どんなグラボを選べばいいのか? 自分に必要なグラボの選び方
新しくグラボを導入したい。
そう思ってもいざ購入するとなると、どのグラボがいいのか良く分かりませんよね。
不必要に高いものを買っても仕方ないですし、買ってみたら必要なスペックが足りないなんてこともあります。
そこで今回は自分に必要なグラボが選べるように、グラボの選び方をケースやポイントを踏まえて解説したいと思います。
グラボを選ぶにあたって、いくつかチェックポイントがあります。
ここではチェックポイント別に解説してみたいと思います。
チェックポイント1:使用目的
まずチェックしたいのがグラボの主な使用目的です。
そもそもグラボは、パソコンのグラフィックを描画するのに必要な機能をサポートするものです。
グラボは、グラフィックを強化する目的として、主には「ゲーム」、「画像映像編集」が挙げられます。
そのほかには、「仮想通貨のマイニング」とかにも使われたりもしますね。
ここではグラボのそれぞれの使用目的について解説したいと思います。
ゲーム
ゲームの場合であれば、必要スペックが公式サイトのどこかに記載されているはずです。
ただし、公式サイトに記載されているスペックは最低限度動作するスペックである場合があります。
ゲームによっては必要動作環境と推奨動作環境を記載してくれているところもあると思います。
必要動作環境が最低限度動作するスペックです。
そのため、快適にゲームがプレイしたいのであれば、推奨動作環境のスペックを満たしているグラボを選ぶとよいでしょう。
グラボの性能の差がプレイの差にもつながってきます。
特にFPSなどの瞬時の判断が求められるゲームに利用するグラボであれば、推奨動作環境を満たすことが望ましいです。
なぜなら快適なグラボであれば描画も素早く行ってくれますから、描画に応じてそれだけプレイヤーも俊敏に反応することができるからです。
シミュレーションゲームなど、ゆったりとプレイをするゲームであれば、必要動作環境を満たすスペックのグラボであっても問題ないかもしれません。
画像映像編集
画像映像編集に用いるグラボであれば、性能は高ければ高いほうがよいです。
しかし、画像編集を行うのか映像編集を行うのかで、必要になってくるグラボの性能は異なります。
画像編集であれば、そこまでグラボの性能を必要とはしません。
画像1枚を描画するのにそこまでグラボの性能を必要としないからです。
ですので画像編集にグラボを導入したいという方は、「GTX 1050」や「GTX 1060」といったローエンドからミドルエンドのスペックのグラボを選んでも問題ないといえます。
一方、映像編集を行うのであれば、そこそこスペックの高いグラボが望ましいです。
映像は1枚1枚の画像をつなげて映像として処理をしています。
映像は1秒あたり24~30フレームです。
それが何十秒、何分とあるわけですから、たくさんの画像を処理することになるわけです。
そのためグラボの性能も必然的に大量の画像を即座に処理できるように高性能なものが必要になるというわけです。
特に3DCGの映像を制作するような場合には、グラボの性能が作業の快適性に強く影響します。
3DCGではCGを描画するためのレンダリングがグラボを使用して行われるからです。
現在、最高クラスのグラボは「GTX 2080 Ti」というクラスです。
さすがにここまで性能のよいものでなくても良いですが、3DCGを想定される場合には、「GTX 1070」以上の性能のグラボを用いたほうが快適に作業できると考えられます。
仮想通貨のマイニング
現状、仮想通貨のマイニングは、何をマイニングしても赤字であるといわれています。
そのため、趣味の範囲で楽しめる程度のグラボを選ぶのが無難だと思います。
マイニングに使用する場合には稼働時間が長いですので消費電力がかなり多いことに注意してください。
また、高性能なグラボを使えば、それだけたくさん仮想通貨をマイニングすることができますが、高性能なぶん消費電力がかかります。
グラボのクラスごとの消費電力についてはチェックポイント3を参照してください。
一般的に高性能なグラボのほうがマイニングにおける消費電力の効率がよいと言われています。
電気代は、例えば「GTX 1080」で一ヶ月ずっとマイニングを行ったとすると5000円~1万円程度かかったりします。
消費電力はグラボのワット数をみて、だいたいの目安をつけておきましょう。
仮想通貨のマイニングでグラボを選ぶ際には、電気代も考慮に入れつつ、自分のお財布と相談してグラボを選ぶようにしましょう。
チェックポイント2:価格
グラボを買うにあたって、性能の差は、すなわち価格の差にもなります。
自分の予算をみて購入できるグラボを選びましょう。
ここでは、GTXシリーズについて、それぞれ代表的なクラスの価格帯についてみてみます。
(2019年4月現在)
GTXシリーズのクラスごとの価格目安
- 「GTX 2080 Ti」:15万円~
- 「GTX 2080」「GTX 1080 Ti」:10万円~
- 「GTX 1080」「GTX 1070 Ti」:5万円~
- 「GTX 1070」:4万円~
このように、クラス別にかなり開きがあります。
チェックポイント3:消費電力
グラボの価格だけでなく消費電力もチェックしましょう。
毎月電気代として掛かってきます。
GTXシリーズのクラスごとの消費電力
- 「GTX 2080 Ti」:250W
- 「GTX 2080」:215W
- 「GTX 1080 Ti」:250W
- 「GTX 1080」:180W
- 「GTX 1070 Ti」:180W
- 「GTX 1070」:150W
このように性能が上がるほど消費電力も大きくなっていきます。
同スペックでも最新のものの方が少し消費電力が抑えられていますね(「GTX 2080」と「GTX 1080 Ti」が同スペック)。
省電力を気にせずに高スペックなグラボを買ってしまって、電気代がすごいことになった!
とならないように消費電力にも気をつけてグラボを選びましょう。
チェックポイント4:購入場所
グラボを購入するための購入場所は、主に店舗かオークションサイトが挙げられます。
それぞれの特徴をみてみたいと思います。
店舗
グラボは電気店の店頭や通販で新品を購入するのが一般的な購入ルートかと思います。
店舗であれば保証がついてきて、万が一、パソコンにグラボを取り付けてみて動作しなかった!
という場合でも返品・交換等に対応してもらうことができます。
初めてグラボを購入するといった方は店舗を通して購入するのが無難といえます。
オークションサイト
店舗以外であれば、ヤフオク!
やメルカリといったオークションサイトで出品されているグラボを購入する、という選択肢もあります。
オークションサイトに出品されているグラボは中古の場合が多いです。
店舗で新品で買うよりも、安価に購入することができますが、動作保証がなく、クレームノーリターン、と注意書きがされていることがほとんどです。
仮に動作しなくても返品できないのでリスクがあります。
オークションサイトでのグラボ購入は、これまでにもグラボの購入した経験があり慣れている方向けといえます。
まとめ
グラボを購入する際の主なチェックポイントは「使用目的」、「価格」、「消費電力」、「購入場所」が挙げられる。
使用目的を確認するのも大事だが、グラボの消費電力もチェックして、グラボを使用する際の月々の電気代も意識しておく必要アリ。
オークションサイトなどで購入する際は動作保証がない等のリスクがあることを認識しておこう。