グラフィックボードの静音はケース買換えも前提に!?

グラフィックボード(グラボ)

Sharkoon ATX/MicroATX対応ミドルタワーPCケース VS4-Wシリーズ ブラックカラー/アクリルウィンドウサイドパネル仕様 SHA-VS4-WBK

寝室などでパソコンを使う場合、どうしてもパソコンのファンの音は気になる問題です。

普段はそれほど気にならないパソコンのファンも夜になり周りが静かになると途端にやかましく聞こえてくるものです。

その中で特に問題があるのは静音化するのが難しいグラフィックボードのファンです。

今回はグラフィックボードの静音について考え、寝室でも使える静かなパソコンを実現させてみましょう。



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グラフィックボードはCPUと並んでパソコン内部でも発熱の多い場所

グラフィックボードはCPUと並んでパソコン内部でも発熱の多い場所です。

そのため多くの製品にはファン以外にもヒートシンクが取り付けられています。

ミドルスペック、ロースペックのグラフィックボードならばエアフロー次第で大型のヒートシンクだけでも常用する事は十分可能なので、静音的には一番お勧めできます。

ただ、それでは昨今のオンボード機能の向上とあわせて考えるとグラフィックボードを利用する利点があまりありません。

やはりグラフィックボードを利用するならばミドルハイスペック以上が前提となり、それらの冷却にはファンは必要不可欠になってきます。



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ファンが煩いのはそのファンが回転する際に起きる音

まず大前提としてファンが煩いと感じるのは、そのファンが回転する際に起きる音によってです。

回転数が多いほど音は煩くなりますが、風量は大きくなり、回転数が少ないほど音は静かになりますが、風量は小さくなります。

静音を実現するためには回転数を少なくしなければいけませんが、風量を落とすわけにもいきません。

そのため低い回転数でも十分な風力を得られる大型で、分厚いのファンが静音には必要になってきます。

事実各種メーカーが発売している静音を売りにしている商品の実態はそれであり、グラフィックボードの場合は、大型のヒートシンクと大型のファンを搭載した商品になります。

しかし、そう言ったグラフィックボードは設置するのが困難な場合があります。

ケースやマザーボードのレイアウトによってはスペースにあまり余裕がない

グラフィックボードは多くの場合マザーボードの中段より下のスロットに装着するのですが、ケースやマザーボードのレイアウトによっては、そこに他の外部ボードを装着するスロットがあったり、電源があったりしてスペースにあまり余裕がありません。

一般的なグラフィックボードは、その問題を薄い小型のファンを用いる事で解決していますが、それではどうしても静音化は図れません。

もし大型のファンとヒートシンクを持つグラフィックボードを装着できない場合はこの部分に十分なスペースがあるケースとマザーボードに買い替える必要があります。

静音に対応したグラフィックボードを詰めるのはフルタワーとミドルタワー

良く利用されるパソコンのケースは大きく分けて『フルタワー』、『ミドルタワー』、『マイクロタワー』の3種類があり、マザーボードには『ATX』と『MicriATX』の2種類があります。

この中で静音に対応したグラフィックボードを詰めるのは、フルタワーとミドルタワーのケースにATXのマザーボードである場合がほとんどです。

フルタワーならまず間違いなくどんなグラフィックボードでも搭載する事ができますが、ミドルタワーでは搭載できないものもあります。

どちらにおいても購入前には必ず自分が使う予定の構成でグラフィックボードが搭載できるかどうかを確認しておいてください。

その際に重要なのはケースの奥行きと横幅です。

高さはそれほど重要ではありません。

いくら静音対応のグラフィックボードを装着できると言っても、ゲーミングマシンのような前面メッシュのケースで側面に多数の穴が空いている物では、静音パソコンの実現は不可能なのであらかじめご注意ください。

マイクロタワーやMicroATXを利用して静音を実現したい場合はグラフィックボードの利用は中々むずかしいものがあります。

もし予算と設置場所に余裕があるのでしたらお勧めするのはフルタワーです。

フルタワーでしたらどんな大型のグラフィックボードもまず間違いなく装着できますし、ケース自体に装着するファンも大型の静音タイプの物に変更しやすいです。

単純にケース内部が広いので熱が籠りにくく、静音設計を取りやすい利点もあります。

まとめ

今回ご紹介したのはあくまで一例です。

フルタワーで余裕を持って組めば寝室でも使える静かなパソコンを作り出す事は決して難しくありません。

しかし、それをあえてしないのが自作パソコンの良さかも知れません。

静音は人によって感じ方の差が激しい上に、極めようとすればするほど切りがないものです。

静音においてグラフィックボードのファンの扱いが難しい問題である事は今回述べた通りです。

それを踏まえてまずは自分の手持ちで解決できる事から始めていくのが理想の静音への近道となるでしょう。