グラフィックボードの価格帯と用途
PCは日夜性能を上げてきています。
CPU(中央演算処理装置)、記憶媒体(HDD、SSD、メモリー)、GPU(グラフィックプロセッシングユニット)などが進化し、それに伴い様々な規格も変わりつつあります。
この変化のおかげでPCは以前と同じ価格で、より速く、より使いやすいものとなってきています。
そのなかでGPU、いわゆるグラフィックボードという機材の立ち位置はどうなっているのでしょうか。
現在のGPUにはCPU内臓と外付けがあります
現在のPCは基本的にCPU自体にGPUが内臓されているため、購入してからすぐに使うことができます。
だから別途グラフィックボードを購入する必要はないかもしれません。
しかし、PCの用途によっては、あらたに付け足したほうがよりユーザーにあった使い方ができるのです。
一部のビジネスユーザーならばCPU内臓のGPUで間に合うかもしれませんが、一般の人は家庭での使用において、インターネット、マルチメディア、ゲーム等が主流になっていることが多いのではないでしょうか。
それならばやはりグラフィックボードの購入をおすすめします。
では、どのようなボードを選べばよいのでしょうか。
価格帯はどうなのか
グラフィックカードは決して安いものではありません。
ユーザーの使用にあったものを選びましょう。
それにはどのくらいの予算でどれだけの性能が期待できるのか、といった事を考えないといけません。
目安としては、1万円から2万円台。
3万円台。
5万円以上に分けられると思います。
価格が高い分だけ性能も高いと考えて間違いありません。
それとともにグラフィックボードの消費電力も掛かります。
しかしこれは常時いっぱいに使っている時だけで、PCがアイドル状態のときはそれほど気にしなくてよいと思います。
1万円~2万円台のグラフィックスボード
1万円から2万円台のグラフィックボードは一般的な用途、たとえばインターネット、マルチメディア、などは比較的負担なく動いてくれます。
ただしゲームに限ってはオンラインゲームや軽めの3Dゲーム(VRではない)なら動くことでしょう。
Full-HD画質でもゲーム内の画面設定でそれなりには快適に動くでしょう。
ただしグラフィックボードの補助電源が必要ないものと必要なものとが混在していますので、ユーザーのPC電源周りを確認してから購入していただくとよいと思います。
3万円台のグラフィックボード
このクラスは非常にバランスのとれたボードだと思います。
一般的な用途はもちろん、Full-HD画質でのゲーム用途では最高設定でもほぼ快適に動かすことができます。
最近話題のVRでも無理なく動くと思われます。
グラフィックボードの補助電源は必須となります。
5万円以上のグラフィックボード
この価格帯はハイエンドと呼ばれるクラスで、どのような用途でもこなしてくれます。
Full-HD以上の画質でゲームをしたい、最新のVRをしっかり動かしたいなど、様々な用途に答えてくれます。
補助電源も必須となりますし、グラフィックボードの消費電力もそれなりに掛かってきます。
CPUもそれにみあったグレードの高いものでないと効果が発揮されません。
なにより、予算がある人なら良いのですが、一般の方はグラフィックボードにこれほどは掛けられないと思います。
主にゲーマーと呼ばれる人たちに向いているかもしれません。
一般用途で考えると
一般的な用途で考えると1万円から2万円台のグラフィックボードでよいのではないでしょうか。
この中で補助電源が必要なく、インターネット、マルチメディア、それなりのパフォーマンスでゲームもできるからです。
しかし予算がゆるす範囲で最高のものを選んだほうが後悔はないのは確かです。
購入した後で、もっとパフォーマンスのいいのがほしくなった、などとなることが多いからです。
これはグラフィックボードだけでなくどんなものにもあてはまるのではないでしょうか。
まとめ
PCを使う上ではグラフィックボードは絶対に必要です。
日常生活に負担にならない消費電力、お財布にやさしい価格などを考慮し、1ワットあたりのパフォーマンスが高いグラフィックボードを作っているのはNvidiaというメーカーです。
他にAMDというメーカーがありますが、あまりおすすめはしません。
しかし決して悪いということではありません。
あくまで消費電力と性能のパフォーマンスで考えてみると前者が良いのかなと思えるのです。
とくにGeForceシリーズの「GTX 750 Ti」や「GTX 950」の補助電源が必要ないモデルがおすすめのように感じます。
なぜなら一般の人が日常で使うのに十分な性能を備えているからです。
しかしこうも考えられます。
高くて性能のいいものを購入し長く使い続ける。
このパターンもあるのかなとも思います。
どちらにするかはユーザー様がよく考え、納得し選ばれたら良いと思います。