ハイエンドグラフィックボードGTX1080で快適なゲーム生活を送ろう
ゲームの世界において家庭用ゲーム機とPCゲームの世界は大きく異なります。
家庭用ゲーム機では誰もが同じゲーム機を使ってプレイすることになるので皆同じ世界を楽しむことができるのですが、PCゲームの世界ではそれぞれのPC性能によって見える世界は異なります。
そしてゲームにおけるPCの性能を左右するものが「グラフィックボード」と呼ばれるパーツです。
今回はそんなグラフィックボードの中でも高性能を誇る「GTX1080」を中心にみていきましょう。
PCゲームに必要な要素
家庭用ゲーム機はただ単に手に入れれば直ぐにどんな作品でも楽しむことができるのですが、PCゲームを楽しむ場合にはその環境作りから行わなければいけません。
ゲームを楽しむためには以下の3つのパーツが主に重要となります。
- CPU:中央演算装置、様々な計算を行ってくれるパーツ
- メモリ:主記憶装置、ゲーム中の様々なデータを一時的に読み込んでくれるパーツ
- グラフィックボード:画像処理に特化したパーツ
CPUはゲームを実行するプログラムの計算を行うために使われ、メモリはプログラムに随時必要なデータを読み込み、グラフィックボードは画像処理における計算とデータの読み込みを行います。
どれが欠けてもゲームを実行することはできず必要不可欠です。
そして中でも重要なのがグラフィックボードとなります。
ゲームを実行する上で最も重く大変な処理が画像処理で、現代において最早この画像処理は通常のCPUやメモリだけに任せておけるほど軽い処理ではなくなりました。
現行のゲームを遊ぶ場合、基本的にグラフィックボードは必須と考えておいて良いでしょう。
もしグラフィックボードを刺していないノートパソコンで遊べるのなら、それはマザーボードと一体型のグラフィックボードに代わるパーツ(グラフィックチップないしオンボードグラフィックス)が組み込まれているからです。
グラフィックボードの構造をチェック
グラフィックボードは簡単に説明するとCPUの画像処理版のパーツ「GPU」と「メモリ」からなるパーツです。
いわば画像処理に特化したCPUとメモリと考えても良いでしょう。
他に接続端子や冷却ファン、出力端子などのパーツが取り付けられていますが、役割としては画像処理をこなすパーツとなります。
PCに用いられているCPUは数個のコアと呼ばれるユニットによって構成されており、それぞれがある程度大きなものとなっています。
それに比べてグラフィックボードにおけるGPUのコア数は1000以上がザラで、かなり小さなもので構成されている形です。
なおGTX1080には2560個のコアが搭載されています。
近年ではプログラム技術が発達することでますます画像処理は複雑で大量の演算ができるようになりました。
そうした技術をゲームに組み込めば当然演算量は大量なものとなり、また読み込むデータ量も多いものとなるわけです。
性能の良いグラフィックボードが必要になるのは当然のことといえるでしょう。
GTX1080がなくても大抵のゲームは遊べる
実はゲームを遊ぶためにGTX1080は必須のものではありません。
どちらかというと推奨するべきものであって、無いからといってゲームが動かないということはないでしょう。
次にそのあたりを確認していきます。
PCゲームには「必要環境」と「推奨環境」という区分があります。
これは「ゲームを最低限起動できる環境」と「ゲームを満足な設定で遊べる環境」と言い換えることができるでしょう。
この差はゲーム内の主にグラフィックに関する設定にあります。
PCゲームの世界では家庭用ゲームと異なりグラフィックの画質を変更できるタイトルが多くあります。
むしろ標準的な機能といっても良いでしょう。
グラフィックの設定項目はゲームにもよりますが、影の有無や遠方のオブジェクトの描画可否、光の特殊効果から描線のスムージングなど多岐に渡ります。
グラフィックの設定項目を全て有効にすると演算項目が増えるため、処理量は格段に重いものとなります。
ですがその分、グラフィック表現は向上し素晴らしいゲーム世界を描画してくれるでしょう。
反対にグラフィック項目を最低限なものにすると、荒々しい画質のゲーム世界が現れることになります。
これが正に「必要環境」と「推奨環境」の違いなのです。
ゲームタイトルによりますが、必要環境と推奨環境のグラフィックはかなり異なるものになります。
私達は視覚から受ける情報に大きく左右されるので、ゲームを完全な形で楽しみたいなら推奨環境でプレイするのがベターといえるでしょう。
そして多くのゲームの推奨環境をラクラクと満たすのがGTX1080という高性能なグラフィックボードなのです。
新しい作品が出ても耐えられる
ゲーム業界は常に進歩し続けるため時間が経つごとにより性能の良いグラフィックボードを求めるようになります。
そうなると現行のゲームを必要環境で遊んでいる場合、次の世代のゲームが出た場合に必要環境を満たせなくなる恐れがあるのです。
必要環境を満たせない場合、ゲームの処理をこなすことができず、コマ送りのような処理になったり時にはフリーズしてしまうことも珍しくありません。
こうした問題は性能の良いグラフィックボードを採用することである程度しのぐことができます。
GTX1080は現行のゲームにおける必要環境を軽々と超える性能を有しているため、数年経過しない限り使えなくなるということはまずないでしょう。
ということはゲームの世代に合わせて買い換える必要が無いということで、却って経済的に有利ということもできます。
必要環境に合わせるためにその都度グラフィックボードを買い換えるよりも簡単ですし、必要環境を満たすかどうかを確認するストレスを溜める必要もありません。
しばらくは快適なゲームライフを送る事ができるはずです。
いわゆるハイエンドなパーツ
改めて「GTX1080」という文字列が意味するところを確認しておきましょう。
まず「GTX」ですが、これはNvidiaという企業のグラフィックボードのブランドGeForceにおけるハイエンドクラスなシリーズ名です。
次に「1080」とありますが、これは「10」と「80」に分けることができます。
「10」というのは世代であり、以前の世代は「9」とか「8」だったりしました。
また「80」というのはその世代におけるグラフィックボードの性能を示す指標で、概ね4以下はローエンド、5から7がミドルレンジ、8と9がハイエンドとされています。
まとめるとハイエンドクラスのGTXの世代10における性能が80なグラフィックボードが「GTX1080」となるわけです。
価格はそれなりに高い
グラフィックボードの価格帯は性能と比例しており、それぞれローエンド、ミドルレンジ、ハイエンドに分かれています。
ローエンドには1万円以下のものも存在しますが、ミドルレンジは1万円から数万円、ハイエンドは10万円以上するものもある世界です。
そのためGTX1080もそれなりに高い値段で販売されているので購入するときにはきちんとチェックしなければいけません。
購入時にはメモリの量にも注意
先述したようにグラフィックボードにはCPUの代わりとなるGPUとメモリによって構成されています。
そしてGTX1080ははNvidiaの製品なのですが、実際には様々な企業が製造販売している形なので、それぞれメモリの搭載量が異なるのです。
グラフィックボードのメモリはゲームにおいてオブジェクトを読み込むという大事な役割があるのでできるだけ多く搭載しているものを選ぶのをおすすめしておきます。
電源の容量もチェック
GTX1080ほどの性能を有するグラフィックボードともなると消費電力が高くなるので、電源の容量に余裕があるかどうか確認しておく必要があります。
特にそれまでローエンドなグラフィックボードを使っていた場合、電源が足りなくなるかもしれません。
なおGTX1080の消費電力は180ワットとなっています。
まとめ
GTX1080を中心にグラフィックボードについてみてきました。
グラフィックボードはPCゲームを十全に楽しむために必要なパーツです。
中でもGTX1080は性能が高く、様々なゲームを高画質で楽しむ事ができるようになるでしょう。
また数年は画期的な技術革新が起こらないかぎり通用するはずなので買い換える心配もありません。
快適なゲームライフを送るために導入を検討してみる価値は十分にあります。