チップセットで選ぶメーカー別おすすめマザーボード一覧
皆さんはマザーボードを選ぶとき何を基準に選んでいますか?
単純に値段とか売れ筋ランキングで選んでいる方は、もしかすると本当に自分に必要なものを選ぶことができてないかもしれません。
「もっとハイエンドなものが必要だったかも…」とか「もっと安いモデルでもよかったかも…」なんてことにならないためには、マザーボードに搭載されているチップセットをきちんと理解して選ぶことをおすすめします。
目次
マザーボードはチップセットで選ぼう
チップセットはマザーボードのコアになる非常に大事な部分です。
どんなCPUが搭載できるか、や最大メモリ搭載量、PCI ExpressスロットやUSBポートの数はチップセットによって異なります。
自分の理想にあったマザーボードを見つけるためには値段や売れ筋で選ぶのではなく、「自分の用途にあったチップセットはどれか」を考えることが大切です。
現在主流となっているチップセット「Intel 100 シリーズ」それぞれの特徴とそれを搭載しているマザーボードをご紹介しますのでマザーボード選びの参考にしてください。
性能に妥協したくないなら:Z170 Express チップセット
Z170 Express チップセットはIntel100シリーズの中でもっともハイエンドなチップセットです。
このチップセットの一番の特徴はオーバークロックに対応しているということです。
また、6GbpsのSATAを6ポート、USB3.0を最大10ポートまでサポートしています。
さらに20レーンのPCI Express 3.0をサポートしておりまさしくハイエンドユーザー向けのチップセットです。
パソコンゲームなどの用途でお考えの方にはこのチップセットを搭載したマザーボードがおすすめです。
ASUS Z170 PRO GAMING/AURA ¥19,980~¥52,965
ASUSのZ170搭載マザーボードの中でおすすめなのが本製品です。
ゲーミングマザーボードの名前の通り様々なゲーム向け技術が使われています。
その一つ目が「SupremeFX」というゲーム用オーディオ機能です。
オーディオ性能はゲームを快適にプレイするためにはグラフィック性能と同じくらい大切な要素です。
SupremeFXではノイズの侵入を防ぐことでオンボードオーディオとは思えないくらいの音質となっています。
また、マザーボードの裏側にLEDが搭載されているとか、装飾パーツを自分で作成するための3Dプリント用データが用意されているなど性能だけでなく外観にもこだわりたい方にもおすすめのマザーボードです。
MSI Z170A GAMING PRO CARBON ¥18,856~¥23,680
MSIのゲーミングマザーボードです。
ゲーミングマザーボードの一番の特徴はゲームを最適に楽しむためのツールが付属していることです。
さらに製品には「Interl i219 LAN」というゲーム向けに最適化されたネットワークチップが搭載されています。
FPSをはじめとしたオンラインゲームでは帯域管理が非常に重要になります。
本製品に付属している「MSI GAMING LAN MANAGER」を使えばアプリケーションごとの帯域をカスタマイズすることができるので快適にオンラインゲームを楽しくことができるようになっています。
もっともスタンダードなチップセット:H170 Express チップセット
Z170の次にハイエンドなチップセットがH170 Express チップセットです。
このチップセットはオーバークロックには対応しておらず6GbpsのSATAを6ポート、USB3.0を最大8ポートまでサポートしています。
Z170やH170は「Intel Smart Response Technology(通称:ISRT)」に対応しています。
ISRTはSSDをキャッシュにSSDとハードディスクを組み合わせて使うことでハードディスクへのアクセスを高速化できる技術です。
価格の面からみてもこのチップセットを搭載したマザーボードはもっともスタンダードなモデルとなっており様々なユーザーにおすすめのマザーボードです。
ASUS H170-PRO ¥11,280~¥16,512
ASUSのスタンダードミドルレンジモデルである本製品は自作初心者に特におすすめのマザーボードです。
このマザーボードはパソコンケースへの固定用穴の周辺には電子部品が配置されていません。
そのため、間違って基盤を傷つけてしまう心配が軽減されています。
さらにPCI Expressスロットやメモリスロットのロックも外しやすくなっているので取り付け時の失敗を防ぐことができます。
ASUSUはサポート体制も整っているので初めてパソコン自作に挑戦しようと思っている方にはおすすめです。
ビジネスシーンにおすすめ:B150 Express チップセット
B150 Express チップセットは比較的ローエンドなマザーボードに搭載されているチップセットです。
SATA 6Gbps 6ポート、USB3.0 最大6ポートをサポートしています。
「Intel Small Business Advantage(通称:ISBA)」に対応しています。
ISBAはデータバックアップやUSBポートブロックなどビジネス用途に必要な機能を提供できるためビジネスシーンで利用されるパソコンにはこのチップセットを搭載したマザーボードがおすすめです。
GIGABYTE GA-B150M-D3H [Rev.1.0] ¥8,380~¥11,450
本製品は、最新の第6世代CPUを搭載することができます。
さらにはM.2やSATA Expressも搭載しており高速なデータ転送ができるモデルとなっています。
また、「AMD CrossFire」に対応しておりゲーム向けにも対応可能なマザーボードです。
価格もZ170、H170搭載マザーボードより安価なため色々なユーザーにおすすめできるマザーボードです。
ローコストで自作したいなら:H110 Express チップセット
H110 ExpressはIntel100シリーズの中でもっともローエンドなチップセットです。
ローエンドとはいってもSATA 6Gbps 6ポート、USB3.0 最大6ポートをサポートしておりできるだけ低コストでパソコン自作をしてみたいという方にはおすすめのチップセットです。
価格も安いのでサーバ用途やリビングに設置するパソコンなどにもこのマザーボードがおすすめです。
ASRock H110M-DVS R2.0 ¥5,480~¥6,834
最新のCPUを使ってできるだけ安くパソコンを自作したい方にはこのマザーボードがおすすめです。
このマザーボードには「高密度ガラス繊維 PCB」が使用されています。
マザーボードの一番の敵は「湿気」です。
空気中にあるわずかな湿気でもマザーボードの故障の原因となってしまいます。
本製品に使われている素材は、繊維間の隙間を減らすことで湿気によるショートなどを防ぐことができるようになっています。
まとめ
マザーボードは搭載されているチップセットによって価格や使用用途が異なっているのでマザーボードを単に値段だけを基準に選ぶことはおすすめできません。
もしこれまで価格や売れ筋ランキングでマザーボードを選んでいた方は、是非一度チップセットに目を向けてみてください。
チップセットを元に選べば自分にとって本当に必要なマザーボードが選べるようになるはずです。