グラフィックボードの寿命を伸ばす2つの方法

グラフィックボード(グラボ)

グラフィックボード・グラボ 寿命

デスクトップパソコンを使用して、ネット動画の視聴やネットゲームをプレイされる方にとって、グラフィックボード(グラボ)の寿命は非常に気になることだと思います。

よく、インターネットの質問サイトに『グラフィックボードの寿命はどれくらいですか』などといった質問があるのを見つけます。

やはり、高額なグラフィックボードを使用しているから価格なりの寿命を有していることを消費者は望んでいます。

これは、パソコン本体およびパソコンパーツ、そして全ての家電製品に共通するものだと考えます。

しかし、皆さんがお望みのような寿命は、妄想に過ぎません。



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グラフィックボード(グラボ)の寿命は、使用する環境により大きく左右される

そもそも、全ての工業製品において、設計上の耐用年数というものがあります。

これは、設計側からみた製品の寿命であり、グラフィックボードにも当てはまります。

しかし、あくまでも設計上の耐用年数であり、製品評価試験時に加速劣化試験を行い、評価試験の目標をクリアするものを設計・製造します。

そのため、使用する環境により製品寿命の年数が異なります。

メーカー側が全ての使用環境を想定して、製品設計を行うことは雲を掴むようなことです。

つまり、グラフィックボードも使用方法や使用環境により様々な寿命になります。



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グラフィックボードの寿命を伸ばす2つの方法

もし、グラフィックボードの寿命を考慮して選定したり、延命されたい場合は次のことを実施する必要があります。

『アルミ電解コンデンサ』が使用されていないグラフィックボードを選ぶ

まず、使用されている部品に『アルミ電解コンデンサ』が使用されていないことです。

このコンデンサは内部に電解液がありますので、経年劣化により電解液が漏れだし、グラフィックボードを損傷させます。

このようなことを防ぐ場合は、セラミックコンデンサなど電解液の使用しないものがいいです。

定期的なグラフィックボードの清掃を実施する

つぎに、寿命を少しでも延ばしたい方は、定期的なグラフィックボードの清掃を実施する必要があります。

特にホコリの堆積は、ホコリ自体が炭化して基盤を損傷するだけでなく、周囲の湿気を吸着して基盤内で回路がリークしショートします。

このショートにより、アルミ電解コンデンサなどが破裂し、損傷することもあります。

また、湿気などの水分は、ハンダの表面を酸化させたり、接点部分の腐食を引き起こすため、接触不良などの原因にもなります。

月に1回はホコリの清掃をしたり、ホコリの浸入を防ぐことでグラフィックボードの寿命を延ばすことになります。

ホコリは予想以上に寿命に影響する

筆者自身、グラフィックボードをホコリの堆積により、破損させたことがあります。

また、グラフィックボードだけでなく、マーザーボードも破損させました。

原因は、ホコリにより基盤が焼損したり、回路がショートし、アルミ電解コンデンサが破裂したり、接点不良になったりと、前述で申し上げたことを全て経験しています。

特にアルミ電解コンデンサが破裂することは、非常に被害を拡大します。

グラフィックボードのアルミ電解コンデンサが破裂しただけで、グラフィックボードだけでなく、マザーボードやサウンドボードなど様々なパーツを破損させます。

グラフィックボードの場合は、ホコリ自体も溜まりやすい位置に取り付けられ、過酷な使用や動作環境にあるため、寿命が短くなる可能性があります。

ただ、グラフィックボードが寿命で壊れる分には問題はありませんが、その他のパーツまでも巻き込まれるの非常に精神的なダメージや経済的なダメージが大き過ぎます。

もし、この内容を読まれてパソコン本体のカバーを開けられた方は、ぞっとするような光景が見られると思います。

基盤のあちこちにホコリが堆積し、冷却ファンもホコリまみれ、そしてグラフィックボード付近はホコリの山が出来ていると思います。

その時点でケースを開けられた方は、まだ希望がありますので徹底的に清掃をして、寿命延命をされるべきです。