マザーボード生産量世界一のASUSのおすすめマザーボード
パソコンのメイン基盤であるマザーボードの主要製造メーカーとしては、インテル、ASUS、Gigabyte、Micro-Star(MSI)の四社があります。
アメリカに本社を置くインテル以外の三社は、台湾が世界に誇る企業です。
今回は、マザーボード生産量が世界一のメーカーであるASUSのマザーボードについてご紹介します。
目次
ASUSとは
ASUS(エイスース)は、台北に本社を置くPCや関連機器、スマートフォンなどを製造しているメーカーです。
中国語では華碩電脳と表記します。
1989年に童子賢、廖敏雄、徐世昌、謝偉崎によって設立され、社名はペガサス(pegasus)の後ろ四文字をとって名づけられました。
1997年にはノートパソコンの販売を開始します。
2008年には低価格ミニノートパソコンシリーズである「Eee PC」のヒットを受けて、日本の拠点が強化され、日本法人が設立されました。
ASUSのメーカーとしてのモット―は、謙(謙虚)・誠(誠実)・勤(勤勉)・敏(敏捷)・勇(勇敢)とされています。
世界一のマザーボード生産メーカー
ASUSは1990年に台湾の同業他社に先駆けて、486マザーボードを生産します。
マザーボードの生産によって業績を伸ばしていき、1996年より世界一のマザーボード生産メーカーとなります。
AMD K7やインテルPentium 4向けのマザーボードなどを世界に先駆けて生産し、2015年にはマザーボードの販売の累計が5億枚に達しました。
今ではASUSのマザーボードは全世界の40%を占めるまでになっています。
堅実な設計で安定感があり、初心者でも扱いやすいマザーボードとして人気を誇っています。
生産量が多いメジャーなメーカーですので何か問題が起った際にも、ユーザー同士の情報交換量なども多く、メーカーのサポートとともに対応することができることでしょう。
ASUSマザーボードのグレードについて
ASUSマザーボードのフラッグシップブランドと呼べるのが「ROG MAXIMUS」シリーズ、次世代ゲーミングマザーボードシリーズが「ROG STRIX」シリーズ、高耐久に特化したのが「TUF」シリーズ、あらゆる用途向けの汎用シリーズが「PRIME」シリーズです。
ROG MAXIMUS IX FORMULA
コアなゲーマーにおすすめのハイエンドモデルが、インテルZ270搭載「ROG MAXIMUS IX FORMULA」です。
特徴の一つは、VRM電源部分のクーラーが水冷ホースを接続することで空冷と水冷のハイブリッドクーラーとして使用できることです。
システムメモリ用にDDR4メモリが4スロットあり、PCI-Eスロットは、3.0 x16が3スロット、3.0 x1が3スロットとなっています。
オーディオはゲーム用の高音質なものが搭載されており、クリアで迫力あるサウンドが楽しめます。
ゲーム内で音がする方向を画面上に視覚化する機能もあり、FPSなどのゲームで活用することができます。
TUF Z270 MARK 1
高耐久に特化したハイエンドモデルが、インテルZ270搭載「PRIME H270-PRO」です。
24時間365日連続稼働に耐えられる設計となっています。
マザーボードの裏側は金属プレートで覆われ、放熱性能を高め、各インターフェイスの接点はダストディフェンダーによってホコリや腐食から保護されています。
DDR4メモリが4スロット、PCI-Eスロットは、3.0 x16が3スロット、3.0 x1が3スロットとなっています。
PRIME H270-PRO
初心者から上級者まで幅広いユーザーが使いやすいミドルモデルが、インテルH270搭載「PRIME H270-PRO」です。
UEFIにより初心者でも簡単にマザーボードの設定を行うことができます。
ディスプレイポート、HDMI、DVI-Dによる接続でマルチモニターも可能です。
DDR4メモリが4スロット、PCI-Eスロットは、3.0 x16が2スロット、3.0 x1が2スロット、PCIスロットは2スロットとなっています。
PRIME B250M-A
小型PC用のエントリーモデルが、インテルB250チップセット搭載「PRIME B250M-A」です。
サイズはmicroATX。
厳しい製品テストを繰り返し壊れにくい、信頼性の高いマザーボードです。
DDR4メモリが4スロット、PCI-Eスロットは、3.0 x16が1スロット、3.0 x1が2スロットとなっています。
Ryzenシリーズの発売
AMDはCPUのインテル1強体制を崩さんがため、2017年3月より「Ryzen」シリーズを市場に投入しました。
インテルの「Core i7 6900K」が約12万円に対し、AMDの「Ryzen 7 1800X」は約5.5万円と半分ほどになっています。
また「Core i5 7600K」が約2.7万円に対し、「ryzen5 1500x」は約2.2万円となっています。
ユーザーにとっても「Ryzen」シリーズはインテルのものより求めやすい価格設定となっています。
ASUSのAMD向けのマザーボードも「Ryzen」シリーズ発売後、売り上げが伸びています。
ROG STRIX B350-F GAMING
「Ryzen」シリーズに対応した多機能なゲーマー向けのモデルが、AMD B350搭載「ROG STRIX B350-F GAMING」です。
オンボードとは思えないほどのクリアなオーディオ機能、音の方向を視覚化する「Sonic Radar III」、ネットワークゲームのタイムラグを削減する「GameFirst IV」などを搭載しています。
DDR4メモリが4スロット、PCI-Eスロットは、3.0 x16が2スロット、2.0 x16が1スロット、2.0 x1が2スロットとなっています。
TUF SABERTOOTH 990FX R3.0
耐久性と信頼性に特化したモデルが、AMD 990FX搭載「TUF SABERTOOTH 990FX R3.0」です。
TUFシリーズの特徴は、PCの温度を常に低く保ち、長時間の連続稼働に適した設計となっていることです。
DDR3メモリが4スロット、PCI-Eスロットは、2.0 x16が4スロット、2.0 x1が2スロットとなっています。
PRIME X370-A
「Ryzen」シリーズに対応した質実剛健なモデルが、AMD X370搭載「PRIME X370-A」です。
LAN機能を静電気から保護する「LANGuard」、CPUへの供給電力を低遅延で正確に行う「DIGI+VRM」などを搭載しています。
DDR4メモリが4スロット、PCI-Eスロットは、3.0 x16が1スロット、2.0 x16が1スロット、2.0 x1が2スロット、PCIスロットは2スロットとなっています。
A88XM-PLUS
CPUブーストが可能なモデルが、AMD Socket FM2+対応「A88XM-PLUS」です。
分かりやすいインターフェイスが採用されていますので、初心者でも簡単にグラフィック機能の動作クロックをカスタマイズすることができます。
DDR3メモリが4スロット、PCI-Eスロットは、3.0 x16が1スロット、2.0 x16が1スロット、2.0 x1が1スロット、PCIスロットは1スロットとなっています。
まとめ
以上、マザーボード生産量が世界一のメーカーであるASUSのマザーボードについてご紹介してきました。
マザーボードの趨勢は、CPUメーカーの動向に左右されるところが大きいです。
インテル一強体制に挑戦を挑んだAMDによって、マザーボードの売り上げにも影響が出ています。
今後のAMDの動向には注目したいところです。