グラフィックボードの破損が疑われる際の診断テストについて
デスクトップパソコンのグラフィックボードを増設し、インターネット動画の視聴や3Dグラフィックを利用したネットゲームのプレイ、そしてフルハイビジョン動画の編集をされる方がいると思います。
そして、グラフィックボードの増設から時間が経過すると動作が不安定になり、グラフィックボードの故障を疑うと思います。
その際に、故障の有無をテストするツールがあります。
それは、『MSI Kombustor』というソフトがあります。
今回は、そのソフトについて紹介したいと思います。
目次
『MSI Kombustor』でグラフィックボードの温度を測定
そもそもグラフィックボードは、日々酷使することで寿命があっという間にきます。
どれくらいの時間で需要に達するかは使用環境や使用時間で変化します。
特に、増設から時間が経過するとちょっとした動作状況で故障を疑います。
そこで重要となるのが診断ツールです。
診断テストを定期的に使用することで、グラフィックボードの異常を早期に発見する事ができます。
特に『MSI Kombustor』という診断テストは、グラフィックボードの温度を測定する事が出来ます。
日々温度をチェックすることで、グラフィックボードの故障を判断することが出来ます。
特に温度が導入当初より遙かに高温となり、その状態が続く場合が要注意です。
また、導入時にテストの基準となる診断の実施をオススメします。
基準値があればテスト結果の信頼性が向上します。
基本的に、診断テストに無反応になったグラフィックボードは完全に破損しているので、即時に交換することをオススメします。
フリーズが頻発する場合は直ぐに診断テスト
また、画面にノイズが入ったり、フリーズが生じたりする現象が頻発する場合は、直ぐに診断テストが必要です。
診断テストの結果から、故障によりグラフィックボードの能力が低下していたり、3Dグラフィックを処理した際にGPU(グラフィックボード専用のCPU)の温度が上昇したり、冷却ファンの音がうるさい場合は、グラフィックボードの故障を疑う必要があります。
診断テストで故障個所をいち早く発見する
グラフィックボードの故障原因は稼働時の高温による影響が非常に大きいです。
特に、毎日ネットゲームや動画編集でグラフィックボードを酷使するユーザーの場合、日常点検が重要です。
温度管理や動作状況は体感することは出来ますが、数値化することはむずかしいです。
そこで重要な役割となるのが診断テストです。
診断テストによりグラフィックボードの状態を把握すれば、故障個所をいち早く発見することが出来ます。
特に普段と何か違う、稼働時の音が上に五月蠅い場合は診断テストを実施し、異常が無いか確認することをオススメします。
高温状態が継続した場合はパソコン本体のカバーを開けて目視
異常があるのにも関わらず、放置したことでグラフィックボードのアルミ電解コンデンサーが破裂して、パソコン本体がダメージを受けることは少なくありません。
特にアルミ電解コンデンサーは内部に電解液が充填されており、高温で沸騰してしてしまいます。
診断テストにより、高温状態が継続した場合はパソコン本体のカバーを開け、グラフィックボードの目視確認の実施をオススメします。
この際、アルミ電解コンデンサーの膨張が無いか確認をします。
膨張が確認された場合は、高温にによるダメージでいつグラフィックボードが破損するか予想も出来ません。
診断テストは、これらの問題を客観的に数値化し、問題の有無を確認するツールとして有効だと考えます。
しかも、診断テストに使用するソフトは無料で配布されているため、コストパフォーマンスは非常に高いと考えます。
意外にグラフィックボードの温度を測定するテストツールが無料で入手出来るのは盲点でしたが、今では常に活用しています。
まとめ
筆者自身、高性能なパソコンを自作し、グラフィックボードも高性能な物を搭載しました。
結果、熱暴走により、ケース本体内は高温となり、グラフィックボード及びマザーボードのアルミ電解コンデンサーが破裂し、大きな被害がありました。
当時は、学生だったため復旧に多額の費用が掛かり非常に困りました。
その経験からグラフィックボードの温度管理と診断テストは定期的に実施するようにしています。