VRコンテンツを快適に楽しむためには「GTX1080」一択な理由
今世界中で大きな盛り上がりを見せているのが、パソコン向けのVRコンテンツです。
対応するVR専用機器の値段はまだ少し高い状況ですが、手に入れて楽しんでみようと考えている人も多いことでしょう。
ただし、VRコンテンツを「快適に」楽しむためには、高性能なグラフィックボードが必要です。
今回は、全てのVRコンテンツを快適に楽しめるグラフィックボード「GTX1080」の魅力に迫ります。
はじめに知っておきたいVR専用機器の推奨スペック
現在市場にパソコン向けVR専用機器として出回っているのは、「HTC Vive」「Oculus Rift」「Microsoft MR」という3種類のデバイスです。
この中で「Microsoft MR」は「HP」「Acer」「Lenovo」「Dell」など複数のメーカーが異なるデザインを持つ製品を展開していますが、「Samsung」の製品を除いて基本性能には違いはありません。
これら3種類のVR専用機器にはそれぞれ「推奨スペック」があり、VRコンテンツを楽しむためには「条件を満たすグラフィックボード」を搭載したパソコンが必要になります。
要求されるグラフィックボードの推奨スペック
ではここで各社が提唱するグラフィックボードの推奨スペックを見てみましょう。
- 「HTC Vive」が提唱するグラフィックボードの推奨スペックは「GTX1060」「Radeon RX480」と同等もしくはそれ以上です。
- 「Oculus Rift」が提唱する推奨スペックは「GTX970」「GTX1060」「Radeon RX480」「Radeon RX290」と同等もしくはそれ以上です。
- 「Microsoft MR」が提唱する推奨スペックは「GTX965M」「Radeon RX460」と同等もしくはそれ以上です。
実は「Microsoft MR」には「Mixed Reality」と「Mixed Reality Ultra」という2種類の推奨動作環境があり、「Mixed Reality」の推奨スペックはもっと低めに設定されていますが、「HTC Vive」や「Oculus Rift」と同等のリフレッシュレートで動作させる「Mixed Reality Ultra」を実現するためには、上記のスペックが必要になります。
快適なVR体験を提供するのは「GTX1080」
以上のVR推奨スペックを見てお分かりのように、VRコンテンツを楽しむためには一定以上の性能を持ったグラフィックボードが必要です。
各社の推奨スペックを満たすという意味ならば、最低ラインとして設定されている「GTX1060」や「GTX965M」を搭載していれば十分と言えますが、VRコンテンツを「快適に」楽しみたい場合は、少し事情が変わってきます。
VRコンテンツを「快適に」利用するための決め手となるのは、「画質設定」でのパフォーマンス能力です。
「最高設定でも描画を維持できるか」が快適さの決め手
VRは文字通り「仮想現実」を体験する「没入型コンテンツ」なので、その世界は現実世界と同様に「滑らかに」描かれなくてはなりません。
「滑らかさ」に直結するのは「kHz」で表される「映像のリフレッシュレート」で、各社のVR専用機器が必要とするリフレッシュレートは「90kHz」になります(「Microsoft」の「Mixed Reality」は「60kHz」で「Mixed Reality Ultra」は「90kHz」)。
また、VR専用機器はヘッドセットの左右のグラス部分にそれぞれ映像を送るため、単純に考えるとモニター2枚分の映像を同時に出力することになります。
多くのPCゲームと同じく、VRコンテンツにも「画質設定」の項目があり、高く設定するほど目の前には美しい世界が広がるので、VRの世界を満喫し、完全な没入体験を目指すのであれば、「滑らかな映像で描かれる美しい世界」を忠実に再現できるグラフィックボードが必要です。
「GTX1060」は各社の推奨スペックを一応満たしていますが、特定のVRコンテンツで画質を「最高設定」にした場合は、「カクツキ」や「表示遅延」が起こる可能性があります。
その点「GTX1080」は各社の推奨スペックを高いレベルでクリアしており、画質を最高設定にしても「カクツキ」や「表示遅延」を起こすことなく、安定した描画を実現できるのです。
VRコンテンツを「快適」に楽しみたいのであれば、「GTX1080」の搭載を強くおすすめします。
GTX1080なら「VR酔い」が起きにくい
推奨スペックを満たしたグラフィックボードであっても「画質設定」を変えると「カクツキ」や「表示遅延」が発生することは前述の通りですが、最も気を付けるべきことは、これらの描画性能不足が引き起こす「VR酔い」です。
VR酔いとは
「VR酔い」は、「目で見ているもの」と脳へ送られる信号の情報がズレているために発生すると言われています。
人によって「VR酔い」の程度や症状が異なるために一概には言えませんが、一般的には「歩いているように見えるのに、実際には歩いていない状況」などが要因となって引き起こされることが多く、描画性能が不足すると発生する「フレームレートの低下」によって起こる「カクツキ」や「遅延」も「VR酔い」に繋がります。
高性能なグラフィックボードだけが「VR酔い」を防ぐ
2Dの世界でグラフィックボードの描画不足が発生しても酔う人はいませんが、VRの世界でこれが発生した場合は高確率で「VR酔い」が起こるので注意が必要です。
せっかく高いVR専用機器を買い揃えたのに、「VR酔い」で満足に楽しめないという状況だけは絶対に避けたいところです。
「VR酔い」の完全なる予防策は未だ存在しませんが、少なくとも「高性能なグラフィックボード」を実装することで予防線を張ることはできます。
画質を最高設定にしても安定した描画を実現する「GTX1080」であれば、多くのVRコンテンツを快適に楽しむことができるようになる上、「遅延」や「カクツキ」などの「描画不足」に由来する「VR酔い」を未然に防いでくれることでしょう。
VRコンテンツの進化にも対応可能
VRコンテンツの歴史はまだ浅く、現在出回っているVRゲームや映像コンテンツの多くは未成熟な状態です。
ただ最近では広大なオープンワールド型ゲーム「Fallout4」のVR版が発表されるなど、その技術は加速度的に進化を遂げています。
今後はさらにリアリティを伴ったVRコンテンツが多く登場し、市場に影響を与えることになるはずです。
そのような高度な描画を要求するコンテンツが出現した場合、各社が提唱する推奨スペックのグラフィックボードでは、満足な描画設定ができなくなる可能性があります。
仮にグラフィック設定を最低に落とした状態で何とか動作できたとしても、VR体験の感動は薄くなってしまうことでしょう。
現時点で最高のVR体験をもたらす「GTX1080」であれば、今後のコンテンツ充実にも十分対応が可能なので、あと数年はグラフィックカードを買い換える心配からは解放されるはずです。
まとめ
VR専用機器が要求するスペックは以外に高く、推奨スペックを満たしたグラフィックボードでも満足な描画が得られない場合があります。
「GTX1080」は2Dのゲーミングにおいても高いポテンシャルを誇っており、さらにVRコンテンツの描画にも絶大な威力を発揮してくれます。
値段が高いのはネックですが、「GTX1080」を搭載しておけばVRコンテンツ本来の輝きを思う存分体験できるので、VRに興味があるなら迷わず「GTX1080」を購入しておきましょう。