イラスト描き用パソコンのグラフィックボード選び

グラフィックボード(グラボ)

描く

イラストをパソコンで描こうという人は、結構いると思います。

実際、イラスト投稿サイトなどを見ると、本当にたくさんのイラストが投稿されています。

プロの作家さんも、パソコンで描くのはごく当たり前のことになりました。

しかし、実際にイラストを描くのに、どんなパソコンが良いのかわからない人もいると思います。

その中でも、グラフィックボードをどう選べば良いのかわからないという話を良く見かけます。

わからないので、高いのを付ければ大丈夫なんだろう、とやたら高いグラフィックボードを選ぶ人を見たこともあります。

そこで、今回はイラストを描くためのグラフィックボード選びについて、少しお話しします。



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試してみる分には、オンボードで十分

2Dイラストを趣味でちょっと描く程度なら、オンボードグラフィックで十分です。

それでやってみて、もう少し本格的に描いてみたいな、とか、動作が重たくて嫌だなとか思ったら、そこで初めてグラフィックボードを付けてみれば良いのです。



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ノートパソコンはあまりおすすめしない

ノートパソコンの場合は、グラフィック機能を後から交換することはできないのが大半です。

そもそもノートパソコンはスペックの他に、携帯性や省電力も重視していますので、同じ価格でもデスクトップに比べてスペックが低くなりがちです。

パーツの交換ができるのも、メモリとストレージぐらいで、あとは本体ごと交換するしかありません。

特に設置場所の問題などがなければ、パーツの交換が可能なデスクトップをおすすめします。

安いので大丈夫

グラフィックボードもやたら高い4万円とかするような、ハイエンドなものを付ける必要はありません。

5千円程度のローエンドのグラフィックボードで、全く問題ありません。

2Dに関しては既に技術が確立しており、GeForceとRADEONの2大ブランドのどちらを選んでも大差ありません。

好きな方を選んでOKです。

接続端子に注意

ところで、5千円台のグラフィックボードは、HDMI端子しかついてないものが多いです。

手持ちの周辺機器にDisplayport端子が必要なものがある場合は、注意が必要です。

というのも、Displayport端子がついているグラフィックボードは、ローエンドにはあまりなくて、ミドルレンジからハイエンドになりがちなのです。

そうすると、価格も1万円ぐらいにポンっと上がってしまいます。

ディスプレイにはDisplayport端子しかないものもあります。

周辺機器をそろえる場合は、ついている接続端子の種類に注意しましょう。

ケースに収まるか、事前に確認を

ローエンドのグラフィックボードは、ハイエンドのものに比べてコンパクトサイズですが、それでもケースに収まるか事前に確認をした方が良いです。

特にスリムケースなど小さなケースを使っている場合は、「ロープロファイルPCI」という小さい拡張スロットになっていることがあります。

その場合、ロープロファイル対応のグラフィックボードでないと、取り付けられないことになります。

対応していていても、別途ロープロファイル用の取り付け部品を用意する必要があったりします。

ロープロファイルで取り付ける場合、拡張スロットを2段使うことになるグラフィックボードもあります。

使うソフトによっては、必須になる

どんなソフトを使うかによっても、グラフィックボードの必要性が変わってきます。

比較的動作が軽快なSAIやPictBear程度なら、オンボードでも大丈夫です。

しかし、PhotoshopやIllustrator、CLIP STUDIOなどプロも使うようなソフトを使う場合は、グラフィックボードを付けないと厳しいと思います。

これらのソフトには、グラフィックボードの演算能力で処理をする機能があるからです。

後は、ペイントソフトと同時に別のソフトをたくさん動かす予定があるなら、やはりグラフィックボードを付けた方が快適でしょう。

使う環境によっても、必須になる

どんな環境で使うかでも変わります。

2台以上のディスプレイを接続して、マルチディスプレイを構築する予定がある場合、オンボードだと非対応のこともあります。

この場合、必然的にグラフィックボードを用意することになります。

もっとも、ちょっと絵を描く程度なら、前述したように安価なグラフィックボードで十分です。

まとめ

最初はわからないと思いますが、実際に使っていくうちに何が足りないのかがわかってくると思います。

もしかすると、グラフィックボードではなくて、メモリが足りないだけかもしれないし、もっと精細に描画できるペンタブレットが必要なのかもしれません。

必要に応じてパーツを交換することで、自分にとって最適な環境を作ることができます。