グラフィックボードの水洗いについて!

グラフィックボード(グラボ)

洗う

グラフィックボードと言えば、デスクトップパソコンで高画質なネットゲームのプレイやネット動画の視聴、ハイビジョン動画の編集を行う上で欠かせない後付けハードウェアです。

しかし、グラフィックボードは精密機械であり、ホコリや水分の非常に弱いです。

その中で、グラフィックボードの水洗いと言う行為を行うユーザーがいたので調べて見ました。



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グラフィックボードを水洗いではない!

そもそも、グラフィックボードを水洗いすることは、一般常識的に考えられない話です。

精密機器などを水洗いすれば、乾燥が不完全の場合は回路がショートして破損します。

また、運よく完全乾燥したとしてもハンダ付けした部分から酸化が進行したり、GPUやチップセットの接点部で接触不良が発生したりします。

そもそも、グラフィックボードを丸ごと水洗いするのではなく、ホコリや帯電し易い冷却ファンのブレードのみで行う行為です。



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分解して水洗いする!

グラフィックボードの水洗いと言うから、間違いの原因になります。

正確にはグラフィックボードを構成するパーツで分解可能な部分を、水洗いすることです。

基本的には冷却フィンやヒートシンク、冷却ファンのブレードを水洗いすることになります。

実際に、冷却フィンやヒートシンクの清掃は非常に手間が掛かります。

特に冷却フィンの場合、フォン同士の狭い隙間にホコリが堆積します。

爪楊枝や綿棒などで清掃する方法もありますが、時間が掛かり過ぎてダメです。

それなら、漬け置きして水洗いした方が楽で済みます。

また、冷却ファンのブレードも取り外すと簡単に清掃が出来ます。

分解しない状態で、清掃するとブレードを破損することもあります。

ブレードを外して水洗いできる方が、手っ取り早くて楽です。

水洗い時に洗剤を使用するメリット!

冷却フィンやヒートシンク、そしてファンブレードを水洗いする際は、食器用洗剤の使用をおすすめします。

実は、汚れを浮かし落とす効果以外もあるんです。

それは、洗剤の主成分である界面活性剤に重要なメリットがあるんです。

実は、海面活性剤はホコリの帯電防止効果があるんです。

これは、衣類などの静電気防止にも利用されています。

例えば、柔軟剤などに静電気防止効果があるものは、界面活性剤が含有しています。

海面活性剤を添加することで、繊維表面に被膜を形成し、絶縁効果がもたらされます。

同様に、冷却フィンやヒートシンク、ファンブレードなども帯電するため、常に静電気が発生し、ホコリを呼び寄せます。

そのため、海面活性剤を少量添加した水で洗い流して、完全乾燥させることで表面に保護膜が形成され、ホコリを呼び難くなります。

実際に、ファンブレードなどはホコリでびっしりになっていることが多く、食器用洗剤を含ませたキッチンペーパーなどでホコリを除去するだけでも効果があります。

水洗い後に乾燥以外に行うことは?

グラフィックボードに各パーツを取り付ける際、完全乾燥後に行うことがあります。

それは、グラフィックボード側との接触部の脱脂です。

脱脂と言うとパーツクリーナを連想する方がいますが、パーツクリーナはおすすめしません。

せっかく、形成した静電保護膜まで除去してしまいます。

そこで、消毒用アルコールなどでGPUなどに接触する部分を脱脂します。

作業はこれで終了です。

あとは、グラフィックボードを元の状態に戻すだけで終了です。

これだけで、グラフィックボードに堆積するホコリは軽減出来ます。

グラフィックボードにとって、ホコリは一番厄介な敵なので定期的にメンテナンスがおすすめです。

まとめ

筆者自身、大学時代の専攻が化学系のため、ホコリが蓄積し易い場所や家具なども食器用洗剤を含ませた雑巾で拭いています。

意外に、ホコリの蓄積が少ないため、主婦にもおすすめです。

実際に、グラフィックボードのホコリ除去や帯電防止については、大学時代の恩師から教えて頂きました。

その際の説明は、『界面活性剤は静電気の防止になるよ』でした。

そのアドバイスを元に、グラフィックボードを清掃した結果、ホコリの除去だけでなく、体積も抑制できたので今でも実践しています。