Geforce GTX1080と相性のいいCPUはどんなものがある?
GTX1080は高いスペックを持ったグラボですが、グラボだけを交換しても性能をフルに発揮できず、持て余し気味になってしまう事が珍しくありません。
この点を解消するためには、早い話「グラボの足を引っ張らない性能を持ったCPU」が必要になります。
今回は、GTX1080のスペックに負けない高い処理能力を持ちつつ、比較的に手にしやすいおすすめのCPUについてまとめました。
目次
CPUにもある程度のパワーが欲しい?
GTX1080のような高スペックのグラボを搭載する場合には、CPU側の処理能力も重要になってきます。
そのため、GTX1080と相性がいいのはある程度のパワーのあるCPU、最低でもミドルクラスの上位、出来ればハイエンドクラスのCPUがおすすめと言う事になります。
これまでは、ゲーミング用途の場合にはシングルスレッドの性能が高いIntelのCPUが安定といった部分が強く、AMDはあくまでも低コスト優先のユーザー向けといった感じが強かったですが、最近ではAMDのRyzenシリーズのようなマルチスレッドに強く、価格も抑えられたCPUも登場しているため、自分の用途やゲーミングの場合には遊ぶタイトルなどに合わせて選ぶのがベターな方法になっています。
GTX1080におすすめのCPU候補
GTX1080のスペックに対応できるだけの処理能力�を持ちつつ、価格や市場への出方などを含めた手に入りやすいCPUとなると、次のような物が代表的な物として挙げる事が出来ます。
- AMD Ryzen 7 1700
- AMD Ryzen 5 1600X
- AMD Ryzen ThreadRipper 1950X
- Intel Core i5 8600K
- Intel Core i7 7700K
などがあります。
価格帯としては、最も安価なのがRyzen 5 1600Xの3万円以下、3~4万円前後のRyzen 7 1700とi5 6800K、i7 7700Kとなり、最も高価なのがRyzen ThreadRipper 1950Xとなります。
パフォーマンスについても、概ねのこの価格差がそのまま反映されるような形となっていますが、最も安価な1600Xでもかなり性能が高いため、迷ったら1600Xや1700を選ぶのがおすすめです。
おすすめのCPU「AMD Ryzen 7 1700」
4万円以下のCPUでありながら、8コア16スレッドを備えたRyzen 7シリーズの1700はGTX1080との相性が良くおすすめのCPUの1つです。
Ryzen 7系最上位である1800Xと比べるとベースクロック少し低めだったりという違いがありますが、CPUの冷却性能が高めな上OCも簡単にできるため、環境さえ整えておけば1800Xと遜色ないスペックまで引き上げる事が簡単にできる点も魅力の1つです。
また、シングル性能に関しては若干「奮わないかな?」と感じる部分もありますが、それを補って余りあるコア数を持つため、マルチコアやマルチスレッドに対応したゲームやアプリケーションを使用する際には、とても強力な点が魅力の1つです。
付属のCPUクーラーについても付属品にしては出来がいいため、OCしない場合には付属クーラーをそのまま使っても意外と静かで便利です。
おすすめのCPU「AMD Ryzen 5 1600X」
Ryzen 7 1700は少し高い、もう少し価格を抑えたいという人には、Ryzenのミドル帯モデルであるRyzen 5 1600Xもおすすめです。
Ryzen 7シリーズと比べると、コア数が2つ減り6コア12スレッドに変化していますが、クロックについては1800Xと同じなため、8コアも必要ないという人は安いこちらを選んでも困る事は殆どないと言っていいです。
ただし、やはり価格の差は性能に出ており、Ryzen 7シリーズに比べると少しパワーが弱いかな?
と言う感じがします。
しかし、それでもマルチコアでの処理能力は高く、GTX1080の処理能力にも追従できるだけのスペックを持つため、GTX1080を載せつつPC全体に必要なコストを下げたい、と言う人にはおすすめの良コストパフォーマンスを持ったCPUです。
注意点として、外箱は1700などクーラー付属のCPUと同じ外箱が使用されていますが、1600Xにはクーラーが付属していません。
そのため、別途CPUクーラーを購入する必要があります。
おすすめのCPU「AMD Ryzen ThreadRipper 1950X」
コストよりも性能を重視したい、という人には16コア32スレッドを持ったAMDのハイエンドCPUである「Ryzen ThreadRipper 1950X」がおすすめです。
シングルコア・マルチコア共に性能が高く、GTX1080のようなハイエンドグラボのボトルネックも殆ど気にせずに使えるため、コストよりもスペックを重視しつつ、Intel系最上位CPUよりも価格を下げられるのが魅力のCPUです。
性質上、感覚的には1700~1700Xが丸々2基載っているようなイメージに近く、コア数の多さからマルチコアの性能は非常に高く、更にシングルコアの性能に関してもRyzen 7シリーズなどよりも向上しているため、GTX1080やそれ以上のスペックを持ったグラボを載せても負ける事はありません。
注意点として、コア数の多さもあってか発熱し易いため、冷却にはメーカー各社から出ている専用のクーラーを使用したり、簡易水冷化を検討する必要があります。
ちなみに、CPUソケットはRyzenシリーズで使用するSocket AM4とは異なり専用のSocket TR4が必要になるため、マザーボードを選ぶ際には注意が必要です。
おすすめのCPU「Intel Core i5 8600K」
Intel系のCPUで価格を抑えつつ、GTX1080に対応できるだけのスペックを確保したい、という場合には、第八世代のCPUである、Core i5 8600Kがおすすめです。
Core i5シリーズはミドル帯のCPUですが、物理コア数が6基に増加した事により、第六~七世代のCore i7シリーズ並のスペックを持ちつつ、価格はそれらよりも安くなっているのが特徴です。
ちなみに、第八世代のCPUの対応ソケットは第六~七世代と同様のLGA1151ですが、使用するピンが異なるため互換性はなく、新しいチップセットを搭載したマザーボードが新たに必要になります。
また、価格面でも第七世代のCore i7よりも安いため、GTX1080を載せたPCを新たに組み直す、という場合には基本的に8600Kのほうがおすすめです。
おすすめのCPU「Intel Core i7 7700K」
既にIntel系のCPUの第六世代を使用している、という場合には共通のソケットを使用できる第七世代であるCore i7 7700Kがおすすめです。
4コア8スレッドと、最近のCPUと比べると若干コア数が少ないかな?
という感じがしますが、クロックは4.2GHzと高くシングル性能も高めなため、シングル性能が重要になるゲームなどでGTX1080を使いたい場合にはマルチコア重視のRyzenシリーズよりもこちらの方がいい場合もあるなど、性能的にはまだまだ現役として使っていけるCPUです。
基本的には、先に挙げた8600Kのほうがおすすめですが、7700Kの利点としては、第六世代のCPUで使用していたマザーボードを利用できるため、新品で買うなら8600K、(対応マザーボードを持っていて)CPUだけを交換するなら7700Kといった選び分けする事が出来ます。
おすすめはi5 8600KとRyzen 7 1700の二つ
今回おすすめとして挙げたCPUの中で、GTX1080と併用する際に特におすすめしたいのはIntel Core i5 8600KとAMD Ryzen 7 1700です。
どちらのCPUも性能面ではトップクラス群には一歩劣っていますが、コストパフォーマンスを重視しつつも性能をしっかりと確保したい今回のような場合にはどちらもおすすめのCPUです。
どちらも価格は3万円台前半と手に取りやすいため、高価なGTX1080と併用する際にもコスト的な負担になりにくく、それでいながら性能も高いため、ボトルネックになり辛い事からGTX1080のスペックをしっかり引き出してくれます。
その中でも使用するアプリケーションがシングルコアの処理能力が重要になる物が多い場合にはi5 8600Kが相性良く、逆にマルチコアの処理能力が重要になる物が多い場合にはRyzen 7 1700がおすすめです。
まとめ
GTX1080のようなハイエンドモデルのグラボであっても主流世代のミドルクラスCPUで十分対応できる性能を持っているため、CPUまでハイエンドクラスにする必要まではありません。
しかし、CPUを相応の性能を持ったものに変更するだけでも単純にグラボだけを換えた場合と比べて差が出るため、余裕がある人はGTX1080への更新だけでなく、CPUの更新も併せて検討するのがおすすめです。