のある人は6GB版を選ぶのが無難です。

影Modを使いたい人におすすめ 「Radeon RX470 4GB」

玄人志向 ビデオカードAMD RADEON RX470搭載 RD-RX470-E4GB

Radeonに関してはMinecraftとの相性もいいため、GeForceのグラボと比べて安いグラボでも、意外と快適に遊ぶことが出来ます。

そういった点も含めて、最新のRX400シリーズの中でも中間層である「RX470」がおすすめです。

最上位モデルであるRX480と比べると性能は若干落ちますが、その分値段が安く、消費電力も抑え目になっているため導入しやすいのが利点と言えます。

大規模Modや高解像度テクスチャーに加えて、影Modも中程度設定のものまでなら快適に遊ぶことが出来ます。

また、Modを大量に導入する予定のある人は4GB版ではなく8GB版を購入するのもおすすめです。

Minecraft以外のゲームに関しては、上記のGTX1060ほど高性能ではないものの、それでも十分楽しむことが出来ます。

まとめ

Minecraftは必要スペックに上下の幅がかなりあります。

そのため一概に「これじゃなきゃダメ」というグラボはなく最近の製品であれば大半は問題なく動作します。

その中で敢えて挙げるとすれば、Minecraft主体ならグラボはRadeonのRX470の4GBか8GB、他のゲームも遊ぶ気があるのならGeForceのGTX1060の6GBがおすすめです。