ミドルエンド~ハイクラスでおすすめのグラボ! Geforce GTX1050Tiの魅力と利点
ゲームが遊べるパソコンを組みたいが、予算は少ない。
という人に今おすすめのグラボがnVidiaから販売されているグラボ「Geforce GTX1050Ti」です。
始めてグラボを搭載する人でも取り回しやすいサイズ、大抵のゲームが遊べる程度のスペックを持っているため、ミドルエンド~ハイクラスを求めるユーザーにおすすめです。
今回はそんな初心者からコアなユーザーまで誰でも使いやすいGTX1050Tiについてまとめました。
GTX1050Tiのスペックは?
GTX1050Tiは、スペック面では同じくnVidiaのグラボであるGTX960とGTX970の中間程度のスペックを持っています。
現在のクラス帯で言えば、ミドル~ハイクラス相当のスペックを持っており、GTX1000系(1050~1080)の中では最もランクの低いエントリーモデルに相当する製品です。
また、既存の高スペックグラボに負けない性能を持ちつつ、消費電力をかなり抑えているのも特徴の一つです。
近いスペックを持つGTX960と比べると、次のような差があります。
●GTX1050Ti:ゲーム中110~120W程度、最大負荷時で170W程度
●GTX960:ゲーム中160~170W、最大負荷時で250W近く
ちなみに、ゲームなどのグラボに負荷のかかる処理をさせていないアイドル状態ではそれほど大きな差は生まれません。
GTX1050Tiで最大負荷をかけてもゲーム中のGTX960と同じ程度まで抑えられるというのは非常に魅力的です。
今使っている電源をそのまま使い続けるため劣化による容量の減少が気になる人や、全体的なコストを抑えたい人にはかなりおすすめのグラボの一つです。
どんなゲームで遊べる?VRは?
GTX1050Tiでは、VR要素を持つタイトル以外であれば大抵は最低ライン以上になっている事が多いため、画質を妥協出来るのであれば最新のかなり重いタイトルでも大抵のゲームで遊ぶことが出来ます。
目安としては、1920×1080の画面サイズで中程度の画質~高負荷画質でも安定して遊ぶことが出来ます。
国産タイトルとしては特にユーザー数を伸ばしているDQX・FF14をはじめ、ジャンルは異なるものの同じくユーザー数の多いPSO2ではいずれも最高設定にした場合でも、快適にプレイすることが出来ます。
ただし、FF14とPSO2に関しては、快適と言いつつもベンチマークのスコア的には少し不安が残るスコアとなっています。
これらのタイトルをがっつりプレイする予定がある人は、少し描画設定に手を加えるとより快適に遊べるようになります。
GTX1050TiでVR系コンテンツは楽しめる?
最近、強さをどんどん増してきているVRコンテンツですが、GTX1050TiのVRへ対応できるかに関しては開発元であるnVidiaからは特に明言はされていません。
SteamからDLすることができるVRパフォーマンステストのスコアは「不可能寄りの可能」程度になるため、負荷の軽いコンテンツ程度は楽しめる可能性があるものの、負荷の大きい本格的なVRコンテンツについてはGTX1050Ti単品で楽しむのは難しくなります。
上位製品であるGTX1060~1080についてはVRに対応しているとnVidia側から正式にコメントされているため、今後更に増えるであろうVRコンテンツを快適に楽しみたいのであれば、少しコストが嵩みますがGTX1060(6GB)などを導入する方がおすすめです。
GTX1050Tiのサイズは?
GTX1050Tiの大きなメリットは、最近のグラボにしてはサイズが小さいという点です。
最近のグラボは大型のファンを2~3基と分厚いヒートシンクを搭載し全長も300mm超といった超大型のグラボも少なくなく、それなりに大きなPCケースを使っていても「行けると思って買ったはいいけどケースに入らない」という事が意外と多かったりします。
ですが、GTX1050Tiではそういったトラブルは比較的起きにくくなっています。
厚さこそ最近のグラボに多い2スロット使用タイプですが、普通サイズのファン1基で冷却する方法を取っている製品も少なくないため、全長は160~200mm程度と短めの製品が多いです。
グラボがPCケースに入らないトラブルの大半はグラボの長さが長すぎてHDDの取り付けベイなどにぶつかる事が原因のため、全長が短いというのはそれだけでも大きなメリットです。
シングルスロットで使用可能「ELSA Geforce GTX1050Ti 4GB SP」
2スロットでは搭載出来ない…、という人向けなのが、ELSAから新しく発表された「ELSAGeforce GTX1050Ti 4GB SP」です。
このグラボの最大の特徴はGTX1050Tiの性能をそのままに、サイズは幅111mm、長さ211mm、厚さ19mmとコンパクトに抑えているのが最大の特徴です。
特に凄いのはその薄さ、コンパクトと称されるグラボでさえ2スロット使用するのが当たり前になりつつありますが、このグラボではシングルスロットのみ、厚さ自体も19mmに抑えられています。
冷却ファンにもオリジナルの薄型ファンを使用しているため、ヒートシンクやファンが分厚く結局2スロット占有するといった事がないのもポイントです。
補助電源も必要なく、元々拡張性の低いMicroATXのマザーボードやPCケースを使用している人でも安心して使えるため「ミドルタワー以上のケースを置くスペースはないけど、ある程度のゲーミングPCを使いたい」という人におすすめです。
スリムケースでも安心のロープロファイル仕様「MSI Geforce GTX1050Ti 4GT LP」
グラボは交換したいけど、スリムタイプのPCケースを使っているから取り付けてもボードがはみ出そう…、と不安な人には、MSIから発売されているモデル「MSI Geforce GTX1050Ti 4GT LP」がおすすめです。
基板が細身のロープロファイル仕様になっているため背面のスロットカバー部分を取り換えることでスリムなPCケースにしっかりと無理なく納める事が出来るようになっています。
ロープロファイル仕様のため、左右の幅こそ制限されていますが、出力端子もそれほど限定されていないため、幅広く使う事が出来ます。
ただし、カードサイズ自体は2スロット占有タイプなので、上下の余裕が多少必要になります。
GTX1050Tiでは補助電源が不要なモデルも多い
ファンの搭載基数減少などもあり、GTX1050Tiでは補助電源が必要ないモデルも多数発売されています。
ただし、全てのメーカーの全てのモデルで補助電源不要という訳ではなく、メーカー側でオーバークロックしているオリジナルモデルではクロック数に合わせたり、メーカー各社のイメージカラーに合わせたオリジナルのファンを搭載しているため、6ピン程度の補助電源が必要になることがあります。
ショップによっては情報が錯綜していて補助電源6ピンが必要な物に「補助電源不要」と記載されている事があるため、購入を考えている人は一度メーカーページなどで調べてみるのがおすすめです。
補助電源不要のモデルのメリットは消費電力が少なく、低容量の電源でも扱える点が大きいですが、やはり便利なのは余計な6ピン(8ピン)ケーブルを取り出さなくて済む、という点です。
定期的な掃除やメンテが必要になる自作PCでは余計なケーブルが無いだけでも取り回しはかなり楽になります。
自作PCの掃除がケーブルが邪魔でめんどくさい、という人は補助電源無しのモデルを選んでみるのもおすすめです。
ファンレス仕様が特徴「Palit Geforce GTX1050Ti KalmX」
PCの稼働音を抑えつつもある程度のグラボを積みたい、という人におすすめなのが「PalitGeforce GTX1050Ti KalmX」です。
このグラボは、消費電力が低いため補助電源不要かつファンレス仕様になっているのが特徴です。
ヒートシンクのみを搭載した完全なファンレス仕様のため、稼働中でも静かなのがメリットですが、その分セミファンレスと比べてもデメリットや取り付け時の注意点も多めなのがデメリットです。
特に注意したいのは、PCケース内のエアフローです。
グラボ自体に空気を循環させる能力がないため、他の部分で空気を入れ替える必要があります。
特に小さいケースに取り付ける場合には注意が必要です。
また、ヒートシンクに埃が詰まると通常のグラボ以上に問題になり易いため、定期的なメンテナンスも重要です。
また、ヒートシンクが露出して、出っ張っています。
稼働中は熱を持つ可能性も捨てきれないため、出来る限りケーブルなどとは接触しないように注意が必要です。
まとめ
今からグラボの変更を検討していて、スペック的に上を見る気がないのであれば、GTX1050Tiはコストパフォーマンス・ワットパフォーマンス共にかなり優秀です。
おすすめできるターゲット層もかなり広くなっています。
オンラインゲームをこれから遊びはじめたい人、オフラインの3Dゲームを中心に遊ぶ人を筆頭に、趣味でパソコンを使ってちょっとお絵かき(SAIなど)したい人などにもおすすめです。