ハンコン(ハンドルコントローラー)で騒音が発生するのはなぜ?自分でできる3つの防音対策
ハンコンを導入すればレースゲームの楽しさが倍増しますが、機種の選び方やプレイの仕方によっては騒音で周囲に迷惑をかけることになりかねません。
特に集合住宅などで過密な住宅環境にある人は、深夜のプレイを控えるなどハンコンの使用にも制限が加えられがちです。
ハンコンを使うと騒音が発生するのはなぜなのかという理由に加え、自分で実施可能な3つの防音対策についても解説します。
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ハンコンから騒音が生じる原因
ハンコンはステアリングコントローラー部分とペダル部分に分かれていて、両方を組み合わせながら操作することでリアルな運転が再現される仕組みです。
ハンコンから騒音や振動が生じる原因もステアリング部分とペダル部分でそれぞれ異なるため、防音対策は同じでありません。
ハンコンでもFFB(フォースフィードバック)と呼ばれる機能が実装されている機種とそうでない機種では、本当に運転しているかのように体感できるリアルさがまったく異なります。
FFBがあれば路面から伝わる振動の感触がハンドルに反映され、レースゲームをプレイする際にも臨場感が得られるのです。
ハンコンに内蔵されているモーターが作動することによってFFBが実現されているわけですが、このモーターから伝わる振動が騒音発生の一因となっています。
ペダル部分から発生する騒音も対策が必要
一方のペダル部分も騒音とは決して無縁ではなく、むしろステアリング部分より騒音や振動が大きい場合も少なくありません。
レースゲームのプレイに熱中していると、アクセルペダルやブレーキペダルもついつい強く踏んでしまいがちです。
ペダルを踏むときの力や振動が床にそのまま伝われば、階下や隣室に響いて周囲の人々に迷惑をかけてしまいます。
シフトチェンジに伴う音なども含め、家族や隣人に迷惑をかけないでハンコンをプレイするには総合的な騒音対策が欠かせません。
人々が寝静まる深夜にハンコンを使ったプレイを控えるような配慮も場合によっては必要になってきますが、工夫次第では騒音と振動を軽減させることも可能です。
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ペダルコントローラーの下に防音マットを敷く
ハンコンのペダルを操作する際に生じる衝撃は階下に響きやすいため、特に集合住宅で使用する人は振動への対策が欠かせません。
ペダルを踏むことで発生する騒音を防ぐには、音と振動を吸収するような敷物を床に敷くのが効果的です。
実際にハンコンの防音対策を行っている人の例を見ると、防音マットやコルクマット・ヨガマットといった敷物が使用されています。
毛布などの手近な敷物をペダルコントローラーの下に敷くだけでも、音の響き方がだいぶ違ってくるものです。
通販サイトではすべり止めを兼ねたハンコン用の防振・防音マットも売られていますので、ハンコンのコックピットを自作したいという人の騒音対策におすすめです。
住宅環境によっては壁にも防音対策を
FFBを内蔵したハンコンを使用する場合は、ステアリング部分から生じる騒音や振動も無視できないレベルです。
コックピットを自作した場合の騒音対策としては、ペダルコントローラーだけでなくステアリングコントローラーを設置したデスクの下にも防音マットを敷く方法が考えられます。
ハンコンスタンドやプレイシートを購入して本格的にレースゲームを楽しみたいという人は、コックピット全体をカバーするような防音対策が欠かせません。
階下に響く騒音や振動はそうした防音マットの類を敷くことである程度軽減でますが、住宅環境によっては隣室に響く騒音にも配慮が必要です。
壁に防音対策を施すのは床に防音マット類を敷くよりも難しいとは言え、ダンボールなどで壁を覆うだけでもだいぶ違ってきます。
隣室から苦情が来た場合はハンコンを壁からできるだけ離して設置するなどして、置き場所にも工夫をしてみるといいでしょう。
FFBの設定を下げるだけで騒音が軽減
以上のような床や壁への対策でハンコンの騒音はある程度抑えられますが、深夜にプレイする場合にはわずかな音でも近隣の迷惑になることが想定されます。
特にFFB搭載機種でレースゲームの最中にコースアウトしたりして凹凸の大きい地面を走る場面になると、ハンコンから発生する振動がいっそう大きくなってしまうものです。
ダートのような悪路コースを走るタイプのレースゲームでも同様に、FFBからの騒音発生が避けられません。
ハンコン本体を操作して設定をソフトウエア的に変更すれば、FFBを原因とするこうした騒音と振動も抑えることができます。
ハンコンを発売しているメーカーの側でも騒音に配慮した設計を施しており、FFBの振動レベルを下げることで騒音を軽減できる仕組みとなっているのです。
推奨されるFFBの設定
機種によっても設定の仕方が違ってきますが、FFBの振動レベルに関する設定を変えるにはコントローラーのオプション画面を呼び出すのが一般的です。
FFBのレベルは0から100まで自由に設定できる仕組みで、レベルを最大にすればハンドルから伝わる振動も大きくなってレースゲームでも迫力あるプレイが楽しめます。
そうなると騒音も盛大に発生して近隣に迷惑がかかることになるので、少なくとも深夜にプレイする際にはFFBの振動レベルを下げるような配慮も必要です。
床や壁への防音対策を徹底させることで100レベルでも苦情が来なくなったという人はいますがが、深夜であれば50以下に設定するのが無難だと言えます。
振動レベルを下げすぎるとせっかくのFFBが働かなくなってゲームの楽しさが半減してしまいますので、両方のバランスをうまく取ることが大切なのです。
静音設計のハンコンと買い換える
防音マットを敷くような環境改善とFFB設定を変えるソフトウエア上の工夫を徹底させれば、ハンコンに付きもの騒音が大きく軽減されるのは間違いありません。
一方ではハンコンの機種によっても騒音の発生量が違ってくるため、さらに徹底した防音対策としては静音設計の機種に買い換えるという手もあります。
ハンコンの価格帯を見るとFFBを搭載した機種はFFBなしの機種より全般に高額ですが、FFB付きの機種にも価格には開きが見られます。
FFBの駆動方式を工夫することで静音設計が施された機種は、そうでない機種より価格がどうしても高くなるのです。
モーターが発生させる動力をハンドルに伝えることでリアルな振動を再現しているFFBには、ギアで駆動する方式とベルトで駆動する方式の2種類があります。
駆動方式がベルト式の機種は音も静か
FFBをギアで駆動する方式のハンコンは低コストで製造できるため、価格は全般に安い傾向が見られます。
普及価格帯のFFB付きハンコンの多くはこのギア駆動方式を採用していることから、多くのゲーマーがギア方式特有の騒音と振動に悩まされているのです。
ギア駆動方式のハンコンはモーターとハンドルをギアが仲介している関係上、騒音が大きい点に加えて操作感にもガタガタしたような感覚が残ります。
ベルト駆動方式のハンコンは操作性が滑かでそういったガタつき感がなく、FFB動作に伴う騒音もそれほど発生しません。
ベルト駆動方式のFFB搭載ハンコンは高価格帯に属しますが、近隣に配慮しながらレースゲームをとことん楽しみたいという人にはおすすめです。
FFB動作に伴う騒音は振動レベルの設定を変えるソフトウエア上の対策だけでなく、静音モデルのハンコンを選ぶことでハードウェア的にも抑えられるのです。
まとめ
ベルト駆動方式のFFBを搭載した静音設計のハンコンであっても、ペダル操作などの際にはある程度の騒音と振動の発生が避けられません。
集合住宅での使用や深夜のプレイを想定するなら、以上に紹介した3つの騒音対策をうまく組み合わせる必要も出てきます。
ハンコン使用に伴う騒音で家族や隣人から苦情を言われている人は、そういった対策を行うことで安心してレースゲームに集中できるようになるのです。