グラフィックボードのsliのメリット・デメリット
近年、光通信回線の普及に伴い、大容量のデータ通信が可能となり、動画のデータが大きくなったことやネットゲームでの3Dグラフィックスの使用が増加し、パソコン自体の画像処理能力を向上する必要が出てきました。
そして、多くのユーザーは、高性能かつ高価なグラフィックボードを後付けしています。
しかし、グラフィックボードの性能や価格は様々であり、高額なものでは10万円以上だったりします。
また、マザーボードとの相性が重要であり、高価なグラフィックボードは相性がいいといったことも確実ではありません。
意外に、安価なグラフィックボードをsliした方が、安価に高性能なネットゲームパソコンになったります。
sliについて説明します。
目次
sliとは同じグラフィックボードをマザーボードに2~3枚後付けする方法
そもそも、sliとは同じグラフィックボードをマザーボードに2~3枚後付けする方法です。
マザーボード自体は、ミドルサイズでもPCIスロットが最低でも3カ所あります。
そこに同一のグラフィックボードを設置するだけです。
1万円以下のグラフィックボードをsliした方が高性能なものより安価
sliは、高性能なグラフィックボードを2~3枚取り付けることも可能ですが、最大のメリットとして安価でマザーボート相性の良いグラフィックボードを取り付けることで、少ない予算で快適なネットゲーム専用パソコンを作ることが出来ます。
この方法は、お小遣い制で予算の限られる妻帯者には非常に魅力的です。
特に1万円以下のグラフィックボードをsliした方が高性能なグラフィックボードを購入するより、明らかに安価に済みます。
sliのデメリットは消費電力と発熱の増加
しかし、sliにはデメリットも存在します。
それは、消費電力の増加とグラフィックボードから発生する熱の問題です。
高価なグラフィックボードを1枚付けた方が、消費電力や発熱量は明らかに少なくて済みます。
しかし、消費電力および発熱量の増加で必要となる投資費用は高価なグラフィックより、明らかにコストは掛からないと考えます。
約1万円もするグラフィックボードを購入した場合と1万円以下のグラフィックボードを3枚購入した場合、投資差額の5万を回収する出来る可能性は無いです。
そこに、冷却用ユニットの導入に投資を1~2万円したとしても、投資差額は回収できないと考えます。
Sliという方法は、意外にメリットの方が大きいと考えております。
4分の1の投資で快適なネットゲーム環境が得られる場合もあり
筆者自身、過去に自作のオリジナルパソコンでグラフィックボードをsliしたことがあります。
この当時は、sliといった方法が有名ではなく、実験的に行っていました。
確かに、グラフィックボボードを複数搭載することで画像処理能力は格段に向上しました。
当時は、グラフィックボードに搭載されているメモリも126MBや256MBと現在に比べ、性能は低いものでした。
安価なグラフィックボードを1枚8000円以下で購入し、sliした結果、8年では高性能で10万円ほどするグラフィックボードとほぼ同等の性能にする事が出来ました。
コストパフォーマンスとして考えれば、4分の1の投資で快適なネットゲーム環境が得られました。
まとめ
現在では、安価なグラフィックボードも高性能で消費電力も少なくなりました。
グラフィックボードのsliという方法を行ったとしても、明らかにメリットの方が大きいものと考えます。
また、安価なグラフィックボードでもマザーボードとの相性が良いものが多く、下手に高額で相性の悪いグラフィックボードを後付けし、運用するよりも動作性能としては満足すると思います。
実際に、筆者自身は過去の経験からグラフィックボードをsliして使用しています。
予算の無い方に非常にオススメしたい方法なので、是非ご検討してはどうでしょうか?