自分が使っているグラボの○○を調べたい時に使える方法
自分のPCに載せているグラボの種類や性能を忘れてしまったから知りたい時や、特定のアプリケーションを動かしている時のグラボの発熱やファンの回転数を知りたい時があるけど、どうすればいいのか分からないという事、意外と多いです。
そういった、自分が使っているグラボの様々な情報などを知りたい時に入れておくと便利な、おすすめアプリケーションや知識についてまとめました。
目次
グラボの状態を知ることができる「GPU-Z」
グラボの状態をPC上から知りたい場合に、特に便利なのがフリーソフトの「GPU-Z」です。
フリーソフトと侮ることなかれ、グラボのかなり細かい部分まで詳細に知ることが出来ます。
GPU-Zで閲覧することが主な情報としては、今使っているグラボの性能を始め、グラボのベンダー(実際に作って売っているメーカー)、グラボに搭載されているVRAMの容量からバス帯域、製造メーカーまで知ることが出来ます。
また、ウィンドウ内にあるタブを切り替えることでグラボの現在のGPUのコアクロックやファンの回転スピード、消費電力などについても知ることが出来ます。
ただし、これらはあくまでもおおよその数値であり、他の検証用ソフトと比較すると多少のずれがある事がある点には注意が必要です。
使用しているグラボの細かなスペックからリアルタイムの変化なども確認することができるため、グラボの交換後のチェック等にも使えるため、BTOのPCで性能について詳しく知りたい人などにもおすすめのソフトです。
GPU-Zを手に入れる
GPU-Zを入手する方法は、検索エンジンなどで「GPU-Z」で検索することで提供元サイトが表示されるため、そこから任意のサーバーを選んでダウンロードすることが出来ます。
先にも書いた通りGPU-Zはフリーソフトなので料金などは発生しません。
ちなみに、GPU-Zの初回起動時には以下の三択を聞かれます。
- Yes(PCにインストールして実行)
- No(インストールせず実行)
- Not now(同上、ただし次回起動時にも同三択による質問有)
そのため、一度使えればいいという人は無理にインストールしなくても、NoやNot nowを選ぶことでインストールせずに、一度だけ使う事が出来るようになっています。
ド忘れしてしまい、とりあえず情報が知りたいがインストールするほどではないという時には下2つから選ぶのがおすすめです。
自分が使っているグラボの型番を知りたい
比較サイトなどで性能を比較するために自分が使っているグラボの種類や型番を知りたいという場合、主に考えられる方法は2つあります。
1つはWindowsに元から搭載されている機能の1つ「デバイスマネージャー」を開いてそこから確認する方法、もう1つは先述したGPU-Zを利用して情報を得る方法です。
ただし、どちらもグラボをPC側が認識している必要があるため、デバイス自体が問題なく動作していて、かつドライバがしっかりインストールされている必要があります。
また、販売メーカーレベルでのOCがされている商品などについては、その性能までは知ることが出来ない他、グラボがトラブルで使えない時などは情報を得る事が出来なくなります。
そういった場合には、BTOなどで購入したPCの場合には購入したPCの名前で調べたり、購入したショップのBTOのページから見当を付けるといった方法が必要です。
BTOではなく自分でグラボを選んで買った場合には、買った時にグラボが入っていた箱を調べるのが一番確実かつ手っ取り早く、調べた情報をもとにメーカーページにアクセスすることで詳細なスペックなどを知る事も可能です。
方法1:デバイスマネージャーから確認する
グラボに限らず、PCに接続したデバイスの情報を知る最も簡単な方法の1つとして、デバイスマネージャーから閲覧する方法が挙げられます。
Windows10を使用している場合、タスクバーのWindowsマークを右クリックすると表示されるメニューの中から「デバイスマネージャー」を直接起動することが出来ます。
また、WindowsキーとRキーを同時押しして「ファイル名を指定して実行」を起動し、名前欄に「devmgmt.msc」と入力してエンターを押して実行する事でも起動出来ます。
デバイスマネージャーを起動したら、プルダウンメニューの中から「ディスプレイ アダプター」を選択してクリックするとそのPCが認識しているグラボが表示されます。
ここで表示されるグラボの種類はあくまでもチップの種類なので、ベンダーの種類やクロックなどについて知りたい場合は先述したGPU-Zや各メーカーがここに出しているユーティリティソフトなどを使用するのがおすすめです。
方法2:GPU-Zから確認する
自分が使っているグラボの種類について知りたい場合に出来る簡単な確認方法の1つとして、先述したGPU-Zを使って確認する方法があります。
この方法は、GPU-ZがインストールしてあるPCか、インターネットに接続されダウンロードできる環境にあるPCでしか使う事が出来ませんが、デバイスマネージャーで確認する場合に比べてより細かい所まで確認できる点が大きな利点です。
GPU-Zを起動したら、ウィンドウ内の一番左にある「Graphics Card」を選択する事で、グラボの詳細な情報を閲覧することが出来ます。
使用しているグラボのチップ名だけを知りたい場合、項目のいちばん上にある「Name」の欄に表示されます。
また、GPUのチップ名に限らず、クロックや搭載メモリ量、搭載メモリの種類、ベンダー名などまで詳しく判別することができるため、デバイスマネージャーでは分からない細かい内容が知りたい人はGPU-Zを使う方が便利です。
PC内の各デバイスの状態を参照できるソフト「HWMonitor」
グラボに限らず、様々な情報を参照できるフリーソフト「HWMonitor」もおすすめです。
このソフトはあくまでも現在の「状態」を参照するソフトなので、GPUの上限クロックなど最大スペックについて知る事は出来ません。
また、グラボ以外にもマザーボードやCPU、ストレージなどの使用率や消費電力、温度などを確認することが出来ます。
ソフトを起動してから現在までの最小値と最大値を記録する機能もあるため、ベンチマークソフトなどを起動している最中の負荷の状態を調べたい、という場合にはおすすめのソフトです。
ちなみに、最小値(Min)と最大値(Max)に関しては、View欄から「Clear Min/Max」をクリックすることで最小値と最大値の記録された数値を初期化することが出来るため、ベンチ前などに押しておくと、ベンチ中の最大負荷が解りやすくなるためおすすめです。
自分が使っているグラボの性能が知りたい
自分が使っているグラボのスペックを知りたい場合には、デバイスマネージャーでは知ることが出来ないため、他の方法を使う必要があります。
上述した方法を使ってグラボの名前や品名、ベンダーなどを調べてメーカー公式ページなどにある性能のページを調べるのが手っ取り早く、確実なためおすすめです。
カタログスペックではなく、リアルタイムでのグラボへの負荷や負荷がかかる時の性能を知りたい場合には、先述したGPU-Zを起動して真ん中のタブ「Sensors」をクリックしてリアルタイム表示されるグラフを表示して確認出来ます。
また、最大負荷だけが分かればいい場合には、先述したフリーソフトの1つ「HWMonitor」を使うのも効果的です。
グラボが稼働している時の温度が知りたい
稼働中のグラボの温度状態を知りたい場合にも「GPU-Z」や「HWMonitor」が効果的なためおすすめです。
リアルタイムの温度だけ分かればいい場合にはGPU-Z、稼働中の最大温度を知りたい人はHWMonitorが便利です。
また、これらのソフトが無い場合でも、Radeonの最近のグラボは公式ドライバをインストールすると使えるようになる、Wattmanを使用すると現在のGPUの温度に加えて、グラフで温度の変化の仕方を見ることが出来る他、MSIのAfterburnerもデフォルト状態では表示されない事がありますが、歯車アイコンをクリックして設定を変更する事で、GPUの温度を表示することが出来るようになります。
まとめ
ネットや動画視聴などをする程度であれば、グラボに関してはかなりゆるい基準で使えるため殆ど困る事はないと思っていいです。
ですが、ゲームなどグラフィックに大きく影響を受けるソフトを使う場合にはグラボの性能や状態を把握しておくことは安全にPCを稼働させるためにも重要な事の1つです。
今回紹介したソフト以外にもフリーソフトで便利なものは色々あるため、自分の使いやすいソフトを選んでインストールしておくのもおすすめです。